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7月25日
関西経済連合会発行広報誌「経済人」の「スケッチ紀行-歴史を歩く」の取材スケッチに、姫路の北部、随願寺を訪れた。標高はそんなに高くないが、けっこう鬱蒼とした山の中にある。境内は広いが寺域を示すような塀などはない。平安時代には三十を越える坊があったという大寺。戦国時代に別所長治に攻められ全山が焼失、羽柴秀吉が再興したという。現在残る本堂、開山堂、経堂、鐘楼は形が整いしっかりした印象。江戸時代に建てられたもので、国の重要文化財。



7月26日
7月の「大人の遠足―街旅絵日記講座」は神戸の海岸通りを歩いてスケッチ。関西を中心に活躍した名建築家、河合浩蔵と渡辺節の傑作で、ともに阪神大震災を生き抜いた近代建築を描いた。
河合浩蔵設計の海岸ビルヂング。河合浩蔵は相楽園にある重要文化財、旧小寺邸厩舎の設計で知られる。ドイツで建築を勉強しただけあって、ドイツ風のがっしりした厳格な印象の建築デザインに定評がある。このビルは兼松商店の本店として建てられたもの。力強さを表現したかったので、ペンとインクで形をとった。


7月29日
8月の神戸新聞文化センターYY街角スケッチ講座は、お盆にかかるため、7月の終りに。夏休みの神戸大学六甲台キャンパスで。講評会も学食を利用させてもらった。登録有形文化財の旧神戸商業大学の講堂を描く。昭和の初めの1932年、文部省営繕課の設計で建てられた。正面のアーチの上部の窓の羅針盤風の飾り格子や、扉の舵輪のような装飾など、神戸の海・船のイメージが見られる。建物全体は均整のとれたフォルムと、明るいサンドベージュ色のスクラッチタイルの落ち着いた色調で、学舎らしく理知的な印象。近年修復が行なわれ、資金を出光興産が出したらしく、出光佐三記念講堂という名になっている。


YASUDA YASUYUKI

Day by Day

7月30日
パナソニックの2014卓上カレンダー海外向けの7月はスペインのアントニオ・ガウディが設計したグエル公園のスケッチ。
横においた飛行機の模型はシンガポール航空のエアバスA380型。缶コーヒーのベタ付け景品だがとてもよくできている。

7月9日
Panasonicの2014年版卓上カレンダー「松下幸之助の言葉-希望」の7月は「創意工夫のなさを恐れよ」
失敗を恐れるあまり、新たなことへの挑戦を避ける。それでは何の進歩も望めない。失敗を恐れるより、自らの創意のなさを恐れたい。(幸之助の言葉)・・・。この言葉に、世間から異端視されながらも、信念に裏付けされた独自の発想で、世界中の建築家に影響を与え、世界遺産にも登録される偉大な建築作品を数多く創りだしたアントニオ・ガウディのグエル公園の絵を合わせた。

工房日誌 2014年7月

安田泰幸
街と旅とスケッチと

7月21日
7月のカルチャーハウス香里ヶ丘YYスケッチ講座月曜クラスは、降星伝説で知られる交野市星田にある星田神社へ。平安時代、弘法大師がこの交野の獅子窟寺で修法を行なったとき、天上から七曜の星(北斗七星のことらしいが)が降り、交野の三カ所に落ちたという伝説があり、星田の地名もそこからくるという。この星田神社と近くの星田妙見を含め、このあたりでは、七夕など、星にまつわる物や、行事がたくさん残っている。夏休みに入ったばかりの晴れた猛烈に暑い日。木陰を選んで陣どり、神社とぎらぎら輝く緑を描いた。講評会は近くのカフェで。氷あずき。

7月24日
神戸にある竹中大工道具館は大工道具を収集・研究する博物館として知られている。2014年秋、中山手にあった館が新神戸駅の近くに移転、新築オープンするのを機会に、館内に鑿の名工・千代鶴是秀の鍛冶場「九三房」を再現、展示されることになり、新館オープンと同時に発行する常設展示図録に収録するために、「九三房」の展示空間をスケッチすることになった。オープン前の博物館へ何回か通い、展示作業のさなか、展示スペースの片隅で描いた。


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7月2日
関西経済連合会発行の広報誌「経済人」2014年7月号の「スケッチ紀行-歴史を歩く」は、鯖街道の宿場町朽木。豊富な木材を京都に供給する土地柄でもあった。このスケッチを描いた頃は滋賀県に残る唯一の村、朽木村であったが、2005年の市町村合併で、高島町や今津町などと合併して高島市になった。若狭の小浜から京へ海産物を運んだ街道筋の市場の家並みは、道のかたわらに細い水路が流れる風情のある情景。そのほか、邇邇杵神社多宝塔や国の有形文化財に登録されている丸八百貨店、旧秀隣寺庭園、また特産の鯖のなれ寿しなどのスケッチでまとめた。

7月5日
7月のカルチャーハウス香里ヶ丘YYスケッチ講座土曜クラスは大阪の天王寺公園へ出かける予定であったが、午前中に雨が降り、急遽場所を変更してもらった。そして、やって来たのが水晶橋。ここは、上に高速道路が走っていて、雨をしのげる。最近、工事が終り、立派なウッドデッキのテラスやウェディングレストランが整備され、おしゃれな一画。堂島川をはさんで対岸の中央公会堂のある風景や、水晶橋を描いてもらった。レストランでケーキとお茶を用意してもらい、贅沢な講評会になった。



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