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安田泰幸
街と旅とスケッチと

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2009/12/7 

YASUDA YASUYUKI

Day by Day

2009年11月‐12月

工房日誌

今号の表紙はスケッチ紀行“歴史を歩く”の154回大阪府豊中市服部を歩きました。
服部緑地はその名の通り、緑豊かな大きな公園ですが、一隅に日本民家集落
博物館があります。日本各地から10棟あまりの江戸時代の民家を移築し、
設立は1956年で、日本最初の野外博物館です。実は私がここを訪れるのは
2回目で、1回目は確か小学校5年かで6年の時、校外学習で来ています。
先生が作ってくれたガリ版刷りのしおりが、絵入りで、なぜか強く印象に残っています。
壁にわらをはりつけ、土間に直接わらを敷いて寝る家などを見ていると,
昔の日本人の暮らしの厳しさに胸を締めつけられる思いがします。
阪急服部駅の近くにある住吉神社には、1898年に大阪博物場(現大阪商工会議所)に
建てられた能舞台が移築されていて、社務所で頼めば見せてもらえます。
武田五一設計の均整のとれた美しい建築で、木々に囲まれひっそり
とたたずんでいます。

2009/12/5 

さて、スケッチのあとは、毎年恒例のクリスマス会です。
場所は今年で3回目になる大阪備後町のイタリア料理「Giorno」。
料理がおいしくて、ボリュームもたっぷり。
シェフの笑顔と丁寧な仕事もうれしく、みんな最初の年に気に入って続いてます。
Cハウスのオーナー差し入れのスパークリングワインで乾杯の後、
にぎやかにおしゃべりしながら、料理をいただきます。
次から次に出てくる料理を私はカードサイズの紙にスケッチ。
恒例になっているプレゼント交換で盛り上がり、
これも毎年やっている、先ほどの料理スケッチのくじは、
ことしはHTさんにもらってもらうことになりました。

先週の土曜日はカルチャーハウススケッチ教室でした。
今回は大阪北浜にある緒方洪庵ゆかりの適塾を描きました。
全国で唯一残っている蘭学塾の遺構で、江戸時代末期の船場の町屋の
ようすをよく伝えています。心配していた雨もあがり、
横の公園にある、オレンジ色に色づいた木々によく映えます。

2009/12/31

2009/11/20

先週の日曜日、カルチャーハウスで、月曜日のクラスの
最後の教室を開きました。
ちょうどクリスマス前でしたので、クリスマスにちなんだ
オーナメントやオモチャをハガキサイズの紙に描いていただき、
そのままクリスマスカードとして、使ってもらえるようにしました。
お孫さんに送るという方もいて、
熱心に可愛いカードを制作されていました。
講座の後、このクラスでは初めてのクリスマス会を開きました。
受講されている方のお嬢様とそのお友達が
前日から準備して、豪華なお料理を作ってくださいました。
赤パプリカと豆乳のスープにはじまって、シーザーサラダ、
じゃがいものミルフィーユ、トマトのマリネ、アンチョビ風味の
スタッフドエッグ、サーモンパイ、チキンのハーブグリル焼き野菜
添え、チーズリゾット、それにチョコレートケーキとアイスクリームの
デザートまで。見た目も美しく、おいしい料理で、感激しました。
ビンゴゲームで気のきいた小物雑貨のクリスマスプレゼントが
当たり、終始なごやかな雰囲気で、2009年を締めくくりました。

11月22日 スケッチ旅行2日目つづき
新井ア漁港スケッチの後、昼食は舟屋の里でブリしゃぶ。
昼からは伊根漁港平田のまちでスケッチです。
ここは漁港としては日本最初に重要伝統的建造物群保存地区に指定されたところ。
伊根湾を取り巻く色づいた山を背景に、海に向かって舟を入れる口をあけた舟屋が
一列に並んでいる独特の風景を描きます。
私が最初に来たのはもう40年も前、高校の夏のスケッチ旅行でした。
その頃から較べると、町の様子は大きく変わっていますが、
なんとなく懐かしい心地にしてくれる風情はそのままです。
観光地として訪れる人が増え、土地の人たちの暮しも変化しているようですが、
いつまでも残したい日本の里です。
描いているうちに、雲が厚くなり、風も強くなって、寒くなってきました。
でも、みなさん最後まで熱心に描いておられました。
最後にここの地酒向井酒造で利き酒とお土産をかって、帰路につきました。
みなさん、お疲れさまでした。描かれた作品もみなさん力作ぞろいでした。

2009/12/1 

ずっとお世話になっているパナソニック電工様の
来年のカレンダーができました。
卓上型12枚構成で、毎月、創業者松下幸之助氏の
仕事や人生における示唆に富んだ名言が
掲げられています。
来年の主題は「志」。
主題にあったスケッチのモチーフを探すのに
苦心しましたが・・・、さていかがでしょう。

2009/12/9 

2009/12/11 

土木遺産のスケッチを表紙に使用していただいている、財団法人全国建設研修センター発行の
季刊誌「国づくりと研修」の2009年秋号ができました。
今回は、幕末長州藩からロンドンに渡り、英国の進んだ政治制度や工業技術を学んで、
明治維新後に日本の発展に大きく寄与した長州ファイブのうち、日本の「鉄道の父」と呼ばれた井上勝ゆかりの
山口県の萩駅舎と、萩市に残る土木建築遺構です。
井上勝は明治政府のもと、大阪停車場に工技生養成所をつくり、日本人技術者を育て、当時、無理だといわれた
京都-大津間の逢坂山トンネルを日本人の手で完成させたという話が残っています。
旅をして、先人の偉業を目の当たりにし、何を考え、何を信じ、何をしてきたのかを、
学び、絵にする作業は、私にとってとても興味あることです。

2009/12/15 

この前の日曜日は「街・旅・絵日記講座」の日でした。
今回は、神戸の南京町で、賑やかな町の雰囲気をスケッチ。
南京町は神戸港開港の頃、西洋人とともに日本に渡ってきた中国の人たちが、中国と通商条約をが結ばれていなかったため
外国人居留地に住めず、隣接していた雑居地に住んだのがはじまりともいわれています。
震災のとき、神戸市内の店が壊滅状態だったのですが、真っ先につぶれた店先に調理器具をひっぱり出してきて
飲茶や点心を提供しました。商売とはいえ、被災し、寒空の下を行く市民にとって一杯の中華そばや水餃子は、身も心も暖めてくれました。
震災から15年たち、南京町は身動きがとりにくいほど、観光客や市民で賑わっています。
町の東、西、南にたつ中国風の門や、軒に並ぶ真っ赤な提灯、店先の飲茶・点心、龍踊りの龍などがモチーフです。
みなさんには、人波をさけて、窮屈な場所で描いてもらうことになってしまいました。どうも、お疲れさまでした。

サンタのブランコをつけて
かわいいオーナメントが
できました。
受講者のお嬢さんの作品

日曜日の「街・旅・絵日記講座」のつづきです。
南京町でのスケッチ取材の後、講師の仕事場に移動し、
ポストカードサイズの額のオーナメントをみんなで作りました。
木の枝で編んだ枠にドングリや木の実を取り付け、お菓子などに
ついていたリボンを飾ります。
「あっ、どんぐりが落ちた」「ここ、どないしょう」「ボンドつけへんやん」
「ハサミ、ハサミ」「リボンとって」「うまいことでけへんわあ」・・・と、
わいわいがやがや、でも、全員上手に、個性的で、センスのある
オーナメントができました。いやほんと。

もう一週間も前のことになってしまいましたが、「街・旅・絵日記
講座」の日、講座のあとは、謝恩会、忘年会、クリスマス会を
兼ねたプチパーティを、そのまま仕事場で開きました。
食べ物はみなさんが持ち寄ってくださったものと、手づくりの
お好みサンドウィッチです。なにせ仕事場ですから、しゃれた
食器も、ワインを注ぐグラスもなく、不揃いのグラスで乾杯。
あとは、にぎやかなおしゃべりとおたがいの笑顔が一番の
ごちそうです。スケッチのことや、旅行に行かれる方が多く、
旅行での思い出話など、話はあっちこっちに飛びますが、
楽しいひとときをみなさんとすごしました。
この1年(正確には8カ月)、「街・旅・絵日記講座」に
ご参加いただきどうもありがとうございました。
来年も楽しい企画でおとなの遠足にでかけたいと思います。
みなさんどうぞよろしく。              
                            工房講師敬白

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カルチャーハウスのスケッチ旅行にいってきました。
同じCハウスの「焼酎・日本酒と創作酒肴を楽しむ会」講座のみなさんと合同のツアーです。
1日目は舞鶴赤れんが博物館の見学と国の重要文化財に指定されている、
舞鶴赤煉瓦倉庫群のスケッチです。
冷たい小雨が降るあいにくの天気でしたが、みなさん熱心に描いておられました。
講師をさせていただいている私も、みなさんの絵を見せてもらいながら、一緒に一枚。 (11/23記 YY) 

2009/11/25

11月21日のスケッチ旅行のつづきです。
舞鶴でのスケッチが終わって、この日の宿は奥伊根温泉の「油屋」です。
熱いナトリウム・炭酸水素塩・塩化物温泉に入って、すっきりしたあとは、夕食です。
海の幸がいっぱいの料理、はたはた、海老、あわび、烏賊などを炭火で焼きながらいただくのは最高。
生きたあわびが網の上で焼くのはかわいそうだったけど,柔らかくてとてもおいしゅうございました。
焼酎の講座のH先生がわざわざ持ってきてくださったお酒を少しいただきましたが、
それぞれ料理を考えて選ばれただけあって,お酒の飲めない私もついいい調子になってしまいました。
それでも食後にスケッチ講座の方々と今日の成果を見せあい、絵に着色もしました。

2009/11/29

神戸三宮のジュンク堂三宮駅前店に資料の書籍を買いに行ったとき、
建築のジャンルの棚に拙著「大工道具物語」が並べてありました。
それも背ではなく、表紙を正面に向けて。
ちょっとうれしくなって写真を撮っておきました。
10部ほどありましたが、売れているのか、それとも売れ残っているのか・・・。
右の「奈良興福寺北円堂」は国宝の均整のとれた美しい建築で、
つい先日まで、ことしブームになった阿修羅像と一緒に、
中に納められている有名な無着像と世親像が公開されていましたが、
中世の大工道具ヤリガンナが見つかったところでもあり、
「大工道具物語」にも、収録されています。

2009/12/2 

昨日京都へ行ってきました。伏見稲荷でおりて、
伊藤若冲の五百羅漢の石像がある石峰寺へ。深閑とした竹林に釈迦の物語が展開します。
続いて、四脚門、本堂、多宝塔が重要文化財に指定されている宝塔寺へ。
京都市内最古といわれる多宝塔は華奢でつつましく、紅葉を背景に静かにたたずんでいました。
そして、茅葺の庵が本堂になっている瑞光寺へ。前栽いっぱいの木々や草花に囲まれた本堂が印象的でした。
そのあと、伏見稲荷にもお参りして、門前の伏見人形の窯元丹嘉で人形を見ました。
京都の町中が観光客であふれているのは、紅葉が見ごろのせいでしょうか。

今年も絵を使っていただいた日立造船様のカレンダーができあがりました。
山や野、沼、川、海、…四季折々の表情豊かな自然に育まれて、
派手ではないけれど、豊かな恵みに囲まれて暮しが営まれている里が主題です。
深い山に分け入り、岬をまわってたどりつく里の風景は
日頃私たちが目に触れるメディアから流されるものとは全然違う、
地味であっても新鮮でさわやかで、生き生きしたものでした。
2010年毎奇数月の初めに、それらの風景を1枚ずつ紹介したいと思います。

2009/12/4 

関西経済連合会刊行「経済人」11月号に
掲載されたスケッチ

「経済人」2009年12月号
発行/関西経済連合会
デザイン/アラタデザインオフィス

2009/12/17 

「カルチャーハウス月曜クラスのクリスマス会の料理」
2009/12 120x165mm 

2009/11/20

2009/11/21

11月22日 スケッチ旅行2日目
朝、雲の切れ目から昇る日の出が美しく、何人かの方が、
旅館のラウンジの大きな窓からスケッチされていました。
焼きながらいただく干物と、大鍋のみそ汁の朝食を堪能したあと、食後の散歩を兼ねて、
旅館のしたの集落までスケッチに出かけました。小さな集落の路地でスケッチしていると、
とれたての魚をいっぱい入れた箱をもった地元の人が通りかかり、笑顔であいさつをしてくれます。
9時に旅館を出発。午前中は新井ア漁港でスケッチです。バスが通る道から急な坂を下り、
たどり着いた小さな入江には、百数十年前に建てられた、古い舟屋がひっそりと海辺にたたずんでいます。
6年前PR誌の取材で来た時とまったく変わっていませんでした。

2009/11/26

風が冷たくなって、冬の訪れを感じます。
ホームページを開設しました。
こまめに更新して、充実したものにしたいと思います。
応援よろしくお願いします。

Copyright (C) Yasuda Yasuyuki YY-STUDIO All Right Reserved

2009/12/3 

お料理を作ってくださった
お二人。有名なシェフの
ところで料理を勉強して
おられるとか

「伊根漁港平田」 2001年
電力会社のPR誌で使われたもの

神戸は一日中深く雲が垂れさがり、しとしと冷たい雨が降っていました。
仕事場の窓から神戸港が見えますが、空も街も海も判然としないほど、
淡いグレーにかすんでいます。
第1突堤に帆船「日本丸」が停泊しています。数日前に入港したようです。
今日からルミナリエがはじまりました。
夜は「日本丸」の4本マストにもイルミネーションのあかりがともります。

日立造船株式会社2010年カレンダー「里の四季」
デザイン/アラタデザインオフィス

2009/12/22 

パナソニック電工2010卓上カレンダー
「松下幸之助の言葉-志」
制作/パナソニック電工クリエイツ
デザイン/アラタデザインオフィス
「国づくりと研修」2009年秋号
発行/(財)全国建設研修センター