YASUDA YASUYUKI

水彩画スケッチ紀行

堂島川と
大阪中之島
中央公会堂
 


2014年  
水彩  
280x380o
7月のカルチャーハウス香里ヶ丘YYスケッチ講座土曜クラスは大阪の天王寺公園へ出かける予定であったが、午前中に雨が降り、急遽場所を変更してもらった。そして、やって来たのが水晶橋。ここは、上に高速道路が走っていて、雨をしのげる。最近、工事が終り、立派なウッドデッキのテラスやウェディングレストランが整備され、おしゃれな一画。堂島川をはさんで対岸の中央公会堂のある風景や、水晶橋を描いてもらった。レストランでケーキとお茶を用意してもらい、贅沢な講評会になった。
2015/01/13記

上垣医院 
兵庫和田山         

2014年     
水彩    
120x1650mm
                    




関西経済連合会発行「経済人」4月号表紙 スケッチ紀行は兵庫県の和田山を歩いて描いたスケッチ。
昭和の初め、当時設備の整った病院がなかった和田山に建てられた、近代的な洋館の上垣医院。現在も普通に開業しておられる立派な病院だ。描いていると、通りがかった年配の男性が、「中に立派なシャンデリアがあるで」と。 
2014/06/17記   


■関西経済連合会発行
 広報誌「経済人」2014年4月号
 表紙に掲載

安田泰幸アート&スケッチ

近代名建築物語                                             08       .


旧グッゲンハイム邸
神戸塩屋  


水彩    
2007年   
280x380o
  
先日観た映画、阪神間や神戸のあちこちで撮られている。ここではウェディングパーティーのシーンが・・・。ここのオーナーのMさんの名前が映画のエンディングロールにも出ていた。このMさんとは、12月の下旬に塩屋の街を歩いて、歴史的建造物の保存活用について考える会でお会いしたばかり。その会では、街中探索の後は、この旧グッゲンハイム邸とこの隣の洋館後藤邸をつかって報告会が行なわれた。この日は最後に塩屋駅前の大衆食堂で懇親会があり、Mさんもおられたが、保存のためには維持管理の費用が当然いるわけで、それを建造物をうまく活用してねん出し、保存が持続可能な仕組みをつくっていくことが、難しいけど大切だという、。
2015/02/25記

旧平賀邸 
兵庫川西   
      

水彩 
1997年 
160x240o  
神戸や阪神間で撮影した映画だというので、先日、久しぶりに観に行ったら、
ここが主人公の店として使われていた。南洋裁店の看板がかかって…。
川西にあるイギリスのカントリーハウス風の建築。イギリスに留学し、染色技術を学び、日本最初の工学博士として、
後進の指導にもあたり、大阪織物会社で社長もつとめた平賀義美が建てた。
20年も前のスケッチ…。阪神間の歴史・文化を見学するバスツアー企画のポスターやチラシに使われたもの。
2015/02/22記
■1997阪神広域行政圏協議会
 歴史バス・文化バスポスター
■同チラシ

神戸大学
六甲台キャンパス
講堂  
  


2014年   
水彩  
165x240mm
8月の神戸新聞文化センターYY街角スケッチ講座は、お盆にかかるため、7月の終りに。夏休みの神戸大学六甲台キャンパスで。講評会も学食を利用させてもらった。登録有形文化財の旧神戸商業大学の講堂を描く。昭和の初めの1932年、文部省営繕課の設計で建てられた。正面のアーチの上部の窓の羅針盤風の飾り格子や、扉の舵輪のような装飾など、神戸の海・船のイメージが見られる。建物全体は均整のとれたフォルムと、明るいサンドベージュ色のスクラッチタイルの落ち着いた色調で、学舎らしく理知的な印象。近年修復が行なわれ、資金を出光興産が出したらしく、出光佐三記念講堂という名になっている。
2015/01/25記

神戸 
海岸ビルヂング



2014年   
水彩  
7月の「大人の遠足―街旅絵日記講座」は神戸の海岸通りを歩いてスケッチ。関西を中心に活躍した名建築家、河合浩蔵と渡辺節の傑作で、ともに阪神大震災を生き抜いた近代建築を描いた。海岸ビルヂングを描いたあと、旧外国人居留地に移動して、渡辺節の名作商船三井ビルを描くことにした。このビルは海岸ビルヂングより新しく、規模も大きい。全体の姿を描くのは、時間的にも体力的にもたいへんなので、ファサードの入口付近や窓の周辺などディティールを描いてもらうことにした。日陰ではあったが、暑かったので、けっこう疲れた。講評会のあとは、居留地64番のビストロでビール。

2015/01/23記
 

神戸 
海岸ビルヂング



2014年   
水彩  
7月の「大人の遠足―街旅絵日記講座」は神戸の海岸通りを歩いてスケッチ。関西を中心に活躍した名建築家、河合浩蔵と渡辺節の傑作で、ともに阪神大震災を生き抜いた近代建築を描いた。
河合浩蔵設計の海岸ビルヂング。河合浩蔵は相楽園にある重要文化財、旧小寺邸厩舎の設計で知られる。ドイツで建築を勉強しただけあって、ドイツ風のがっしりした厳格な印象の建築デザインに定評がある。このビルは兼松商店の本店として建てられたもの。力強さを表現したかったので、ペンとインクで形をとった。
2015/01/20記

京都大学工学部
建築学教室 
 


水彩  
2014年  
280x380mm  

カルチャーハウス香里ヶ丘のYYスケッチ講座土曜クラスの6月の講座は京都大学の構内へ。工学部の建築学教室になっていた建物を描いた。京大の建築学の基礎を築いた武田五一の設計で1922年に竣工したもの。この日は画材の違いで作品の出来上がりの印象が変わることを見てもらうために、コンテ鉛筆でフォルムを描いたものと、別に竹ペンと墨で描いたものを並行して進めた。
2014/12/25記



旧西陣織物館 
京都市考古資料館
           

2014年   
水彩    
120x165mm

関西経済連合会発行の広報誌「経済人」5月号表紙、「スケッチ紀行ー歴史を歩く」は京都西陣のスケッチ。
今出川通りに面してたつ京都市考古資料館は、もと大正時代に西陣織の振興のために建てられた西陣織物館。大正から昭和にかけ、京都を中心に活躍した本野精吾の設計で、近代建築史では日本のモダニズム建築の先駆として知られている。シンプルなシルエットながらも、壁面や玄関に装飾が見られ、以前から前を通るたび、いつか描かなくてはと、気になっていた建物。 2014/11/09記
■関西経済連合会発行
 広報誌「経済人」2014年5月号
 表紙に掲載
      
京都大学医学部
旧解剖学教室講堂
           

2014年   
水彩    
280x380mm


カルチャーハウス香里ヶ丘のYYスケッチ講座の3月は、京都大学医学部の旧解剖学教室講堂。京大の構内に現存する最古の木造建物だそうだ。つい先ごろまでペンキが?げかかった古色のたたずまいであったが、復元・耐震工事が行なわれ、きれいになってしまった。医学部の歴史資料館を兼ねた医学部記念講堂になったそうだ。たいへんけっこうなことだが、絵のモチーフとしては古びていたほうが…、などと、勝手なことを考えてしまう。午後2時の集合時間と同時に雨が降ってきた。向かいの校舎の渡り廊下の下から描けることができたので、春の雨にぬれる建物の風情を描いてもらうことができた
。  
2014/11/06記
聖母女学院 
京都伏見深草      
             

2013年  水彩  280x380mm 

カルチャーハウス香里ヶ丘のYYスケッチ講座月曜クラスの12月の講座は、京都伏見区深草の聖母女学院の校舎を描いた。明治の末に、旧陸軍第16師団司令部本庁舎として建てられた煉瓦建築。だから、戦時中は空襲を怖れて建物全体を真っ黒に塗っていたと聞いたことがある。もともと聖母女学院は大正時代に、フランスから渡ってきた7人の修道女によって、大阪の玉造で開学した。昭和になって大阪寝屋川に移転し、戦後、この建物の払い下げをうけて、現在はここを本部としている。寝屋川の香里園に建てられたアントニン・レーモンドの校舎は文化財に登録された優しい印象の名建築だが、こちらは見るからにいかめしい。玄関前のマリア像がその印象を和ませてくれる。小学1、2年生だろうか、下校の児童がクラスごとに並んでやってきて、マリア像に、 「マリアさま、さようなら」と、大きな声であいさつして帰るのが、なんとも微笑ましい。
 2014/07/02記                      
大阪市立美術館         

2014年     
水彩    
280x380mm
                    

ずいぶん前だが…、1月の朝日カルチャーYY絵はがきスケッチ講座は天王寺公園の大阪市立美術館を描いた。住友本家が美術館建設のために大阪市に提供した庭園に建てられている。庭園はこの美術館の建物の裏に慶沢園という名で今も残されている。経済の発展で大阪が輝いていた頃、大阪は文化も教養も誇れる町であった。市民にもあまり知られていないが、建物も庭園も立派なもも。講評会は新世界の店で、串カツとビールのご仁も。  
2014/06/18記      

京都大学工学部
建築学教室
 



水彩  
2014年  
267x385mm  


カルチャーハウス香里ヶ丘のYYスケッチ講座土曜クラスの6月の講座は京都大学の構内へ。工学部の建築学教室になっていた建物を描いた。京大の建築学の基礎を築いた武田五一の設計で1922年に竣工したもの。90年を越える建物だが古さを感じさせない。タイルのマルーン色も渋くていい。雨がぱらつくぐずついた天気であったが、講座が始まってのち、晴れ間も見えるようになった。講評会はやっぱり「進々堂」で。2014/12/25記
同志社礼拝堂   


2014年    
水彩     
280x380o

5月の朝日カルチャーYY街旅スケッチ講座は同志社のチャペルを描いた。以前、冬に枯れ枝の景色をYY絵はがきスケッチ講座のみなさんと描いたが、今回は新緑の景色だ。チャペルはD.C.グリーン設計、1886年竣工の重要文化財。つつましさの中に厳格な雰囲気も漂わせている。同志社の今出川キャンパスには重文に指定された煉瓦造りの近代建築が5棟もあり、事前に申請すれば、構内でスケッチもさせてもらえる、貴重な場所。
2014/12/01記  


日本基督教団
堅田教会 
大津市堅田
        


2014年  

水彩ポストカード   
120x165mm   


5月の連休に京都に旅行に出かけた。神戸から京都の距離、月に何回も行っているのでいまさら旅行というほどではないが、実は初めて京都で1泊した。学生時代、友達の家や学校ですごしたことはあるが、ちゃんとした1泊旅行は初めてなのである。1日目は清水寺や祇園を家人と歩き、2日目は大津の琵琶湖のほとり堅田に足をのばした。いくつかの史跡をめぐり、ついでにスケッチも。ヴォーリズ設計の教会はつたがからまり、しずかなたたずまい。  
2014/11/25記

楽々荘洋館 
亀岡
        


2014年    
水彩     
120x165mm               



関西経済連合会発行の「経済人」2014年3月号の表紙「スケッチ紀行-歴史を歩く」は亀岡のスケッチ。
現在のJR山陰本線の前身、京都鉄道会社を設立した田中源太郎の旧邸が、楽々荘という料理旅館、レストランになっている。和館、洋館、玄関が登録文化財。亀岡のスケッチ歩きの合い間にコーヒーで一服させてもらったが、「よかったら庭に出て見てください」と。お言葉に甘え、ゆっくり洋館をスケッチさせてもらった。  
2014/04/14記 
   


■関西経済連合会発行の広報誌「経済人」2014年3月号表紙に掲載
                         

水彩画スケッチ紀行
近代名建築物語
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泉布観 
大阪桜宮
        

2014年  
水彩   
265x384mm   


神戸新聞文化センターYY街角スケッチ講座の4月は、大阪まで足を伸ばし、桜の花が残る、泉布観を描いた。晴れた土曜の午後、
国道1号線をはさんで南の造幣局は桜の通り抜けがあり、泉布観の北側、桜の宮公園の帝国ホテルのあたりは花見客で賑わっていた。思い思いに春爛漫を楽しめる平和がいちばん。
2014/11/27記