神戸 旧居留地 38番館入口          水彩スケッチ  2011年   60x60mm 
8月の「大人の遠足-街・旅・絵日記講座」は神戸の旧居留地でおこなった。メインの15番館をスケッチした後、、居留地の街角で見かけたちょっと気になる物をシリーズで、さらさらっと、あっさりお茶漬け風にスケッチしてもらうことに。それをメインのスケッチの横にレイアウトしてもらう。お一人の方は、あちこちの店の前に置いてある観葉植物の鉢をシリーズで小さく何点か描いてレイアウト。上のスケッチは講師の作品。居留地のレトロなビルの入口を名刺ぐらいの大きさに描いてみた。  2011/11/6記
神戸 旧居留地15番館          水彩スケッチ  2011年  ポストカードサイズ 120x155mm
8月の「大人の遠足-街・旅・絵日記講座」は神戸の旧居留地でおこなった。昼に集合して、居留地にあるおしゃれな「Cafe CARTA」で昼食。出されたプレートの盛り付けもしゃれているので、メンバーの何人かはさっそくスケッチ。昼食後は重要文化財の15番館を描いた。夏の暑い中でのスケッチなので、描き方も、あまり力まず、サラッとあっさりお茶漬け風に描いてみてもらうようにした。ここ3カ月、雨にたたられているこの講座、案の定曇り空から雨が落ちてきた。ビルの廂などを見つけてなんとかスケッチする。その後は予定を変更して早めに工房での室内スケッチに。しかし今年はよく雨に降られる。  2011/11/4記
東京丸の内 東京中央郵便局          水彩スケッチ  2006年  ポストカードサイズ 120x165mm
東京駅の丸の内側にある中央郵便局は、つい最近保存か取り壊しかで政治問題にまでなった建物。1933年に逓信省営繕課の吉田鉄郎の設計によって建てられた建築は、旧来の伝統様式や過剰な装飾を排し、柱と梁をそのまま建物の外観として用いた画期的なデザインで、近代日本のモダニズム建築の記念碑的な作品といわれている。その簡素で合理的な美しさは、桂離宮を高く評価したドイツ人建築家ブルーノ・タウトが賞賛したことでも知られる。外観は壁の面より柱が浮き出ていて、日本建築の真壁の構造を意図しているといわれる。吉田鉄郎はこの後、大阪中央郵便局の設計も手掛けている。  2011/11/2記
東京 有楽町 三信ビル          水彩スケッチ  2006年  ポストカードサイズ 120x165mm
東京有楽町に、かつて三信ビルという建物があった。1929年に三井信託が建てたビルで、設計は横川工務所でのちに会長になった、松井貴太郎。なだらかな曲線をじょうずに使った意匠が美しい建物だった。敗戦直後はGHQの下士官の宿舎として使われていたこともある。GHQからの返還後は、渡辺プロダクションやフレンチレストランのラ・プロムナード、レストランニューワールドなどがテナントとして入っていたが、2005年取り壊されることになった。ちょうどこのころ、私は竹中工務店東京本店にあるギャラリーAクワッドで、展覧会を開催してもらうことになり、この話を聞いて早速描きにいった。その後、建築家協会や建築学会の反対運動もあったが、結局2007年に取り壊されてしまい、現存していない。私のスケッチの中には、このような今はもう見られない建物や街の風景がいくつかある。  2011/11/1記
東京 上野公園 旧東京音楽学校奏楽堂          水彩スケッチ  2006年  ポストカードサイズ 120x165mm
東京の上野公園の中に林に囲まれて、木造の演奏会場(オーディトリアム)がたっている。東京芸術大学音楽学部の前身、東京音楽学校が1890年に建てたもので、日本最初の西洋式の音楽ホールといわれ、滝廉太郎や山田耕筰もここで演奏したとか。設計は近代の学校建築に大きな業績を残した、山口半六と久留正道。山口半六の作品には、第五高等中学校本館(現熊本大学五高記念館・重文)や第四高等中学校本館(現石川文学館・重文)、兵庫県庁舎(現兵庫県公館・登録有形文化財)など多くの名作があるにも関わらず、42歳で早逝している。  2011/10/31記
東京 慶応義塾大学 記念図書館          水彩スケッチ  2006年  ポストカードサイズ 120x165mm
東京三田の慶応義塾大学にあるもう一つの近代名建築は記念図書館旧館。慶応義塾創立50周年を記念して建てられ、1912年に竣工した。煉瓦と白花崗岩で意匠された、ゴシック風の建築で、東京丸の内の三菱3号館を手がけた曾禰達蔵と、札幌農学校を手がけた中條精一郎がつくった曽禰中條建築事務所の作品。国の重要文化財。この建物を描くのは2回目。1回目は正面から描いたので、この日は斜め前方から。  2011/10/26記

YASUDA YASUYUKI

水彩画スケッチ紀行

安田泰幸アート&スケッチ

近代名建築物語                                  03 

神戸旧居留地38番館           水彩スケッチ  1996年  165x240mm
先日、ここに「旧居留地38番館の入口」のスケッチを掲載したが、、このビルの全体の姿を描いたスケッチがこれ。1929年に、W.M.ヴォーリズの設計で、シティバンク神戸支店として建てられた。現在は大丸神戸店の店舗の一部となっている。この建物がある一画は、おしゃれな人たちが行き交い、神戸らしいエキゾチックな雰囲気のただよう街である。 2011/11/13記
  
■著書「SKETCHED BOOK」表紙に掲載
■「神戸・街ものがたり」に所収、 ■「神戸街角ものがたり」に所収

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近代名建築物語
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街・旅・絵日記講座9月大阪今橋レトロ 芝川ビル         水彩スケッチ  2011年 120x165mm
9月の「大人の遠足 街・旅・絵日記講座」は、大阪今橋界隈を歩き、レトロな建築物を描いた。三休橋の煉瓦造りの旧大阪教育生命保険と浪花教会を描いた後、伏見町の芝川ビルへ。ビルにはチョコレートの専門店やカフェ、しゃれた雑貨店などが入っている。このあたりは生保会社の本店や銀行などが並び、大阪のビジネス街の中心にあたるところだが、日曜日でのんびりした雰囲気が漂い、ゆっくりとスケッチできた。 2011/11/21記
街・旅・絵日記講座9月大阪今橋レトロ 三休橋筋浪花教会          水彩スケッチ  2011年 120x165mm 
9月の「大人の遠足 街・旅・絵日記講座」は、大阪今橋界隈を歩き、レトロな建築物を描いた。昼食の後、重要文化財の大阪市立愛珠幼稚園を見て、三休橋筋の旧大阪教育生命保険だった煉瓦造りの建築がある一画を描くことに。煉瓦造りのビルの南隣には大阪浪花教会があり、それをメインに二つの建物が並ぶ通りを描いた。1930年にW.M.ヴォーリズの設計指導をうけて、竹中工務店が設計・施工した建物で、現在は国の登録有形文化財になっている。この教会の信徒が梅花女学校(今の梅花学園)の設立に際し援助したといい、梅花の「花」は浪花の「花」だそうだ。  2011/11/20記
神戸 海岸通 神戸郵船ビル          水彩スケッチ  1991年 ポストカードサイズ113x151mm 
先日、ここに「神戸郵船ビルの入口」のスケッチを掲載したが、、この神戸郵船ビルの全体の姿を描いたスケッチ。この建物は阪神大震災の前に耐震補強工事がなされていたいたとかで、近隣のビルが倒壊したり、大きな被害を受けていたにも関わらず、被害は軽微ですんだという。 海岸通りに威風堂々とたっている。 2011/11/15記

■著書「神戸街角ものがたり」に所収
神戸 居留地 チャータードビル入口          水彩スケッチ  2011年   60x60mm
8月の「大人の遠足-街・旅・絵日記講座」は神戸の旧居留地でおこなった。メインの15番館をスケッチした後、、居留地の街角で見かけたちょっと気になる物を、シリーズでスケッチ。講師は居留地のレトロなビルの入口を名刺ぐらいの大きさに4点描いた。当日は雨模様だったので、形だけとって、後日仕上げた。4枚目は1938年にチャータード銀行の神戸支店として建てられたチャータードビル。海岸通に面したスタイリッシュなビルで、1階に洗練されたカフェ、「E.H.BANK」が、2・3階にはネオ・クラシック様式のウェディング・フレンチレストラン「ザ・チャータード・スクエアが入っている。。ビルには東と西に入口があり、両方ともクラシックな回転ドアが残っている。この絵は東のほうでレストランの入口。  2011/11/9記

神戸海岸通旧居留地9番 チャータードビル           水彩スケッチ  2011年  ポストカードサイズ 120x165mm 
先日、ここに「チャータードビル入口」のスケッチを掲載したが、、このビルの全体の姿を描いたスケッチがこれ。1938年に、アメリカ人建築家で日本に住んだジェイ・ヒル・モーガンの設計で完成した。彼の作品は横浜にたくさん残っている。その中で、横浜の山手聖公会教会やべーリックホールは以前、それと知らず描いたことがある。この絵の建物の右のほうに、木に隠れているのが、先日描いた入口。  2011/11/12記 
 
■著書「神戸街角ものがたり」に所収

街・旅・絵日記講座2011年8月 神戸旧居留地のビルのエントランス  
水彩スケッチ  2011年   130x130mm 

8月の「大人の遠足-街・旅・絵日記講座」は神戸の旧居留地でおこなった。メインの15番館をスケッチした後、、居留地の街角で見かけたちょっと気になる物を、シリーズでスケッチ。講師は居留地のレトロなビルの入口を名刺ぐらいの大きさに4点描いた。4点のスケッチを1枚の紙にレイアウトしたら、こんな感じ。さらさらっとのつもりが、ついついディティールにこだわってしまうので、けっこう凝ったスケッチになってしまった。 2011/11/10記

神戸 海岸通 神戸郵船ビル入口          水彩スケッチ  2011年   60x60mm 
8月の「大人の遠足-街・旅・絵日記講座」は神戸の旧居留地でおこなった。メインの15番館をスケッチした後、、居留地の街角で見かけたちょっと気になる物を、シリーズで、さらさらっと、あっさりお茶漬け風にスケッチしてもらうことに。講師は居留地のレトロなビルの入口を名刺ぐらいの大きさに描いてみることにして、3枚目は初代の英国領事館の跡地に建てられた旧日本郵船神戸支店のビル。以前ここに掲載した慶応義塾大学記念図書館(重要文化財)を手がけた曾禰中條建築事務所の設計で、1918年に竣工した。扉のアイアンワークが美しいエントランスを描いた。  2011/11/8記

神戸 海岸通 海岸ビル          水彩スケッチ  1993年 ポストカードサイズ100x148mm 
先日、ここに「神戸 海岸ビルの入口」のスケッチを掲載したが、、この海岸ビルの全体の姿を描いたスケッチ。この建物は現在、建物の外側外観の部分だけ残して建て替えられ、中央の部分は高層になっている。外から見ると、この絵のような古い建物の上に近代的なビルを乗せたように見える。すべて取り壊して、新しく建て直した方が、コストも効率もずっといいはずだが、文化財の建物を残すための一つのくふうだ。 ちなみにこの海岸ビルは国の登録有形文化財になっている。  2011/11/16記

■著書「神戸・街ものがたり」、「神戸街角ものがたり」に所収
神戸 旧居留地 海岸ビル入口          水彩スケッチ  2011年   60x60mm 
8月の「大人の遠足-街・旅・絵日記講座」は神戸の旧居留地でおこなった。メインの15番館をスケッチした後、、居留地の街角で見かけたちょっと気になる物を、シリーズで、さらさらっと、あっさりお茶漬け風にスケッチしてもらうことに。講師は居留地のレトロなビルの入口を名刺ぐらいの大きさに描いてみることにして、2枚目は登録有形文化財の海岸ビル。1918年、100年近くも前に、河合浩蔵の設計で三井物産神戸支店として建てられたビルで、セセッションの影響にちょっと日本趣味も入ったデザインのエントランスを描いた。  2011/11/08記
神戸旧居留地38番館          水彩スケッチ  2009年  165x240mm 
先日、ここに「旧居留地38番館の入口」のスケッチを掲載したが、、このビルの全体の姿を描いたスケッチの2枚目。この建物が面しているのが明石町筋というが、最近このあたりは、車道を減らし、歩道を広げる工事が行われた。12月、ルミナリエがはじまると、ここはスタート地点となり、見物客でいっぱいになる。 2011/11/14記

■著書「神戸街角ものがたり」に所収