三栖閘門
京都伏見中書島


2014年  
水彩  
280x380mm  
朝日カルチャーセンターYY街旅スケッチ講座は京都伏見中書島にある三栖閘門。湿度の高い、暑い日だった。閘門のかたわらのポンプ室だったところが資料館になっていて、しばし見学・勉強してからスケッチ。江戸時代、京都の町の中、高瀬川から十石舟で運ばれた人や物資は、ここ中書島で三十石舟に乗りこみ、淀川を下る。宵にここを発てば、朝大坂天満の八軒屋浜に着く。落語の「三十石夢の通い路」の世界だ。明治時代、富国強兵策のひとつとして、水運発展のため、伏見の濠川と淀川に続く宇治川の水面の高低差を解消するためつくられた産業遺産を描いた。 
2014/12/30記 

YASUDA YASUYUKI

水彩画スケッチ紀行

Pontocho, Kyoto






先斗町 京都  



水彩  
2014年  
120x165 mm 
関西経済連合会発行「経済人」昨年12月号表紙「スケッチ紀行-歴史を歩く」は、京都四条河原町界隈のスケッチで構成した。
京都六花街の一つ。5月に鴨川をどりが催される。ちょうちんに灯が入るとにわかに人通りが多くなる。外国人観光客が多い。特に中国の人が目立つ。京都の花街の軒先にかけられる提灯は、街によって違う。上七軒は秀吉の北野大茶会にちなんで五つ団子、祇園甲部はつなぎ八つ団子、先斗町は千鳥。一種のブランドマーク。
2015/08/16記

■関西経済連合会発行「経済人」12月号表紙に掲載


Kinkaden, kyoto Women's University  

京都女子大学 
錦華殿


2014年  
水彩  
240x330mm
カルチャーハウス香里ヶ丘YYスケッチ講座土曜クラスの昨年10月は、京都女子大学の錦華殿へ。京阪七条駅から東山に向かって、京女坂と呼ばれる坂を登る。学舎と道をはさんで真新しい洋館が建っている。大学の案内文書によると、1980年代に老朽化のため解体されたが、「建学の精神のよりどころ」として必要と、2000年に再建された。やっぱり便利さや合理的なものだけではだめなのかも。この建物は明治時代、西本願寺門主大谷光瑞と、大正天皇の皇后の姉籌子(かずこ)との新居として建てられた。大谷光瑞は大谷探検隊や神戸岡本に珍奇壮大な別荘二楽荘を建てた人物。この新居で籌子は大谷光瑞の妹九条武子と京都女子大の前身となる女子の高等教育の学校設立のために活動をはじめたという。ちなみに九条武子は大正三美人のひとり。何やらややこしいが、おもしろそうな話。
2015/05/25記

Ninnaji-Temple Niomon,
kyoto pr 






仁和寺二王門 
京都

2013年  
水彩  
165x240mm
昨年9月のカルチャーハウス香里ヶ丘YYスケッチ講座土曜クラスは、京都御室の世界遺産仁和寺へ。昼、京都に着いた時は、陽射しがまぶしいくらいだったが、バスに乗って仁和寺に向かう途中で雨が降り出した。仁和寺の境内は大きく、国宝金堂や重文五重塔など、一級の文化財が多数あるが、江戸時代初めに建てられた重文二王門もその一つ。圧倒的な量感を表現したくて、画面いっぱいに描いてみることにした。雨足は弱くなったがやむことはなく、門前の民家の廂を借りて、巨大な門を見上げながら描いた。
2015/05/23記

安田泰幸アート&スケッチ

はんなり京都                                                       09        

Arasiyama Ozekikawa, Kyoto







嵐山公園 大堰川
京都  


水彩  
2014年  
170x240 mm 
昨年11月のカルチャーハウス香里ヶ丘YYスケッチ講座はあえて京都嵐山へ。
紅葉も見頃。講座を始める前に時間があったので、嵐山公園の亀山に登る。ここからの春のおぼろげな桜の景色もよいのだが、錦秋の景色も格別。真っ青な大堰川に浮ぶ保津川下りの舟も趣ある。
2015/08/10記

Kamishichiken, Kyoto.



京都 上七軒 


水彩  
165x240 mm 
昨年11月の朝日カルチャーYY絵はがきスケッチ講座は京都の上七軒。
室町時代に北野天満宮が再建されたときに残った材木で七軒の茶屋が建てられたのが始まりとされ、豊臣秀吉の北野大茶会で団子を供して喜ばれたことから、営業がゆるされ、花街として、西陣と結びつき、今日まで続いてきた。店の前につるされる団子の紋の提灯はその名残りとか。集合前に、上七軒歌舞練場にある「茶ろん上七軒」で、洋食ランチで腹ごしらえして、待ち合わせ場所の北野天満宮へ。いちょうがきれいに色づいていた。天気もよく、受講者の方たちと、表の通りの家並みや、路地を入ったお茶屋さんの家並みなど、一通り歩いて、描く場所を決めた。
2015/08/01記

St Agnes' Episcopal Church, Karasuma-shimotachiuri, Kyoto pr.








聖アグネス教会 
京都烏丸下立売 


2014年  
水彩  
280x380mm 
11月の朝日カルチャーセンターYY街旅スケッチ講座は、京都烏丸通り、御所の西にある旧有栖川宮邸の壁に沿って聖アグネス教会をスケッチ。1898年に平安平安女学院のチャペル、聖三一大聖堂として、ジェームス・ガーディナーの設計で完成した。
ジェームス・ガーディナーは立教の初代校長でもある。
2015/07/20記

Miyako-Fuji
Mt.Hiei, Kyoto,Shiga





都富士 比叡山

2013年
アクリル+コラージュ
365x535mm

日立造船の2014年カレンダー「ふるさとの富士」の9-10月は都富士、比叡山。鴨川越しの比叡山もよいが、東山からのぞく比叡山もおくゆかしい。
2015/07/11記
■日立造船2014年カレンダー
 9-10月に掲載



京都大学工学部
建築学教室 
 


水彩  
2014年  
280x380mm  

カルチャーハウス香里ヶ丘のYYスケッチ講座土曜クラスの6月の講座は京都大学の構内へ。工学部の建築学教室になっていた建物を描いた。京大の建築学の基礎を築いた武田五一の設計で1922年に竣工したもの。この日は画材の違いで作品の出来上がりの印象が変わることを見てもらうために、コンテ鉛筆でフォルムを描いたものと、別に竹ペンと墨で描いたものを並行して進めた。
2014/12/25記


京都大学工学部
建築学教室
 



水彩  
2014年  
267x385mm  


カルチャーハウス香里ヶ丘のYYスケッチ講座土曜クラスの6月の講座は京都大学の構内へ。工学部の建築学教室になっていた建物を描いた。京大の建築学の基礎を築いた武田五一の設計で1922年に竣工したもの。90年を越える建物だが古さを感じさせない。タイルのマルーン色も渋くていい。雨がぱらつくぐずついた天気であったが、講座が始まってのち、晴れ間も見えるようになった。講評会はやっぱり「進々堂」で。2014/12/25記


三上家路地
京都大宮通
五辻上ル 
        
2014年
ポストカード水彩スケッチ  120x165mm


関西経済連合会発行の広報誌「経済人」5月号表紙、「スケッチ紀行ー歴史を歩く」は京都西陣のスケッチ。
三上家路地。雑誌やテレビでよく紹介されているところである。紋屋図子と呼ばれる路地に面して二列に向かいあう長屋の門柱がある。突当りが大家の三上家。かつては西陣織の職人が住み、現在は高感度な店や工房が軒を連ねている。掲載の許可をいただくとき、連絡先がわからず、スケッチしたとき憶えていた蜂蜜屋の電話番号をネットで調べ、大家さんに取り次いでもらった。願いにこころよく対応していただき、許可もすんなりいただけた。こんなこともある。

■関西経済連合会発行
「経済人」2014年5月号表紙に掲載

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はんなり京都

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Shijo-Minamiza,
Kyoto








京都 四條南座



水彩
2012年
120x165cm

関西経済連合会発行「経済人」12月号表紙「スケッチ紀行-歴史を歩く」は、京都四条河原町界隈のスケッチで構成した。
江戸時代初め出雲阿国が四条河原ではじめたとされる歌舞伎発祥の地にたつ。年末の吉例顔見世興行は京の冬の風物詩。まねきが並ぶ。建物は昭和初め竣工の登録有形文化財。2015/08/13記
■関西経済連合会発行「経済人」12月号表紙に掲載





同志社 礼拝堂 


水彩    
1999年   
160x240o
  
パナソニックの2014年卓上カレンダー「松下幸之助の言葉-希望」の8月は「道は無限にある」
合わせた絵は同志社の礼拝堂。同志社設立のため夫の新島襄をたすけた八重は、会津戦争で敗戦後、京都にあって草創期の女子教育の学校で教鞭をとり、襄の死後は、茶道の教授として自活し、赤十字の看護婦として看護婦の地位向上につとめ、日露戦争時には従軍までしている。苦難にあって負けず、自立し、新しい時代の女性として活躍した。
2015/02/19記
■パナソニック2014年卓上カレンダー「松下幸之助の言葉-希望」8月に掲載

京都衣棚町 
ちおん舎
 


2014年    
水彩 
165x240o


6月1日京都の町家で開催された「楽町楽家2014」の催しの一つとして、「町家スケッチツアー」が行なわれた。釜座町家を描いたあと、もう1カ所、近くの衣棚にあるちおん舎という大塀造りの町家。大塀造りとは、主屋の建物を直接通りに面して建てず、塀をめぐらし、前栽をはさんで建物を建てる。裕福な商人や医者、文化人の住宅に多い。ちなみにここは京町家友の会の会長さんの家。ここを描くには西に向くことのになるので、この日のように晴れた日は、西日が逆光になり、描きにくかった。
2014/12/13記


同志社礼拝堂   


2014年    
水彩     
280x380o

5月の朝日カルチャーYY街旅スケッチ講座は同志社のチャペルを描いた。以前、冬に枯れ枝の景色をYY絵はがきスケッチ講座のみなさんと描いたが、今回は新緑の景色だ。チャペルはD.C.グリーン設計、1886年竣工の重要文化財。つつましさの中に厳格な雰囲気も漂わせている。同志社の今出川キャンパスには重文に指定された煉瓦造りの近代建築が5棟もあり、事前に申請すれば、構内でスケッチもさせてもらえる、貴重な場所。
2014/12/01記  



京都三条通 
釜座町家
 



2014年
 
水彩 
165x240o


6月1日京都の町家で開催された「楽町楽家2014」の催しの一つとして、「町家スケッチツアー」が行なわれた。定員一杯の20名の申し込みがあり、真夏を思わせる晴天の京都、三条通釜座町のあたりで、午後1時からスケッチ。この町家は、京町家作事組の事務局になっている町家で、しもたや造りの2階建て。作事組が修築したもの。スケッチはここともう1カ所。終わったあとこの町家の2階で、作事組の理事の方に京町家の特徴などの話をしていただき、お菓子とお茶をいただいて講評会。
2014/12/11記
京都東山 
高台寺道
  


2014年    
水彩    
165x240o

5月の朝日カルチャーセンタ―YY絵はがき講座は京都の高台寺道へ出かけた。近年、ねねの道とか呼ばれて、観光客を集めている。石塀小路の出口(いや入口か…)のあたりの家並みを描いた。この道は観光客の人通りも多いが、人力車が観光ガイドをするポイントでもあるらしく、何台もやってきてけっこう騒がしい。タクシーが待機する場所でもある。快晴で陽射しがきつく、暑いくらい。年配の外国人観光客の夫妻が近づいてきて、描いている途中の写真を撮らしてくれと言ってきた。ご主人が水彩画をやるそうだ。早口の英語だったので…。そのようなことを言っていたと思う。
2014/12/06記