YASUDA YASUYUKI
水彩画スケッチ紀行
はんなり京都 05
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あぶり餅 京都今宮神社門前 2002年 水彩 ポストカード 100 x 150 mm
2月の「大人の遠足-街・旅・絵日記講座」は、京都大徳寺界隈を歩いた。午後4時ごろ、スケッチを終え講評会の場所、今宮神社門前のあぶり餅屋へ。今宮神社門前には2軒のあぶり餅屋があるのはよく知られている。「元祖正本家一和(一文字屋和輔)」と「本家根元かざりや」。一和が創業千年、かざりやが創業四百年だそうだ。今宮神社に参拝した際、無病息災を願って門前であぶり餅をいただくのが風習になった。一口大にちぎった餅をきな粉をまぶして炭火で焼き、白味噌のたれを絡めてだされる。一皿15本。今回は「かざりや」を予約しておいたが、寒さにもかかわらず、客がたてこんでいて少々待った。受講者のみなさんの成果を拝見しながら、香ばしいほんのりした甘さにほっこりする。 2012/5/15記
■著書「はんなり京都スケッチ気分」に所収
旧明倫小学校 京都室町通 2012年 水彩スケッチ ポストカードサイズ165x120 mm
関西経済連合会発行の「経済人」7月号の<スケッチ紀行歴史を歩く>は、京都室町通をとりあげた。4枚目のスケッチは京都芸術センター。江戸時代、商人の子弟の教育をになった明倫舎の跡地に町衆の力でできた明倫小学が、統廃合で廃校になったあと立派な校舎を利用して、芸術に関する情報発信や芸術活動支援の拠点として、近年オープンした。建物は昭和の初めに建てられたもので、随所に凝った意匠がほどこしてあり、国の有形文化財として登録されている。
2012/7/24記
■関西経済連合会刊行「経済人」2012年7月号表紙に掲載
亀廣保 京都室町通 2012年 水彩スケッチ ポストカードサイズ165x120 mm
関西経済連合会発行の「経済人」7月号の<スケッチ紀行歴史を歩く>は、京都室町通をとりあげた。室町通の二条に干菓子の老舗「亀廣保」がある。茶席で使われる干菓子の店として知られている。季節の風情をかたどった有平糖や生砂糖は和のアート。生活の伝統や文化をたいせつに守り続ける京都らしいたたずまいの店。 2012/7/20記
■関西経済連合会刊行「経済人」2012年7月号表紙に掲載
三井越後屋京本店記念庭園 京都室町通 2012年 水彩スケッチ ポストカードサイズ165x120 mm
関西経済連合会発行の「経済人」7月号の<スケッチ紀行歴史を歩く>は、祇園祭の鉾や山が建ち並ぶ京都室町通りをとりあげた。室町通といえば、呉服の老舗が軒を並べる京都らしい商売の町だが、江戸時代はじめ、松阪の三井高利は江戸で越後屋を創業し、のちに江戸店持京商人(えどだなもちきょうあきんど)として、京に本店を構え、商売の指図をしたという。近代的なマンションが建ち並ぶ街のど真ん中に、築地塀に緑豊かな越後屋京本店記念の庭園が残されている。 2012/7/19記
■関西経済連合会刊行「経済人」2012年7月号表紙に掲載
祇園祭 菊水鉾の祇園囃子 2006年 水彩スケッチ ポストカードサイズ165x120 mm
今日は京都、祇園祭の山鉾巡行の日、今年は12日の鉾建て・曳き初めと、昨日の宵山に出かけ、少しばかりスケッチした。昨日は、放下鉾や四条傘鉾を描き、四条傘鉾では籤あらための予行と棒振り踊りを見、郭巨山のちまきを授与してもらって帰った。関西経済連合会発行の「経済人」7月号の<スケッチ紀行歴史を歩く>は、祇園祭の鉾や山が建ち並ぶ京都室町通りをとりあげた。上の絵は5年前に描いた菊水鉾。祇園祭の鉾は千鳥破風の屋根をもつが、ただ一つこの鉾だけは千鳥破風の屋根。鉾建ての日に描いたので、前に提灯が吊られ、破風のようすはよくわからないが・・・。
2012/7/17記
■関西経済連合会刊行「経済人」2012年7月号表紙に掲載
上賀茂神社 御所桜 2012年 水彩スケッチ サイズ165x240 mm
4月のカルチャーハウススケッチ教室土曜クラスは京都上賀茂神社の桜を描くことにしていた。ところが今年の春は寒い日が続いて桜の開花がずいぶん遅れていた。この日は、先日ここで紹介した三室山の街旅絵日記教室の前日。心配していた通り、御所桜はまだ三分咲きから五分咲き程度。有名なもう一つの斎王桜にいたってはまだつぼみの状態。しかし描いていくうちについつい想像力を発揮して、盛りの花になってしまう。受講していただいている方たちも、同じように華やかな姿になっていた。 2012/7/10記
京都岡崎 府立図書館 2012年 水彩 280 x 380 mm
カルチャーハウス香里ヶ丘安田泰幸スケッチ教室土曜クラスの2月の講座は、京都岡崎の府立図書館を描いた。ウィ-ンやパリの街のような雰囲気の建物と冬枯れの街路樹が素敵で、ここでは何度も描いている。建物は京都大学工学部建築学科を創立し、「関西の建築界の父」とも呼ばれる武田五一の設計で1902年に竣工した旧本館の外壁を保存し、新しく建て直されたもの。金色に見えるタイルで外壁を縁取りしたデザインはセセッション風で建物を魅力的にしている。寒い日のスケッチということで、竹ペンで、大胆に描いてもらうようにした。墨が落ちたりかすれたり、はたまた歪んだり、思うように線が引けず、かえって思い切った線が描けて、楽しい。 2012/5/17記
京都 大徳寺龍光庵の土塀 2012年 水彩 ポストカード 120 x 165 mm
2月の「大人の遠足-街・旅・絵日記講座」は、京都大徳寺界隈を歩いた。境内の最後は龍光院の土塀を描くことに。赤土に瓦の断面を埋め込んでつくった塀。幾何学的なデザインが造形的にもおもしろいし、塀の中の黒々とした木々との色やフォルムの対比もおもしろい。気温が下がってきて、手がかじかむ中で、みなさんにがんばってもらった。 2012/5/13記
京都 大徳寺孤蓬庵 2002年 水彩 ポストカード 100 x 160 mm
2月の「大人の遠足-街・旅・絵日記講座」は、京都大徳寺界隈を歩いた。受講されている方の中に、京都育ちで紫野高校出身の方がおられる。この時期、北大路より北でスケッチするなんて・・・とあきれられたが、このあたりは京都でも寒いところなのだそうだ。この日も雪がちらついたあと、どんよりと曇って冷えてきて、申し訳ないことに、みなさん震えながらのスケッチとなった。ところで紫野高校は大徳寺に隣接する敷地にある京都の名門高校だが、高校のすぐ隣に大徳寺の塔頭、孤蓬庵がある。小堀遠州が開いた庵であるが、寛政年間に火災で焼失。その後遠州を崇敬していた松江藩の松平不昧公が再建した。ここの茶室忘筌はつとに有名。 2012/5/11記
■著書「はんなり京都スケッチ気分」に所収
京都 大徳寺龍源院龍吟庭 2002年 水彩 ポストカード 100 x 160 mm
2月の「大人の遠足-街・旅・絵日記講座」は、京都大徳寺界隈を歩いた。公開している塔頭の一つ、龍源院のもう一つの庭「龍吟庭」。一面の杉苔は大海原を表すという。中央の石組は須弥山という。 2012/5/10記
■著書「はんなり京都スケッチ気分」に所収
京都ハリストス正教会生神女福音聖堂 水彩 165 x 240 mm
近畿地区信用金庫協会発行の季刊誌「いこい」の春号は、京都のハリストス正教会の聖堂のスケッチが掲載された。1901年に建てられた木造のロシアビザンチン様式の歴史的建造物。設計は京都府庁旧本館を設計した松室重光。全国にある日本正教会のビザンチン様式の木造聖堂の中でも最も古いものだそうだ。ここも何回か描いているが、一昨年の秋には、街・旅・絵日記の講座でこの聖堂を描いた。 2012/5/21記
■近畿地区信用金庫協会発行「いこい」2012年春号に掲載
文椿ビルヂング 京都室町通 2009年 水彩スケッチ ポストカードサイズ165x120 mm
関西経済連合会発行の「経済人」7月号の<スケッチ紀行歴史を歩く>は、京都室町通をとりあげた。5枚目のスケッチは三条烏丸に近い、文椿ビルヂング。大正時代に建てられた貿易会社のビルで、小ぶりだが重厚な構えのレトロな近代建築。国の登録有形文財。中は再生されて、ギャラリーやカフェ、ファッション・雑貨の店が入り、高感度の若い人たちが出入するスポットになっている。 2012/7/24記
■関西経済連合会刊行「経済人」2012年7月号表紙に掲載