2010年11月6日
11月のカルチャーハウススケッチ教室土曜クラスは、京都の銀閣寺道から哲学の道に入り少し行ったところ、鹿ヶ谷にある法然院です。かすかに色づき始めた楓の中に、落ち着いたたたずまいの茅葺の山門を描きました。楓の樹容の表現にみなさん苦労しておられましたが、その甲斐あって、それぞれに雰囲気のある古都の秋の表情が描けました。描き終わる頃、寺の方が見え、「もう描かれてしまったので仕方ないけれど、スケッチはだめなんです」とのこと。いつも寺の境内などでスケッチさせていただく場合は事前に許可を取ってもらっていましたが、今回は山門の外側から描くので、必要ないかと判断していたのですが、山門にいたる参道も境内でありました。ちょうど片づけ始めたときでしたので、お謝りして、失礼しました。気持ちよくスケッチさせていただくため、マナーは守らないと・・・。気をつけなければなりません。法然院さん、受講のみなさん、すみませんでした。
                                                 

             
          
                                           

◆10月18日
10月のカルチャーハウス香里ヶ丘のスケッチ講座月曜クラスは、枚方市の蹉跎神社へ行きました。この神社が創建されたのは古く、平安時代。蹉跎とは足摺りのことです。菅原道真が左遷され、太宰府に向かう途中、このあたりで休んで、京を振り返り名残りを惜しんでいたそうで、父の後を追いかけた娘の苅屋姫が少しの差で会えなかったことから足摺りした場所だそうです。のちこの話を聞いた道真が自身の木造を彫り娘に贈ったものを、祀ったのがこの神社のはじまりとか。ひっそりした小さな社にも、いい話が残っているものです。

YASUDA YASUYUKI

2011年8月6日
お世話になっているカルチャーハウス香里ヶ丘が、この春新しい場所に移転しました。けやき通りという通りに面して新しくできたショッピング広場の一画、まあたらしい建物の2階、サロン風のエントランスは明るく、おしゃれなしつらえです。土曜日のスケッチ講座は、あちらこちらに出かけて描くため、ここに来たことがない方もおられたので、8月の講座は、この広場にあるレストランで、みんなで一緒にランチを食べて、そのあとこのあたりの街のようすをスケッチすることに。外はぎらぎら夏の太陽が照りつけ暑かったですが、けやき並木を透して見るお店の通りは涼しそう。正面がカルチャーハウスのある建物です。              

水彩画スケッチレッスン

◆2010年7月19日
茄子作と書いて「なすづくり」と読みます。大阪府枚方市にある地名です。昔茄子をつくっていたからとか、皇族の鷹狩りの鷹につける名鈴(なすず)をつくっていたからとか、由来はさだかではないようですが、なかなかいい地名ではありませんか。7月のカルチャーハウス月曜クラスは、この講座を受講されている地元のHさんのお世話で、ここでスケッチしました。いまは住宅地になっていますが、長屋門をかまえた大きな屋敷がそこかしこに点在し、家々の間には畑やこんもりした森も残っています。春日神社のそばの大和棟の古い立派な家を、みなさんと一緒に描きました。そのあと講評会は、Hさんのご厚意で、お宅におじゃまし、涼しいへやで、冷たい飲み物をいただきながら、和気あいあいとした雰囲気で行いました。Hさんどうもあお世話になりました。ありがとうございました

カルチャーハウス香里ヶ丘                                                         Ⅰ

安田泰幸街と旅とスケッチと

2011年10月1日
10月のカルチャーハウス香里ヶ丘スケッチ教室土曜クラスは、京都三条大橋たもとの先斗町歌舞練場を描いた。今回は受講されているみなさんに竹ペンを使って描いてみてもらった。竹ペンは筆致をコントロールしにくく、インクもボタ落ちしたり、かすれたりと、思うようにならないので、かえって思い切った力強い表現ができておもしろい。鴨川をはさんで対岸から描く。講評会は祇園の甘味処小森で。          
2011年8月29日
8月のカルチャーハウス香里ヶ丘「安田泰幸-スケッチ入門講座」は、室内で静物を描いた。”赤いものを描く”をテーマに、受講しておられるみなさんにそれぞれ、赤いもを3点ぐらい持参していただくようにした。それらの配置も各自で考えていただいて、スケッチ開始。木やガラス、金属、布、・・・など、材質感の違いを表現することがねらい。みなさんが持ち寄ったものの中から赤唐辛子、木彫りのリンゴのオーナメント、赤い背に薄い赤の花模様のファイルなどを描いてみた。同系色で質感の違いを描きだすのは難しいが、けっこう楽しい。
7月9日
カルチャーハウス香里ヶ丘の「安田泰幸スケッチ教室」の7月の講座は奈良女子大でした。数年前にここでスケッチの講座をさせてもらおうと、大学のほうに許可をとってもらって、当日行ってみると、聞いていないと守衛に入場を拒まれたことがありました。今回はそのリベンジ…と、許可もとってもらっていいきましたがが、講演会か何かイベントが行われていたのでしょうか、だれでもフリーパスでキャンパスに入っていきます。拍子ぬけのような…。入口を入って正面に見える美しい木造校舎が、重要文化財にも指定されている、旧奈良女子師範学校の本館。受講のみなさんは、正面から、裏の庭から、あるいは側面からと、思い思いの場所からスケッチ。暑さに音をあげながらも力作ができていた。講評会はキャンパスから近鉄奈良駅に向かう途中にある「アンヌ・マリー」で。大きなクリームショコラをいただきながら

                      
              
2011年4月2日
4月のカルチャーハウス香里ヶ丘のスケッチ教室では、大阪の桜の名所、桜の宮で行いました。土曜の午後とあって、お花見を楽しむグループでいっぱい。花はというと、例年に比べ開花が遅く、まだ三分から五分咲きというところ。大川にかかる銀橋の向うに大阪城が望めるところからのスケッチにしました。ちなみに、銀橋は桜宮橋といい、国道1号線が通っています。新旧2本の橋でできており、古いほうは有名な武田五一の設計で1930年完成。新桜宮橋は安藤忠雄の設計で2006年に開通しました。集合した午後1時ごろは晴れて明るかったのに、やがて花曇りに。大川の両岸の遠景のサクラと、目の前に枝を垂れるサクラの花のアップの対比がおもしろそうなので、このような構図になりました。講評会はリバーサイドホテルのティールームで。 
                    
2010年11月15日
カルチャーハウス香里ヶ丘安田泰幸スケッチ教室月曜クラスの11月の講座は、高槻城跡公園へ行きました。色づき始めた木々がきれいでしたが、風が強くて、たいへん。絵具を溶いているパレットに落ち葉のくずや砂が入ってきておうじょうしました。講評会は近くの「ターシャ」で暖かい飲み物とケーキでした。
大阪の高槻城は、織田信長の摂津侵攻の際、活躍した和田惟政という武将が城主となり、その後キリシタン大名の高山右近の居城となりました。そのとき領内に20ものキリスト教の教会を建て、2万人近くの領民がキリスト教徒になったといいます。江戸時代になると高槻城は高槻藩永井氏の居城となりましたが、明治の初めに廃城。石垣などは東海道本線の敷設工事に使われたそうです。残った石垣を中心に公園になっています。近くには、高山右近没後350年を記念して1962年建てられた高山右近記念聖堂があります。
                
                                                      

◆2010年7月18日
7月18日の「カルチャーハウス香里ヶ丘」のスケッチ教室は、祇園円山公園横で長楽館が見える町角の風景を描きました。7月の第1土曜日が雨でこの日に延期になりました。そのせいか参加者も少なめ。この日はカンカン照り。京の油照りというのでしょうか、暑い日でした。観光客が多くて、タクシーや人力車がひっきりなしに、視界を遮ります。スケッチポイントとしてはあまりよくありませんでした。参加されたみなさんには申し訳ないことをしました。しかしみなさんのできあがった作品はなかなかのもの。「祇園359」というおしゃれな和カフェで「友禅ロール」をいただきながら、講評会をしました。

2010年4月5日

カルチャーハウスの月曜クラスの4月の講座は、枚方市の御殿山神社の桜を描きました。
小高い丘の上にある神社の裏に桜の並木があり、眼下に住宅街が広がっています。地元の人に親しまれている桜の名所で、ここの桜を見上げる、何軒かの家の庭では、ランチパーティをやっておられました。お弁当をもって、花見をかねて受講される方もおられ、講師も弁当持参で来ればよかったと、ちょっと後悔。
透明水彩画
では白の絵具を使わないため、白い花を表現するのに最初はみなさん四苦八苦でしたが、花の背景の色との対比で花の白を浮かび上がらせるコツを体得していただいたようです。

2010年4月3日
カルチャーハウスの土曜クラスの4月の講座は、京都黒谷にある金戒光明寺の桜の景色を描きました。講座は午後2時からですが、この日もいつものように、午前中からここにきて、描いておられる熱心な方が何人かいらっしゃいました。
文殊塔が満開の桜の木越しに見える場所で、何人かの方と一緒に描いていると、観光客の親子連れが通りがかり、小学生の兄弟が、自分たちも描きたいと、そばに座りこんで熱心に描き始めました。その間家族の人たちは、次の目的地にも行けず、子どもたちにつきあっていました。春の午後、ほほえましいひとこまでした


2010年1月28日

本日28日、会場の設営のお手伝いをしてきました。
なかなかいい雰囲気でまとまりましたよ。みなさんの作品も力作ぞろいで
見ごたえがあります。ぜひ足をお運びください。

水彩画スケッチレッスンTOP

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講評会をしたカルチャーハウス香里ヶ丘クラフト館で

2010年2月3日

ご来場御礼。

カルチャーハウス香里ヶ丘スケッチ教室のみなさん
との作品展は、2月3日をもちまして、終了いたしました。
ご来場いただきましたみなさまに、
心よりお礼申し上げます。

設営が終わった会場で
カルチャーハウスのスタッフの
みなさんと

2010年1月

カルチャーハウス香里ヶ丘 スケッチ教室の
土曜日クラスと月曜日クラスの受講をされておられる方々の
作品展が開かれます。
私もいくつかの作品を展示させていただきます。

 ■会期/ 2010年1月29日(金)-2月3日(水)
 ■時間/ 10:00-18:00 (最終日 10:00-17:00)
 ■会場/ くずはアートギャラリー くずはモール本館3F)
 ■主催/ カルチャーハウス香里ヶ丘

2011年11月21日
昨年11月のカルチャーハウス香里ヶ丘のスケッチ講座月曜クラスは秋の紅葉の町を描こうと思い、教室の近くの公孫樹通りで行なった。実はこの通りの秋のようすはこれまで見たことなかった。いちょう通りという名前だけで、紅葉の景色が描けるだろうと、数ヶ月前に予定を組んでいたのだった。当日現場へ行ってみてびっくり。御堂筋とはいかなくても黄金色の並木道を想像していたが、街路のいちょうはみな若木で、枝ぶりも小じんまり。植えてある間隔も広くて、まばら。急遽紅葉をさがし歩いて、通りに面した団地の一画の木立を見つけ、ここでスケッチ。この日は晴れていたのだが、寒い。しばらくすると霧雨も降ってきて、早めに教室に引き上げ、室内で仕上げ。暖かい飲み物をいただきながら講評会をした。           
2011年10月17日
10月のカルチャーハウス香里ヶ丘月曜クラスのスケッチ講座は、教室から近い住宅地の公園。公園といっても普段は柵で囲ってあって、園内には入れない。池泉回遊式の公園で、池や滝の石組、曲水まであるのに、中を巡ることはできない。なんと東福寺方丈庭園を作った、昭和の作庭家の第一人者重森三玲の手になる庭園である。日本住宅公団が香里団地の開発に際して地元の援助を受けてつくったものだとか。色づきはじめた池のほとりの木々の先に、住宅の屋根が連なる。。   

               
              
201年9月19日
カルチャーハウス香里ヶ丘の月曜日クラスは交野市の寺地区の棚田を描きに行きました。

このあたりは比較的市街地に近いにもかかわらず、ちゃんとした里山が残っている。細い道を山に向かっていくと、車が脱輪しそうな道を経て、住吉神社という小さな祠に着く。みのりの季節をひかえ、黄緑色のじゅうたんを幾重にも敷き詰めたような棚田の風景に出会える。まだ夏の強い陽射しの中、神社の木陰から受講されている方々と描いた。  
2011年6月4日
6月のカルチャーハウス香里ヶ丘のスケッチ教室は、大阪港の天保山です。ちょうどドイツのクルーズ客船「ブレーメン」が寄港停泊中。東日本震災の原発事故以来、海外からの外航クルーズ客船は抜港が相次ぎ、大阪港も多くの船の入港が途絶えていて、大阪港としては震災後はじめての外国客船ではないでしょうか。クルーズ客船としては6,752tと小ぶりですが、設備は豪華だそうです。受講されているみなさんと一緒に描きましたが、手前に停泊中の実習船も入れて、ちょっと変化のある構図にしてみました。 
   
2011年2月5日        
カルチャーハウス香里ヶ丘の教室で、大阪城の梅林を訪れた際に描いたものです。天気がよく、春を待ちきれないおおぜいの人々が咲きほころびはじめた梅見に来ておられました。この梅林は梅の木の数も多く、種類も豊富で、紅梅、白梅、八重といろいろ楽しめます。受講のみなさんには天守閣が望める一角から紅色の梅を正面に描いていただきました。桜ととちがって小さな花が枝に控えめについて咲くので、手前の木と遠くの木の重なりの表現が難しかったと思います。
                                                                  
2010年12月5日
カルチャーハウス香里ヶ丘スケッチ教室土曜クラスの12月の講座で、神戸栄光教会をスケッチ
したあと、場所を三宮のイタリアン・レストランに移動して忘年会です。お店は、本格的な味で評判のR.VALENTINO。ことしの趣向は、出席者でいただいた料理などを順番にスケッチして、記念の寄せ書きをつくることに。料理が出されると順番に画用紙をまわして描いていきます。彩色は色鉛筆で。なかなか楽しいものができました。オーナーのマエストロもほめてくれました。最後にくじをひいて、あたったH.Y.さんにプレゼント。料理もおいしく、ワインも空いて、わいわいにぎやかに、予定の2時間が3時間になり、楽しい時間をすごしました。                            

                                              

                                           

◆2010年9月20日
9月のカルチャーハウス香里ヶ丘のスケッチ講座月曜クラスは、枚方市の意賀美神社裏の竹林を描きました。坂道の両側を竹林と雑木林が覆うように繁り、坂道の先に家並みが見える風景を坂の上から描きます。坂が下っていく様子と竹林の葉と幹の様子など、描くには、なかなか難物です。「むつかしいわー」「うまいこと描かれへん」「これどうしたらええのん」となごやかに、にぎやかにみんなで描きました。講評会は民家を改装したカフェで、
チャイとチョコレートケーキをいただきながら…。

水彩スケッチ
 「法然院山門 京都」 
 2010年 235x182mm  

2010年5月29日
5月のカルチャーハウス香里ヶ丘のスケッチ教室は、近代建築を竹ペンで描いてみようということで、京都の龍谷大学大宮キャンパスに出かけました。事前に大学に許可をとっていただいたのですが、親切に対応していただき、気持ちよくスケッチさせていただくことができました。日頃、スケッチするときに、線を引いたり、色を着けたりするのに、どうしても慎重になってしまうことが多いので、今日は思い切り、大胆に描いてもらおうということで、竹ペンを使っていただきました。線が太くなったり、細くなったり、かすれたり、インクがボタッと落ちたりと、思うようにいかないので、開き直って描いてみると、楽しく、結果思わぬ効果や、迫力が得られたりします。

2010年4月18日
カルチャーハウスのスケッチ旅行です。昨年11月に続き、焼酎講座の方々と合同のツアーです。今回は日帰りで近江八幡を訪れました。貸切バスで開通したばかりの第2京阪道を通って一路近江八幡へ。午前中は八幡堀をスケッチ。青空が広がり、絶好のスケッチ日和で、おおぜいの観光客のほか、スケッチをしているグループもおられました。昼食は「駒吉」のつゆしゃぶで、焼酎講座の方たちほどではありませんが、ビールもいただいて、にぎやかでした。昼からは、近江商人の屋敷が並ぶ新町通りや、W.M.ヴォーリズの設計した建物など、街歩きのあと、思い思いの場所でスケッチしました。帰りのバスの中での講評会は蔵元で利き酒を楽しんでこられて上機嫌の焼酎講座の方々もギャラリーになっていただいて、みなさんの作品を披露。力作ぞろいに感嘆の声もあがり、大いに盛り上がりました。詳しい模様はカルチャーハウスのホームページで。

Copyright (C) Yasuda Yasuyuki YY-STUDIO All Right Reserved

ドローイング コンテ鉛筆、チャコール鉛筆+水彩  「神戸栄光教会スケッチタッチチャート」 2010年 241x333mm  
2010年12月5日 カルチャーハウス香里ヶ丘スケッチ教室土曜クラス忘年会 参加者の寄せ書き  

水彩スケッチ 「枚方 御殿山神社裏の桜」
 2010年 F4 285x385 mm

2011年9月10日
カルチャーハウス香里ヶ丘の「安田泰幸スケッチ教室土曜クラス」の9月は、収穫前の棚田を描きに、枚方の穂谷に出かけました。初秋の9月といっても、日中は30度を越え、陽射しは真夏のようです。棚田の間の道をたどり、最上段に近い森の陰から、棚田を見降ろすようなアングルで描くことにしました。黄色がかった緑の田んぼのパッチワークが美しく、手前の雑草の間から見える田、その向こうに市街地と北摂の山山、そしてはるかかなたにかすむ比叡山を入れた構図でえがきました。約2時間、近くには店もなく、カルチャーハウスのスタッフが持参してくれたポット入りのアイスコーヒーをいただきながらその場で講評会をしました。  

2010年12月4日
ルチャーハウス香里ヶ丘スケッチ教室土曜クラスの12月の講座は、神戸栄光教会をスケッチしました。今回はコンテ鉛筆やチャコール鉛筆などを使ってダイナミックな描写に挑戦。みなさんにはあらかじめそれらの鉛筆?を用意していただきました。コンテ鉛筆、チャコール鉛筆といってもさまざまな種類があり、それによって得られるタッチも違うので、みなさんにその違いをみていただくためのチャートを作ってみました。普段使い慣れていない道具でしたので、道具の材質によるタッチのちがい、わかってもらえたかな。