YASUDA YASUYUKI

水彩画スケッチ紀行

水彩画スケッチ紀行
古寺巡礼

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三井寺 園城寺大門 大津     水彩スケッチミニアチュール   2013年    120X165o             061 
関西経済連合会発行の「経済人」2013年6月号表紙「スケッチ紀行―歴史を歩く」は滋賀県の浜大津の町を歩いたスケッチで構成した。4枚目のスケッチは、三井寺。京阪の浜大津駅から、石山坂本線で西へ1つ目の駅が「三井寺」。天台寺門宗の総本山園城寺がある。日本三不動の一つ黄不動(ちなみに他の二つは京都青蓮院の青不動、高野山金剛峯寺の赤不動)が有名。また近江八景のうち「三井の晩鐘」で知られる名刹である。寺内には国宝・重要文化財の建築物、仏像・絵画などおびただしい数の文化財を擁している。絵の大門も仁王門とも呼ばれ、重要文化財になっている。  2013/07/12記
■関西経済連合会発行「経済人」2013年6月号表紙に掲載                 

浄土寺鎮守 八幡神社拝殿 小野   2013年    水彩ミニアチュール    23x315o         065 
関西経済連合会発行の広報誌「経済人」9月号の表紙「スケッチ紀行ー歴史を歩く」は小野市を歩いたスケッチで構成。浄土寺の伽藍の中に鎮守社の八幡神社がある。本殿も拝殿も重要文化財だが、拝殿の姿がのびやかで非常にいい。割拝殿になっていて、中央に本殿につながる通路がある。鎌倉時代に建てられ、室町時代に再建されたものらしいが、600年もよくもちこたえてきたものだ。  2013/10/18記
浄土寺浄土堂 小野     2013年    水彩ミニアチュール   165 x 120 o                       064 
関西経済連合会発行の機関誌「経済人」の9月号の表紙「スケッチ紀行ー歴史を歩く」は199回。兵庫県の小野市を歩いたスケッチで構成。昭和の一時期、そろばんの生産で湧いた街も、電卓を通りこしてパソコン・スマホの今は、ひっそりと。しかし伝統の産業は息づいている。
小野の町の中心から少しはずれた、浄土谷という田園の丘陵に平安時代に東大寺を再興した名僧重源が開いた古刹がある。極楽山浄土寺。建物や仏像など多くの国宝・重要文化財が残る寺として知られている。特に国宝の浄土堂は大仏様で建てられた全国的にも貴重な遺構。快慶作の本尊、国宝木造阿弥陀如来立像は高さ5m30cm、両脇侍3m70cmもある巨大な仏像で、浄土堂の西背面を蔀戸にして夕陽を入れ、金色に輝く阿弥陀如来の来迎のようすを表現しようとする演出はすごい。  2013/10/14記
■関西経済連合会発行「経済人」2013年9月号表紙に掲載
福勝寺 本堂と求聞持堂 下津     2013年   水彩ミニアチュール  165X240o             063 
関西経済連合会発行の機関誌「経済人」8月号表紙「スケッチ紀行・歴史を歩く」は第198回。和歌山の下津の町を歩いたスケッチ。福勝寺は熊野古道橘本王子のある山あいの石段を登ったところに伽藍がある。弘法大師の開基といわれ、本堂と求聞持堂は国の重要文化財。静かな境内の本堂の脇から水音が聞こえる。木立ちの中に大きな岩山が見え、幅20、30mにわたり滝がある。水量は多くないが岩のくぼみから落水の裏側を眺めることができるので、「裏見の滝」と名づけられている。  2013/09/09記  
■関西経済連合会発行の機関誌「経済人」8月号表紙「スケッチ紀行・歴史を歩く」に掲載    
京都 知恩院大鐘楼        水彩ミニアチュール   2011年    120 x 165 o                  059 
関西経済連合会発行の広報誌「経済人」の表紙はことしも担当させていただくことになり、32年目になる。感謝。「スケッチ紀行-歴史を歩く」シリーズは2013年1月号で、第191回。今号は京都の東山、神宮道あたりを歩いたスケッチで構成した。知恩院の梵鐘は、毎年大晦日の除夜の鐘がTV中継されることで知られている。重さ70トン。ポニーと呼ばれ高原列車として活躍したC56蒸気機関車より重い。それをつりさげている鐘楼もえらい。鐘も櫓も重要文化財。 2013/01/29記
■関西経済連合会発行広報誌「経済人」2013年1月号表紙に掲載
京都 知恩院三門        水彩ミニアチュール   2011年    165 x 240 o                    058 
関西経済連合会発行の広報誌「経済人」の表紙はことしも担当させていただくことになり、32年目になる。感謝。「スケッチ紀行-歴史を歩く」シリーズは2013年1月号で、第191回。今号は京都の東山、神宮道あたりを歩いたスケッチで構成した。知恩院は東山三六峰の一つ華頂山のふもとにある、法然上人開基の浄土宗総本山。広大な伽藍が山麓に広がる。国宝の山門は江戸時代初期の建立で、高さ24m。日本最大の寺院の門である。屋根を支える肘木の重なりのリズム感がためいきがでるほど美しい。  2013/01/28記
■関西経済連合会発行広報誌「経済人」2013年1月号表紙
平泉 中尊寺金色堂新覆堂    2012年  水彩  ミニアチュール   165 x 240 o              057 
ことしも日立造船のカレンダーにスケッチを掲載していただいている。2005年から、今年で8年目。今年のテーマは「ふるさとの息吹-東北のこころ」、震災で傷ついたふるさとの復興途上の東北6県の風景を描いた。1月は岩手県の平泉。世界遺産に登録された中尊寺の金色堂。東北に王朝文化をもたらした奥州藤原氏4代、清衡、基衡、秀衡、泰衡の遺体が安置されている。現在は新覆堂の中に、修復されて真新しく見える金色堂が収められている。          
■日立造船2013年カレンダー「ふるさとの息吹-東北のこころ」1-2月に掲載
二上山当麻寺 東塔 奈良葛城   水彩   2012年   ミニアチュール 1650x240 o                056 
朝日カルチャーセンターの「安田泰幸絵はがき講座」の10月は中将姫伝説で知られる当麻寺へスケッチに出かけた。当麻寺には奈良時代に建てられた東塔と平安時代に建てられた西塔、二つの塔がそろっている。千年を超える建築でともに国宝だが、無料で自由に、それも間近で拝観できる。月曜日であったので、参詣客もまばら。東塔を見上げる小さな参道で描くことに。不動の塔と生ある草木、秩序と無秩序、静と動、いろいろの面で対比を意識して描いてもらった。晴天の秋の午後、気持ちよかった。  2013/01/15記                 
嵯峨野 化野念仏寺の竹藪   水彩   2002年   ミニアチュール 120x165 o             055 
関西経済連合会発行の広報誌「経済人」12月号表紙、「スケッチ紀行-歴史を歩く」190回は、京都奥嵯峨鳥居本。化野念仏寺の境内には化野一帯に散乱していたたくさんの無縁仏になった石塔や石仏が並べられ、毎年8月に行われる千灯供養は無縁仏にひとつひとつろうそくが灯されて幻想的な情景をつくる。境内の奥に続く竹林も森閑として抒情的。ちなみにこのスケッチは表紙には掲載していない。  2013/01/12記
                                  
■著書「はんなり京都スケッチ気分」に所収       
嵯峨鳥居本 化野念仏寺の参道と愛宕街道   水彩   2012年  120x165o         054 
関西経済連合会発行の広報誌「経済人」12月号表紙、「スケッチ紀行-歴史を歩く」190回は、京都奥嵯峨鳥居本のスケッチで構成した。街道の途中に道をそれて石段の坂道がある。化野(あだしの)念仏寺の参道である。このあたり化野は昔、鳥辺野と同じように風葬の地であった。一帯に散乱していた遺骸を集め埋葬ししたのが空海であったと伝わる。のち法然が念仏寺を開いたとされる。  2013/01/10                    
                         ■関西経済連合会発行広報誌「経済人」2012年12月号表紙に掲載
                                        

京都奥嵯峨 愛宕念仏寺   水彩   2012年   ミニアチュール 120x165 o                  053 
関西経済連合会発行の広報誌「経済人」12月号表紙、「スケッチ紀行-歴史を歩く」190回は、京都奥嵯峨鳥居本のスケッチで構成した。街道のつきあたり、一の鳥居をくぐって山へすすむと愛宕念仏寺がある。開創は八世紀だそうで、永く荒廃していたが、この地に移され、戦後、仏像研究で知られる西村公朝が住職に任じられ、復興した。境内には西村住職のすすめで、参拝者によって彫られ奉納された多数の表情豊かな石の羅漢がぎっしり並ぶ。訪れた若い女性が表情が可愛いと携帯のカメラでいくつも写真を撮っていた。  2013/01/10記
                                             
■関西経済連合会発行広報誌「経済人」2012年12月号表紙に掲載        
長浜 大通寺の門前町     水彩スケッチ   2012年   ポストカードサイズ 120mmX165         052 
関西経済連合会発行の広報誌「経済人」2012年9月号の表紙、”スケッチ紀行・歴史を歩く”は、長浜のスケッチを掲載。4枚目は長浜御坊と呼ばれる大通寺。東本願寺の別院で、北近江を代表する大寺。寺に住みついていた「お花きつね」の伝説も残っている。参道には土産物店や食堂が軒を並べ、観光客で賑う・。 2012/10/1記   
■関西経済連合会発行広報誌「経済人」9月号表紙に掲載、          

京都 大徳寺龍光庵の土塀       2012年  水彩  ポストカード  120 x 165 mm       051 
2月の「大人の遠足-街・旅・絵日記講座」は、京都大徳寺界隈を歩いた。境内の最後は龍光院の土塀を描くことに。赤土に瓦の断面を埋め込んでつくった塀。幾何学的なデザインが造形的にもおもしろいし、塀の中の黒々とした木々との色やフォルムの対比もおもしろい。気温が下がってきて、手がかじかむ中で、みなさんにがんばってもらった。  2012/5/13記                        

京都東山 青蓮院門跡 四脚門と楠      水彩ミニアチュール  2011年  120x165o          060 
関西経済連合会発行の広報誌「経済人」2013年1月号の表紙、「スケッチ紀行-歴史を歩く」は京都の東山、神宮道あたりを歩いたスケッチで構成した。青蓮院は代々皇族の男子が出家して門主を勤める門跡寺院。江戸時代、内裏が火災に遭った際、仮御所になったことから、粟田御所とも呼ばれる。「愚管抄」の作者慈円は三代門主で親鸞の得度をした。寺には三不動のうち有名な国宝青不動があるほか、重要文化財の仏像や文献が多数遺されており、相阿弥や小堀遠州作と伝える庭があり、秀吉寄進といわれる一文字手水鉢がある。応仁の乱の戦禍を免れた親鸞手植えといわれる巨大な5本の楠も残っている。一ヵ寺にこれだけの膨大な文物があり、それぞれに曰くや物語がある。やはり京都はおもしろくて、おそろしい。
■関西経済連合会発行広報誌「経済人」2013年1月号表紙に掲載    
                                
長保寺多宝塔 下津     2013年   水彩ミニアチュール  120 X 165 o                       062 
関西経済連合会発行の機関誌「経済人」8月号表紙「スケッチ紀行・歴史を歩く」は第198回。和歌山の海南市下津の町を歩いたスケッチ。港、紀州徳川家歴代の墓所がある古刹、熊野古道など、東京中心のマスコミにはめったに採りあげられないから、一般に知られていないが、見応えのある歴史の町散策だった。長保寺は、長保2年西暦1000年一条天皇の勅願により創建された古刹。紀州藩主徳川家の歴代の墓所がある。大門、本堂、多宝塔が国宝。門・本堂・塔の三つそろって国宝なのは法隆寺とこの寺だけなのだとか。その他にも多くの文化財がある。多宝塔は南北朝時代に建てられたもので、小ぶりではあるが姿が美しい。  2013/08/29記
Chohoji Tahoto, Shimotsu,Wakayama pr.。 
■関西経済連合会発行の機関誌「経済人」8月号表紙「スケッチ紀行・歴史を歩く」に掲載 

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京都 大徳寺孤蓬庵          2002年  水彩  ポストカード  100 x 160 mm               050 
2月の「大人の遠足-街・旅・絵日記講座」は、京都大徳寺界隈を歩いた。受講されている方の中に、京都育ちで紫野高校出身の方がおられる。この時期、北大路より北でスケッチするなんて・・・とあきれられたが、このあたりは京都でも寒いところなのだそうだ。この日も雪がちらついたあと、どんよりと曇って冷えてきて、申し訳ないことに、みなさん震えながらのスケッチとなった。ところで紫野高校は大徳寺に隣接する敷地にある京都の名門高校だが、高校のすぐ隣に大徳寺の塔頭、孤蓬庵がある。小堀遠州が開いた庵であるが、寛政年間に火災で焼失。その後遠州を崇敬していた松江藩の松平不昧公が再建した。ここの茶室忘筌はつとに有名。  2012/5/11記
■著書「はんなり京都スケッチ気分」に所収
                   

安田泰幸アート&スケッチ

古寺巡礼                                   04