YASUDA YASUYUKI

水彩画スケッチ紀行

水彩画スケッチ紀行
古寺巡礼

01 02 03 04 05
 06 07

水彩画スケッチ紀行TOPへ

TOP PAGEへ

Copyright (C) Yasuda Yasuyuki YY-STUDIO All Right Reserved

京都 大徳寺龍源院龍吟庭       2002年  水彩  ポストカード  100 x 160 mm             049 
2月の「大人の遠足-街・旅・絵日記講座」は、京都大徳寺界隈を歩いた。公開している塔頭の一つ、龍源院のもう一つの庭「龍吟庭」。一面の杉苔は大海原を表すという。中央の石組は須弥山という。  2012/5/10記   
■著書「はんなり京都スケッチ気分」に所収

                   

京都 大徳寺龍源院東滴壺       2002年  水彩  ポストカード  100 x 148 mm            048 
2月の「大人の遠足-街・旅・絵日記講座」は、京都大徳寺界隈を歩いた。公開している塔頭の一つ、龍源院には3つの庭がある。そのなかに、日本で最も小さいとされる、石庭の傑作、東滴壺がある。白砂で描かれた波紋は、禅の思想を表す。この絵は、以前拝観したときに描いたもの。 2012/5/9記
■著書「はんなり京都スケッチ気分」に所収

京都 大徳寺龍源院一枝担   2002年  水彩  ポストカード 100 x 150 mm                      047 
2月の「大人の遠足-街・旅・絵日記講座は京都大徳寺界隈を歩いた。大徳寺にはたくさんの塔頭寺院があるが、公開されている塔頭の一つ龍源院にはいい庭がある。そのうちの一つが「一枝担」と名づけられた枯山水石庭。昭和に作られた庭で、奥の石組が蓬莱山、右手前が鶴島、左手前が亀島。  2012/5/5記
■著書「はんなり京都スケッチ気分」に所収

                                            
京都 大徳寺 芳春院への道   2012年  水彩  ポストカード 165 x 240 mm                    046 
2月の「大人の遠足-街・旅・絵日記講座は京都大徳寺界隈を歩いた。お昼に集まって、大徳寺そばの和風カフェ「檸檬館」で昼食。町家を改造したレトロな店で、甘鯛の飯蒸しがついたお弁当を食べる。食べ終わって全員がそろったところで、大徳寺境内へ。あらかじめ寺務所でスケッチの許可をもらっておいた。まずは全員で前田利家夫人まつゆかりの芳春院の参道を描く。昼食の時までは薄曇りであったのに、描いている途中で、にわかに黒い雲が出てきて、雪が舞う。しばらくして止んだが、気温が下がり寒くなってきた。昨年から続いて天候にめぐまれない絵日記講座である。上のスケッチは事前に下見に行った時のもので、そのときはよい天気であったのだが。 2012/5/2記      
                                     
                                            
法輪寺の春 奈良斑鳩   2012年  水彩  165 x 239 mm                                     045 
関西経済連合会発行の「経済人」2012年4月号は奈良の斑鳩の里を描いたスケッチ。4枚目は法輪寺。発掘調査により、この寺も7世紀の創建とされるが、創建当時の文献に記載がないため、創建については2つの説があるらしい。が、いずれにせよ聖徳太子ゆかりの寺であることには違いない。過去何度も火災や台風などで建物が崩壊し、都度再建されてきたが、1944年に国宝に指定されていた三重塔が落雷で焼失した。戦時中の金属供出令で避雷針が取り外されていたという。三重塔は法隆寺、法起寺の塔とともに斑鳩三塔とよばれ、飛鳥時代の様式を残す貴重な文化財であったという。現在の塔は1975年に再建されたもの。門前の桜が風で花びらを散らす平和な春の午後であった。  2012/4/26記
                     
■関西経済連合会発行「経済人」2012年4月号表紙に掲載

                                            
中宮寺 奈良斑鳩   2012年  水彩  ポストカードサイズ 120 x 165 mm                         044 
関西経済連合会発行の「経済人」2012年4月号は奈良の斑鳩の里を描いたスケッチ。3枚目は中宮寺。7世紀につくられた、聖徳太子ゆかりの寺であるが、聖徳太子創建とも生母の間人皇后創建ともいわれ、創建時の詳しいことは諸説あって、よくわからないらしい。本尊の如意輪観音像は京都広隆寺の弥勒菩薩半跏像と並び、高校の美術の教科書に出てくる。首を少し傾げた思惟像は優美な曲線を描き、学校のテストにもよく出題されるアーケイックスマイルは、エジプトのスフィンクス、ダヴィンチのモナリザとならんで、世界の三大微笑と呼ばれているという。またこの寺に伝わっていた天寿国繍帳も歴史の教科書に出てくる。 2012/4/25記              

■関西経済連合会発行「経済人」2012年4月号表紙に掲載

                                            
法起寺・春 奈良斑鳩   2011年  水彩  ポストカードサイズ 120 x 165 mm                   043 
関西経済連合会発行の「経済人」2012年4月号は奈良の斑鳩の里を描いたスケッチ。2枚目は法起寺。聖徳太子建立七大寺のひとつといわれている。創建当時の建物で現在残っているのは三重塔のみで、8世紀初頭に建てられた。屋根の反りや、各層の柱間、高欄の卍くずしの意匠など、法隆寺の五重塔とよく似た様式をもつ。「法隆寺地域の仏教建造物」として世界遺産にも登録されいる。 2012/4/23記             

■関西経済連合会発行「経済人」2012年4月号表紙に掲載

                                            
法隆寺西院伽藍   2012年  水彩   165 x 240 mm                                             042 
関西経済連合会発行の「経済人」2012年4月号は奈良の斑鳩の里を描いたスケッチ。十数年ぶりに法隆寺を訪ねた。国宝。姫路城とともに日本で最初に登録された世界遺産。西院伽藍の中門、金堂、五重塔、回廊などは1300年前、7世紀の建築で世界で最も古い木造建築といわれる。日本の大工職人はこの寺の造営とともに生まれ発展してきた。この地を本拠としている近代の著名な宮大工も多い。西院伽藍の全容を眺められる場所を見つけスケッチを始めたが、さすがに圧倒されるような壮観である。この日は季節外れの平日であったので、ゆっくりと境内を散策することができた。 2012/4/22記             

■関西経済連合会発行「経済人」2012年4月号表紙に掲載

                                            
大野寺の枝垂れ桜 宇陀市室生       水彩  2002年 165 X 240 mm                         041 
関西経済連合会発行の「経済人」3月号表紙-スケッチ紀行歴史を歩くは、奈良県宇陀市の室生。3 枚目は大野寺の枝垂れ桜。役小角(えんのおづぬ・役行者)の創建と伝わる古刹。画面の道の右側を寺の境内に沿って宇陀川が流れており、川をはさんで対岸の崖に、13世紀初めに10メートルを超す弥勒磨崖仏がある。境内から臨むことができる。枝垂れ桜の名所として知られ、境内の小糸枝垂桜は樹齢300年といわれる立派なもの。昨年4月半ばに訪れたが、満開で、うららかな陽射しの中で気分良く描けた。さて、今年もようやく春めいてきたが、花のたよりが待ち遠しい。 2012/3/31記          
室生寺金堂       水彩  ポストカード  2002年 120 X 165 o                                040 
関西経済連合会発行の「経済人」3月号表紙-スケッチ紀行歴史を歩くは、奈良県宇陀市の室生。2枚目は室生寺の金堂。内陣は平安時代に建てられ、礼堂の部分は江戸時代に設けられた、?葺き、懸崖造りの国宝。本尊釈迦如来立像の左右に十一面観音立像、文殊菩薩立像、薬師如来立像、地蔵菩薩立像など、国宝・重文のそうそうたる仏像が安置され、その前に十二神将像が並ぶ。この小振りの12の神将が魅力的だ。上のスケッチは10年前に訪れたときのものだが、昨年秋に訪れたときは、ちょうど紅葉の季節で、観光客のほか、修学旅行生などで、境内はごった返していて、仏像を拝観するのに長い列に並んだ。 2012/3/29記          
室生寺五重塔       水彩  ポストカード  2002年                                      039 
関西経済連合会発行の「経済人」3月号表紙-スケッチ紀行歴史を歩くは、奈良県宇陀市の室生。まずは何はともあれ、室生寺。女人禁制の高野山に対し、女性の入山も許されていたので「女人高野」と呼ばれてきた。奈良時代の終りの創建。宇陀川の橋を渡り、仁王門をくぐると、石段が始まり、登ると金堂と弥勒堂があり、また石段を登ると本堂。その本堂を回り込んだところの石段の上に、五重塔が立っている。屋外の木造五重塔としては法隆寺五重塔についで日本で2番目に古いという。1998年に台風で横の大きな杉の木が倒れ、屋根が大きく崩れたが、基礎は無傷できれいに修復された。鮮やかな朱塗りの小ぶりな塔は下から見上げた時の美しいフォルムと明るい色調のハーモニーが何とも言えない。スケッチしている間、通りかかる人が皆、石段の下で感動の声を上げて行く。 2012/3/27記
             
京都 大沢池 春        水彩  2010年   140 x 190 o                             038 
昨年11月の「大人の遠足-街・旅・絵日記講座」は嵯峨野大覚寺で
あったが、この絵は以前に描いた大沢池の春の景色。大沢池のほとりはよくテレビドラマや時代劇の撮影に使われる。ふだんドラマはあまり見ないが、たまたまスイッチをいれた画面にこの池が映し出されていたりする。今日も京都へ出かけていたが、風が冷たく寒かった。4月生まれとしては、春が待ち遠しい。 2012/2/12記  

                                                  
大覚寺 五大堂から        水彩  2012年  ポストカードサイズ 120 x 165 o                 037 
昨秋11月の「大人の遠足-街・旅・絵日記講座」は嵯峨野大覚寺。強い風が吹く大沢池のスケッチを切り上げて、大覚寺の内部を拝観した。宸殿の狩野山楽の金箔の襖絵は複製だが、宸殿前の庭には嵯峨菊の鉢植えが並べてあった。花の色は四季を表す桃色、臙脂、黄色、白。階の上から見てちょうどよい高さの2mの茎に上・中・下の三段に仕立て、上が3輪、中が5輪、下が7輪の花がつき、一つの花にはは長さ5〜7cm程の細い花弁約50本。葉は上が淡緑、中が緑、下が黄、これも季節の移り変わりを表しているとか。花は寺内で育てられたものとか。王朝文化の香りを感じることができる。本堂にあたる五大堂は大沢池に対して舞台が張り出しており、そこから見る庭の塀がおもしろかったのでスケッチしてみた。画面小さな堀川の右が宸殿に続く庭。  2012/2/10記
街・旅・絵日記講座 嵯峨野大覚寺 大沢池         (部分)  水彩  2011年                    036 
昨年11月の「大人の遠足-街・旅・絵日記講座」は嵯峨御所と呼ばれた大覚寺と大沢の池。JR嵯峨駅近くのレストラン「ル・プラ・プリュ」で昼食後、大沢池でスケッチ。池の周囲の樹々も色づきはじめて、スケッチにはちょうどいい時季。空は晴れていたが、風が強い。枯れた蓮が池を渡る風に揺れ、きらきら陽の光を反射して、おもしろい風景をつくっている。ところが、描いているうちに陽も翳ってきて、風がいよいよ強くなる。寒いわ、画紙は風でめくれるわ・・・。我慢大会のようなスケッチになった。 2012/2/8記
                      
大覚寺 宸殿と石舞台 京都嵯峨野      水彩  2011年 ポストカードサイズ  100X 148mm         035 
昨年11月の「大人の遠足-街・旅・絵日記講座」は嵯峨御所と呼ばれた大覚寺と大沢の池。このところ数か月、雨続きなので、雨が降ったときの対応策を考えるため、また、案内用の情報を集めるため、事前に下見をした。上の絵は、そのとき大覚寺を拝観して五大堂から宸殿の庭を描いたもの。中央の石舞台にはちょうど見ごろの嵯峨菊が並べてある。閉門間近だったので、ハガキサイズの小さなブレダン紙に簡単に輪郭だけ取り、のちほど着色した。紙が水をよく吸い取るので、デフォルメした形を意識しながら、手っ取り早く着色した。 2012/2/5記        
奈良西の京 薬師寺の塔が見える里          水彩 2011年  165 x 240o             034 
昨年11月の朝日カルチャーの「安田泰幸絵はがきスケッチ」講座は、奈良の西の京。薬師寺の塔が見える里の風景を描いた。国宝の東塔が平成の大修理に入り、覆いがかぶさったりしていないかと、心配して行ってみたが、遠景で見る限り、今まで通り、美しい二つの塔が望めた。今日は2点透視図法の原理を用いて、平面の遠近感を表現するのがねらい。最初に10分ほど、薬師寺と透視図法のことを説明して、実際のスケッチに取りかかってもらう。みなさん、のみ込みがはやいのか、説明がうまかったのか、じょうずに刈り取りの終わった田と遠くの塔の風景を再現しておられた。講評会は、近くのギャラリー&カフェ「パルロワ」で、熱い飲み物とスコーンをいただきながら。 2012/1/31記          
都西賀茂 神光院本堂          水彩  2011年  ポストカードサイズ 165x120o              033 
関西経済連合会発行の「経済人」の1月号表紙「スケッチ紀行-歴史を歩く」は京都の上賀茂。6枚目のスケッチは上賀茂神社の西1kmほどのところにある神光院。13世紀に上賀茂の神職が神託を受けて創建したという。本尊は弘法大師像で、東寺、仁和寺とともに京の三弘法として知られている。毎年夏には空海の故事にならいきゅうり封じの祈祷がおこなわれる。訪れたのは夕方、薄暗い境内には誰もいず、静寂そのもの。露地を進むとここだけにしかないという八重の白いサザンカが薄暮に鮮やか。スケッチをしていると、若い美しい女性がひとり境内にはいってきた。静かにサザンカをカメラに収めたり、本堂の前にたたずんだり・・・。旅の途中か・・・。目があったがかすかに頭をさげ、散策しながら姿を消した。鉛筆のデッサンが終わったとき、寺の若奥様だろうか、門を閉めに来られ、「ようお参りでした」の声に送られ寺を出る。 2012/1/20記     
■関西経済連合会発行「経済人」2012年1月号表紙に掲載
    

安田泰幸アート&スケッチ

古寺巡礼                                         03