YASUDA YASUYUKI

水彩画スケッチ紀行

安田泰幸アート&スケッチ

古寺巡礼                                         02

高野山金剛峯寺 大門          水彩スケッチ  2011年  ポストカードサイズ 120x165mm              027 
関西経済連合会発行「経済人」9月号は世界遺産高野山。壇上伽藍の西、バスの停留所で三つほど先に高野山全体の門ともいうべき巨大な大門が聳えている。現在の門は18世紀の初めに再建されたもので、国の重要文化財。両側の金剛力士像は東大寺に次ぐ、日本第2の大きさ。東大寺の南大門や知恩院の三門も迫力があっていいが、この門も力強くていい。  2011/9/15記
■関西経済連合会発行「経済人」2011年9月号表紙に掲載  
  

水彩画スケッチ紀行
古寺巡礼

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高野山 金剛三昧院多宝塔         水彩スケッチ 2011年 ポストカードサイズ 165x120mm         030 
街・旅・絵日記講座の7月は世界遺産高野山。壇上伽藍を描いたあと、門前町の土産物店などが軒を連ねている家並みをスケッチ。その後自由行動にして、土産物屋などをのぞいてスケッチや買物など。そして再び金剛三昧院で落ち合って最後のスケッチをすることに。金剛三昧院は宿坊でもあるが、境内の一隅に世界遺産の多宝塔がぽつねんと佇んでいる。仰々しい柵も警告看板もない。山内最古の多宝塔で、意外にこじんまりとしている。描き始めてしばらく、雨が降ってきた。途中まで描いたスケッチを片づけ、雨の中で多宝塔をバックに記念撮影をして、講評場所のカフェ「梵恩舎」へ。   <2011/9/20記>

■関西経済連合会発行「経済人」2011年9月号表紙に掲載

                                          
 

高野山 壇上伽藍 根本大塔        水彩スケッチ  2008年  ポストカードサイズ120x165mm         023 
前にここにパッケージのための冬の根本大塔のスケッチを掲載したが、これは秋のスケッチ。著書「大工道具物語」のために高野山の不動堂を訪れたときに描いたもの。関西経済連合会発行の「経済人」9月号-スケッチ紀行・歴史を歩く-は、高野山。実はことしも高野山に登った。街・旅・絵日記のみなさんと。根本大塔は弘法大師入定千百年を記念して、昭和の初めに再建され、内部には胎蔵界と金剛界の仏像が安置されているが、まず建物の巨大さに圧倒される。  2011/9/10記                  
■関西経済連合会発行「経済人」9月号表紙に掲載
           

京都東山 法観寺五重塔 八坂の塔      ポストカード水彩スケッチ 2009年  ポストカードサイズ140x180mm     022 
6月の街・旅・絵日記講座は、京都の東山、高台寺あたりを歩いた。昼に集合し、都合のつく方と宮川町の「蜃気楼」で昼食。小野篁が冥府の閻魔大王に遭うためにかよったという井戸が残る六道珍皇寺を見て、幽霊飴の店に寄り、縁切りの安井金毘羅宮を通って、まずは八坂の塔をスケッチした。スケッチ道具を広げて描けるような場所もなく、道ばたによって、不自由な体勢で描いてもらうことになった。晴れていたかと思うと、急に小雨がぱらついたり…。早々に仕上げてもらって、次のポイント高台寺道へ移動した。  2011/9/1記             

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乙訓寺 長岡京市          2011年  ポストカードサイズ120x165mm                        032 
関西経済連合会発行の「経済人」12月号-スケッチ紀行歴史を歩く-は、長岡京を歩いた。5枚目のスケッチは夕闇せまる乙訓寺。聖徳太子の建立と伝わる古い寺である。長岡京は平安京に移るまでの10年間都がおかれたところだが、長岡京遷都の際、桓武天皇によって寺は増築され、一時は空海が別当を努めるなど、大規模な伽藍をもつ寺であったという。現在は牡丹の名所として知られている。あちこちを巡り歩いて、この寺にたどり着いたのは夕方。いちおう輪郭を描き終えたころ夕闇に包まれた。境内の小道を住民が利用するらしく、学校帰りの高校生や帰宅を急ぐ仕事帰りの人が通る。とっぷりと暮れた道を駅へ向かう。この日長岡京を歩いた距離約11km。 2011/12/18記
■関西経済連合会発行「経済人」2011年12月号表紙に掲載
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粟生光明寺御影堂 長岡京市          2011年  ポストカードサイズ120x165mm                 031 
関西経済連合会発行の「経済人」12月号-スケッチ紀行歴史を歩く-は、長岡京を歩いた。4枚目のスケッチは西山浄土宗の総本山、光明寺。須磨一の谷(現在の神戸市須磨区)の合戦で、平家の公達平敦盛の首を取った熊谷直実が法然に帰依し、出家後法力房蓮生と名を変え、ここに念仏三昧堂を建てたのがはじまり。法然の遺骨も納められている。今年は法然が亡くなって800年にあたり、知恩院をはじめ、各地の寺で記念の法要が催されているが、スケッチに行った日も、九州など遠くからバスを連ね、信者の方たちが参拝されていた。壮大な御影堂に色づき始めた木々が美しい。 2011/12/16記
 
■関西経済連合会発行「経済人」2011年12月号表紙に掲載。        
                    
街・旅・絵日記講座-高野山 三鈷の松と根本大塔           
水彩スケッチ  2011年  ポストカードサイズ 137x170mm
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街・旅・絵日記講座の7月は世界遺産高野山。最初に壇上伽藍へ。御影堂で拝礼して、前の三鈷の松で3つに枝分かれした松葉をさがす。観光客が持って帰るのでいつ行ってもあまり落ちていない。記念にもって帰り、後日、絵日記に描き添えられた受講の方も。そのあとみなさんと一緒に大木の間から見える根本大塔と三鈷の松を描いた。  2011/9/19記
                                          
 

街・旅・絵日記講座-高野山 1      水彩スケッチ  2011年  ポストカードサイズ 150x210mm        028 
街・旅・絵日記講座の7月は世界遺産高野山。絵日記講座はふつうは午後からの半日であるが、この日はスケッチ小旅行として、日帰り旅行で実施。朝8時40分に南海電鉄難波駅集合。9時発の特急「こうや3号」で出発。車内でおしゃべりしている間に極楽橋に到着。ケーブルカーに乗って高野山の山上へ。午前中は壇上伽藍の不動堂-根本大塔-三鈷の松-御影堂などを見て、西塔の前から全員でスケッチ。昼食は山上の小倉屋の笹寿しと玉子巻き。スケッチが忙しく、描きながら食べる方も・・・・。  2011/9/16記                                          

高野山金剛峯寺          水彩スケッチ  2008年  ポストカードサイズ 120x165mm                 025 
関西経済連合会発行「経済人」9月号は世界遺産高野山。高野山は816年に弘法大師が開いた真言密教の聖地で、金剛峯寺は高野山の総本山でもある。高野山真言宗の館長が住む。主殿の建物の上には大きな桶がのっている。これは万一火災が起こった際、倒れて中の水を消火に供するためだとか。  2011/9/13記
■関西経済連合会発行「経済人」2011年9月号表紙に掲載
           

高野山金剛峯寺 御影堂          水彩スケッチ  2008年  ポストカードサイズ 120x1653mm          024 
関西経済連合会発行「経済人」9月号は世界遺産高野山。根本大塔のあとは、同じ壇上伽藍にある御影堂。真如親王が描いた弘法大師御影像が安置されている。高野山でも最も重要な聖域とされている。なだらかに美しい曲線を描く屋根の稜線。軒の低い安定したたたずまい。軒につるした燈籠と障子が静かなリズムを感じさせるこの建物を見ていると、なぜか気分が穏やかになる。  2011/9/12記
■関西経済連合会発行「経済人」2011年9月号表紙に掲載
           

高野山壇上伽藍 雪の根本大塔        ポストカード水彩スケッチ 2011年  165x120mm       021 
東京国立博物館で開催中の「空海と密教美術展」のグッズとして販売されている菓子のパッケージに使用されたスケッチ、最後6枚目は弘法大師空海入定の地、世界遺産高野山金剛峯寺の根本大塔。金剛峯寺は真言宗高野山派の総本山。根本大塔は弘法大師入定千百年を記念して昭和の初めに建てられた。鮮やかな朱塗りの巨大な塔は訪れた人びとの目をひく。  2011/8/23記                                  

2011年東京国立博物館「空海と密教美術展」グッズの菓子のパッケージに使用

                      
              
醍醐寺五重塔 京都           ポストカード水彩スケッチ 2011年  165x120mm                     020 
東京国立博物館で開催中の「空海と密教美術展」のグッズとして販売されている菓子のパッケージに使用されたスケッチ、5枚目は京都市右京区御室にある世界遺産仁和寺。真言宗御室派の総本山である。9世紀末、宇多天皇の開基。宇多天皇が出家後法皇として仁和寺に住んだことから、御室御所と呼ばれる。「空海と密教美術展」は”国宝・重要文化財98.9%”がうたい文句のようだが、この寺にも、金堂(もと御所紫宸殿)や創建時の本尊といわれる木造阿弥陀三尊像をはじめ、おびただしい数の建造物、絵画、彫刻、工芸、典籍が国宝・重要文化財に指定されている。17世紀に建てられた五重塔も重文。境内の遅咲きの御室桜は京の名残りの桜として親しまれている。 2011/8/22記                                   

2011年東京国立博物館「空海と密教美術展」グッズの菓子のパッケージに使用

                      
              
醍醐寺五重塔 京都           ポストカード水彩スケッチ 2011年  165x120mm            019 
東京国立博物館で開催中の「空海と密教美術展」のグッズとして販売されている菓子のパッケージに使用されたスケッチ、4枚目は京都市伏見区にある世界遺産醍醐寺。真言宗醍醐派総本山の大寺である。平安時代、空海の孫弟子にあたる理源大師聖宝が開いた。修験者の霊場としても知られる醍醐山一帯の広大な土地を境内としている。10世紀に建てられた五重塔は相輪の高さが塔全体の3分の1近くに及ぶ。安土桃山時代に地震で大きな被害を受けたが豊臣秀吉の援助で修理された。平安時代の貴重な遺構として国宝に指定されている。秀吉の醍醐の花見で知られるように、桜の季節は寺全体が華やぐ。 2011/8/21記       

2011年東京国立博物館「空海と密教美術展」グッズの菓子のパッケージに使用

                      
              
神護寺多宝塔 京都高尾         ポストカード水彩スケッチ 2006年  165x120mm      018 
東京国立博物館で開催されている「空海と密教美術展」のグッズとして販売されている菓子のパッケージに使用されたスケッチ、3枚目は京都高尾の神護寺の多宝塔。空海が東寺や高野山に行く前、一時ここに住んだ。こちらは紅葉の名所で、燃えるような赤が優美な姿の多宝塔によく似合う。。  2011/8/19記
■東京国立博物館で開催されている「空海と密教美術展」で販売されている菓子のパッケージに使用

                      
              
高野山金剛峯寺 不動堂          水彩スケッチ  2008年  ポストカードサイズ 120x165mm             026 
関西経済連合会発行「経済人」9月号は世界遺産高野山。壇上伽藍の一画にある不動堂は、1197年、行勝上人が一心院谷に建てた堂で、現在高野山の建物の中で最も古い。大きくもなく、桧皮葺の地味な建物である。国宝。鴨居の上面の溝には尖った刃で削った痕があり、溝を削る道具、脇取鉋(わきとりかんな)が使われていたと考えられる最も古い建物で、つまり現在使われている鉋のはじまりと考えられ、大工道具の歴史上も貴重な遺構だそうだ。  2011/9/14記
■関西経済連合会発行「経済人」2011年9月号表紙に掲載 
■著書「水彩画で綴る−大工道具物語」に所収