大神神社 三輪 



水彩  
2008年  
120x160mm
関西経済連合会の広報誌「経済人」2017年1月号が発行された。1982年から表紙を描かせてもらって36年目。「スケッチ紀行・歴史を歩く」は1997年から始めて21年目。その間、たくさんの街を巡ることができ、多くの人々がさまざまな想像力で築いてきた多くのものに出会い、描き、そこに宿る歴史と文化の多彩なものがたりを知ることができた。ありがたいことだ。238回目になる1月号は、大和の三輪を歩いたスケッチ。大神(おおみわ)神社は大和の国の一の宮。本殿はなく、三輪山がご神体。創建は有史以前といわれる、日本最古の神社。
2017/06/07記
■関西経済連合会発行広報誌「経済人」2017年1月号表紙に掲載
壷阪寺三重塔 
奈良高取  
  


2015年  
水彩 
165x120mm
関西経済連合会発行の広報誌「経済人」2015年9月号の表紙「スケッチ紀行・歴史を歩く」は、奈良県高取町を歩いて描いたスケッチで構成した。「三つちがいの兄さんを…」。明治の初め大阪大江橋席で初演された浄瑠璃「壷坂霊験記」。お里・沢市の夫婦の情愛を描いた世話物で一世を風靡した。のちに浪曲にもなり、子どもの頃、ラジオから流れてくる「妻は夫を労わりつ、夫は妻を慕いつつ…」の調子を訳もわからず口にしていたものだが、このお里・沢市の物語の舞台、壷阪寺が高取町にある。土佐街道は壷阪寺の門前町でもあった。正式名称を南法華寺という。山の斜面に広がる伽藍にひときわ目立つ巨大な観音像。救ライ事業の返礼としてインドから贈られたものだとか。境内はあらゆる面でにぎやかで、心安らぐ凛とした雰囲気というよりは、庶民にわかり易いサービス満点のお寺という感じ。西国三十三所第六番札所。礼堂と三重の塔は国の重要文化財。
2016/08/20記
■関西経済連合会発行広報誌「経済人」2015年9月号表紙に掲載

YASUDA YASUYUKI

水彩画スケッチ紀行


安田泰幸アート&スケッチ

奈良大和散策                                                   05  

志るしの杉玉 
大神神社 三輪
 



水彩  
165120mm
関西経済連合会の広報誌「経済人」2017年1月号が発行された。1982年から表紙を描かせてもらって36年目。「スケッチ紀行・歴史を歩く」は1997年から始めて21年目。238回目になる1月号は、大和の三輪を歩いたスケッチ。
三輪明神大神(おおみわ)神社は酒造りの神としても親しまれる大物主大神(おおものぬしのおおかみ)を祀る。新酒ができたことを知らせる杉玉は三輪山の形に由来する。毎年11月、「志るしの杉玉」と呼ばれる、250kgを超える大杉玉が掛け替えられ、全国から杜氏が集まり、酒造りの安全を祈る。
2017/06/09記
関西経済連合会発行広報誌「経済人」2017年1月号表紙に掲載


桧原神社 三ツ鳥
三輪 
  



水彩  
2008年  
120x165mm
関西経済連合会の広報誌「経済人」2017年1月号が発行された。1982年から表紙を描かせてもらって36年目。「スケッチ紀行・歴史を歩く」は1997年から始めて21年目。238回目になる1月号は、大和の三輪を歩いたスケッチ。桧原神社は大神神社の摂社の一つ。天照大神を祀り、元伊勢とも呼ばれる。本殿も拝殿もなく、独特の三ツ鳥居を通して直接三輪山を拝む。
2017/06/08記
関西経済連合会発行広報誌「経済人」2017年1月号表紙に掲載


奈良市
旧水道計量器室
   



水彩  
2016年  
120x1652o
関西経済連合会発行「経済人」2016年11月号の表紙「スケッチ紀行・歴史を歩く」は奈良坂。
1922年、奈良市の水道創設時に建てられたもので、現在は屋根が落ちた状態。煉瓦造りの小さな建物の正面に、「水」の字を思わせる意匠が残っている。
2017/05/12記
関西経済連合会発行広報誌「経済人」2016年11月号表紙に掲載  


奈良少年刑務所



水彩  
1998年  
137x182o
関西経済連合会発行広報誌「経済人」2016年11月号の表紙「スケッチ紀行-歴史を歩く」は奈良坂のスケッチで構成した。奈良坂は奈良の町から東大寺の西側を通り、京・山城へぬける街道にある。奈良少年奈良少年刑務所は、西洋諸外国の手前、監獄の近代化に取り組んだ明治政府の五大監獄の一つとして、1908年に、山下啓次郎(山下洋輔の祖父)の設計で建てられた。施工のほとんどは当時の受刑者が担ったという。2017年3月で廃庁閉鎖された。正門は特徴のあるロマネスク調の煉瓦造り。最近、国の重要文化財に指定された。
2017/05/07記
関西経済連合会発行広報誌「経済人」2016年11月号表紙に掲載    

江戸三 
奈良公園
  



2016年  
水彩  
165x240mm
2016年9月のカルチャーハウス香里ヶ丘YYスケッチ講座土曜クラスは奈良の料理旅館江戸三を色づき始めた木々の様子を添えて描いた。奈良公園にある料理旅館。茅葺きや数寄屋風の数軒の離れが敷地内に点在する。名前からてっきり東京のほうから出てきたのかと、最近まで思い込んでいたが、名前の由来は大和から出た先代が大阪の雑喉場(ざこば)で出した店の場所、「江戸堀三丁目」からきているのだとか。明治時代末期に奈良公園の離れで料理を出すようになった。ここは高畑に近く、志賀直哉や小林秀雄、堂本印象、藤田嗣治、片岡千恵像など、文人や有名人が訪れたり、逗留したりしたと、案内にある。講評会は猿沢池畔の柳茶屋で。
2017/04/07記
町屋の雛めぐり 
奈良高取  
     



2015年  
水彩 
165x120mm
関西経済連合会発行の広報誌「経済人」2015年9月号の表紙「スケッチ紀行・歴史を歩く」は、奈良県高取町を歩いて描いたスケッチで構成した。
有名な雛めぐりは2007年にはじまり、毎年3月に町をあげて開催される。期間中は街道のどの家も戸を開け放ち、それぞれの家に受け継がれてきた雛人形が飾られ、華やかな春の訪れを告げる。
2016/08/24記
■関西経済連合会発行「経済人」 
 2015年9月号表紙に掲載
植村家長屋門 
奈良高取町  
     



2015年  
水彩 
120x165mm
関西経済連合会発行の広報誌「経済人」9月号の表紙「スケッチ紀行・歴史を歩く」は、奈良県高取町を歩いて描いたスケッチで構成した。高取城のふもとの城下町を貫く土佐街道の坂の上の方にはいくつかの武家屋敷が残っている。その中でひときわ目を引く長屋門がある。高取藩筆頭家老を務めた植村家の屋敷だ。入口の両側に数部屋ずつを設けた、長大かつ風格のある長屋門は、個性的な漆喰の釘かくしとなまこ壁が美しい幾何学模様を構成している。
2016/08/18記
関西経済連合会刊「経済人」2015年9月号表紙に掲載
高取城跡 天守台


2015年  
水彩 
120x165mm
関西経済連合会発行の広報誌「経済人」9月号の表紙「スケッチ紀行・歴史を歩く」は、奈良県高取町を歩いて描いたスケッチで構成した。高取町は、標高583mにある日本最大規模の山城、高取城の城下町として栄えた。高取城は日本三大山城の一つに数えられ、幕末まで高取藩植村氏の居城であった。往時は30棟近くの天守や櫓が建ち、麓からの眺めは壮観であっただろう。明治の初め、廃城となり、建物の大半は売却されたり破却されたが、石垣だけはほぼ完全なかたちで残っているという。山を登り、大きな天守台の石垣の前に立つ。風雨にさらされた大杉が時代の移り変わりを物語っているようだ
2016/08/17記
■関西経済連合会刊「経済人」2015年9月号表紙に掲載
榮山寺八角円堂
奈良 五條
   






2014年 
水彩 
120x165o 

関西経済連合会発行の広報誌「経済人」2015年2月号は奈良の五條市のスケッチ。
榮山寺は奈良時代8世紀に藤原武智麻呂が創建したという古刹。寺は門らしき門もなく、拝観料を払うため無人の小屋の呼び鈴を鳴らす。おおらかな山寺の風情に気分も晴れる。国宝の八角円堂は均整のとれた美しいフォルム。凛とした冷気につつまれ、時折鳥の鳴き声が聞こえるだけの静けさの中でのスケッチ。
2015/12/14記
■関西経済連合会広報誌「経済新」2015年2月号表紙に掲載


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水彩画スケッチ紀行
奈良大和散策

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北山十八間戸
奈良
   



水彩  
2016年  
120x1652o
関西経済連合会発行「経済人」2016年11月号の表紙「スケッチ紀行・歴史を歩く」は奈良坂。
般若寺に向かう坂の途中にある長い平屋の建物は、ハンセン病など重病人を収容救済した施設。奈良時代光明皇后が建立したという説と、鎌倉時代に西大寺の僧忍性が建てたという説がある。戦国時代の兵火で焼失し、江戸時代にここに移築再建され、明治になるまで使用されていたという。18の病室と仏間が並ぶ。
2017/05/11記
関西経済連合会発行広報誌「経済人」2016年11月号表紙に掲載    


奈良少年刑務所 
庁舎本館
   



水彩  
1998年  
137x182o
正門と同時期に建てられた立派な洋風煉瓦建築。少年刑務所では毎年、刑務所作業製品の展示即売会「矯正展」が開かれ、その日は内部も一般に公開されていた。2016年9月、ここで「僑正展」があり、出かけてスケッチもした。閉鎖前の最後の展でもあるのか、すごい人出でにぎわっていた。何十分か列に並んで、受刑者の活動エリアまで見学できた。創立当初に建てられた、煉瓦造りの隔離病棟なども残っていて興味深い。スケッチは「れんが街ものがたり」を著わしたころのもの。
2017/05/09記
関西経済連合会発行広報誌「経済人」2016年11月号表紙に掲載    

般若寺 奈良   



水彩  
2016年  
120x1650o
関西経済連合会発行広報誌「経済人」2016年11月号の表紙「スケッチ紀行-歴史を歩く」は奈良坂のスケッチで構成した。奈良坂は奈良の町から東大寺の西側を通り、京・山城へぬける街道にある。般若寺は奈良時代に創建されたとされる古刹。伽藍は、戦禍や明治の廃仏毀釈で大きな被害を受けた。境内の中心に十三重の石塔。国宝の門にコスモスがゆれている。
2017/05/05記
■関西経済連合会発行広報誌「経済人」2016年11月号表紙に掲載










東大寺法華堂



2016年 
水彩  
240x330mm

朝日カルチャーセンターYY街旅スケッチ講座の2016年4月は奈良の東大寺法華堂へ出かけた。快晴のスケッチ日和。日なたにいると汗ばむほど。法華堂は三月堂とも呼ばれ、東大寺に残る唯一の奈良時代の堂。大仏開眼より以前からあったとされる。国宝・世界遺産の建物を間近で描けさせてもらえるのはうれしい。屋根の緩やかな傾斜と反りがおおらかな印象で晴れ晴れとした気持ちになる。西側の側面を描いたが、建物の左半分の正堂部分が奈良時代の建築。右の部分は鎌倉時代につながれた。
2017/01/27記

子嶋寺 
奈良高取  
     


2015年  
水彩 
165x120mm
関西経済連合会発行の広報誌「経済人」2015年9月号の表紙「スケッチ紀行・歴史を歩く」は、奈良県高取町を歩いて描いたスケッチで構成した。都合で9月号の表紙には載せられなかったが、高取町に、規模は大きくないが子嶋寺という名刹がある。奈良時代以前に開かれたとも伝わるが諸説があり、さだかではない。京都の清水寺を創建した延鎮は、この子嶋寺で修行した僧であった。また現在の寺の山門は高取城の二の門を移築したもので、高取城の貴重な遺構。夏の陽が傾いた頃、人の気配のない寺の前で描いたスケッチ。
2016/08/20記
■関西経済連合会発行広報誌「経済人」2015年9月号表紙に掲載
土佐街道の町並み
奈良高取町観覚寺 



水彩  
2015年  
120x165mm   

昨年の5月の大人の遠足・街旅絵日記講座は奈良県の高取町を歩いた。日本三大山城の一つ高取城の城下町、土佐街道がある。高取といえば、近年行なわれるようになった「町家の雛めぐり」で知られるようになったが、かつては薬や商業で栄えた。また、お里・沢市壺阪霊験記の壺阪寺の門前町としても賑わったところ。のこのこカフェという店で、腹ごしらえをして、緩やかな坂道が続く土佐街道へ。
■2016/04/16記