YASUDA YASUYUKI

水彩画スケッチ紀行

安田泰幸アート&スケッチ

東京ウォッチング                                            02



新宿御苑
旧洋館御休所



2012年  
水彩  
165 x 240 mm
クラブ・ツーリズムの「旅のスケッチブック」の東京での講座は3月の末に行われた。集まった受講者の方は、すべて初めてお会いする人ばかり。中にはこの講座を受講するために泊りがけで山形からかけつけてくださった方もいて、感激。午前中は室内で、レトロな建築の風景スケッチについて、今までの作品を使って講義。午後、演習として、クラブ・ツーリズムの会場に近い新宿御苑の洋風建築を描きに行った。御苑にはいくつかのレトロな建物があるが、そのなかで重要文化財に指定されている洋館を描くことに。みなさん少し緊張したような面持ちでスケッチブックに向かっておられたが、2時間ほどでそれぞれ個性的な作品が仕上がった。この日は快晴のポカポカ陽気で、苑内には芝生で憩う人や、散策する人で賑わっていた。  2012/5/23記                    

東京丸の内 
東京中央郵便局
 


水彩スケッチ  
2006年  
ポストカードサイズ 120x165mm

東京駅の丸の内側にある中央郵便局は、つい最近保存か取り壊しかで政治問題にまでなった建物。1933年に逓信省営繕課の吉田鉄郎の設計によって建てられた建築は、旧来の伝統様式や過剰な装飾を排し、柱と梁をそのまま建物の外観として用いた画期的なデザインで、近代日本のモダニズム建築の記念碑的な作品といわれている。その簡素で合理的な美しさは、桂離宮を高く評価したドイツ人建築家ブルーノ・タウトが賞賛したことでも知られる。外観は壁の面より柱が浮き出ていて、日本建築の真壁の構造を意図しているといわれる。吉田鉄郎はこの後、大阪中央郵便局の設計も手掛けている。  2011/11/2記

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01 02

笊かぶり犬

2009年 
水彩 
120x165mm
あけましておめでとうございます
数年前、兵庫県香寺の日本玩具博物館で描いた昭和のころ、東京浅草で作られていた民芸玩具「笊かぶり犬」.幼な児の鼻詰まりを防ぎ、むずがらないようにとのおまじないに、寝屋に吊るしたという。竹かんむりに犬で笑、傘を背負って、重ねて笑う。日々、笑顔で過ごせる平和な世の中にしたいものだ。
今年の年賀状の図柄にしたが、郵便局の年賀切手とかぶった。2018/01/08記