YASUDA YASUYUKI

四国スケッチ旅行                                    01

善通寺五重塔   (部分)           ポストカード水彩スケッチ 2011年  165x120mm 
上のスケッチは香川県善通寺市にある善通寺五重塔。ハガキサイズの紙に描いたものだが、2倍に拡大してみた。実物ではほとんど見えない、鉛筆の線のタッチなど、虫眼鏡で見ているようでおもしろい。現在、東京国立博物館で開催されている「空海と密教美術展」で販売されている菓子のパッケージに使用されているもの。  2011/8/16記

                      
              
高知県安芸市 野良時計          ポストカード水彩スケッチ 1987年 111x162mm
昨日掲載していた高知県安芸市の野良時計。こちらが24年前に描いたスケッチ。風景も観光地ずれしていなくていいが、スケッチもこのころのほうが拙いが、のびのびしていたかも。 2011/7/31記 
  
                      
              
四万十川
深木の沈下橋


猛暑日が続きますので、涼しそうな風景を掲載します。現在は四万十市となっている中村の市街から四万十川を少しさかのぼったところにかかる三里沈下橋です。深木の沈下橋と呼ばれています。増水時には水面下に沈み、流されないよう欄干がありません。このような橋は全国各地にあるようですが、徳島の吉野川では潜水橋、高知の四万十川では沈下橋といいます。読み方はちんかばし。四万十川には50〜60ほどの大小の沈下橋が残っていて、高知県では、生活文化遺産として保存する方針がとられています。深木の沈下橋は長さ145m、幅は3.3m。真っ青な四万十川がゆったり流れる、のどかな風景を描くのは最高の気分です。
2010/7/27記

脇町 南町
うだつが続く家並み
徳島


四国山地の高峰瓶ヶ森を源に流れ出る吉野川は日本3大暴れ川とされ、「四国三郎」と呼ばれています。その吉野川沿いに藍で栄えた脇町があります。吉野川の水運を利用して、表通りに店を開け、裏に倉を置いて、川原へおりる階段を設けた商家が残っています。ここは隣家との境に小さな防火壁卯建つを設けた商家がならぶ街です。最初にここを訪れたのは、もう20年以上も前のこと。当時は古い街並みの建物も、漆喰がはげ落ちたり、寿が傾げていたりと、ひなびた様子でしたが、最近では、建物の修理はもちろん、電柱をなくしたり、道路を舗装したりと、古い街並みに手を入れ、観光客相手の店も目につきます。近くには映画のロケに使われた木造の映画館もあります。スケッチに行ったこの日は、真夏の真昼で人影もまばらでした。
重要伝統的建造物群保存地区

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室戸岬灯台 高知          ポストカード水彩スケッチ 2009年 120x165mm
二年前徳島から高知へ海岸沿いを旅した時のスケッチの3枚目は、高知県室戸岬の灯台。1889年に造られた鉄製の灯台で、海上保安庁指定のAランク保存灯台。灯室にあるレンズは直径2.6m。日本一の160万カンデラの光は、26海里48kmまでとどく。早朝四国霊場第24番札所最御崎寺の境内を抜けてここへ来た。スケッチしたあとお寺へ戻る。早くもお遍路さんたちが般若心経を唱えておられる。そういえば、前の日はどしゃ降りの大雨の中、室戸岬へ向かう国道沿いの道を菅笠と白衣の若い女性が雨に打たれながら歩いておられたが・・・。  2011/7/25記 
    
                      
               

ポストカード水彩スケッチ 「脇町南町 うだつが続く町並み」 2006年 118x158 mm  

善通寺五重塔           ポストカード水彩スケッチ 2011年  165x120mm 
昨日掲載していたクローズアップのスケッチの全体。善通寺は真言宗善通寺派の総本山。屏風浦五岳山誕生院の名の通り、空海が生まれたところである。四国八十八か所霊場の第75番札所でもある。香川県に住んでいた頃、何回か訪れたこともあり、スケッチしたこともあった。当時は八十八か所すべてを回り、それぞれの寺で必ず1点はスケッチするつもりでいたが、50幾か寺を巡ったところで、引っ越してしまった。  2011/8/17記
■東京国立博物館で開催されている「空海と密教美術展」で販売されている菓子のパッケージに使用

             

水彩スケッチ 「内子町河内の屋根付き橋 田丸橋」 2004年 166 x 242 mm  

馬路村相名 A          ポストカード水彩スケッチ  2009年  120mmx165mm
昨日掲載した高知県馬路村相名地区で描いた2枚目。画面の上下中央の木が繁っているところは川が流れている。ちょうど川に沿ってたにになっており、ときおり吹く風で田んぼの青い稲がさわさわと波打つ。静かな里の気持ちのよいスケッチであった。             
 
           

水彩画スケッチ紀行

安田泰幸アート&スケッチ

馬路村相名          水彩スケッチ  2009年  157mmx203mm
パナソニック電工の2011年卓上カレンダー「松下幸之助の言葉-情熱」の6月は、高知県馬路村の里山風景をスケッチしたもの。村の相名地区は「日本の里100選」に選ばれている。山の中の真っ青な棚田と柚子畑が美しい。高台の畑からスケッチしていると、畑仕事に出てこられた持ち主の男性が村のことをいろいろ話してくださった。かつては森林で栄えたこと。近年柚子を村の産業に育て成功していること。それによって秘境のような山奥の村でありながら働き口が確保でき、他の村のような深刻な過疎化から免れていることなど・・・。聞けば職をリタイアしたばかりだとのこと。その場から電話して役場の広報担当者を呼ばれた。描き終わって腰をあげると、近くのトマトときゅうりをもいで、冷たい水で冷やして食べるとうまいよと、もたせてくださった。  2011/6/27記             
■パナソニック電工2011年卓上カレンダー「松下幸之助の言葉-情熱」6月に掲載

            
愛媛県の内子町の町から
山あいに入ると、のどかな山里の
風景が広がっている。
旧満穂村の麓川にかかる
屋根付きの橋「田丸橋」は、
山で焼いた炭を出荷する際の
倉庫代わりに使われたり、
野良仕事の合い間に村人が
集うのに使われたという。
うららかな春の午後、
ちょうど菜の花が満開で、
川原が花でおおわれいた。

この絵は2004年の
全国建設研修センター発行の
広報誌「国づくりと研修」の
表紙に使われたもの。

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水彩画スケッチ紀行
四国スケッチ旅行

01 02

旭館 内子        水彩スケッチミニアチュール   2004年    120 X 165 o 
愛媛県内子町に残る大正時代に建てられた映画館旧旭館が、保存活用されることに決まったそうだ。旭館から電気館に名を変え、1960年代後半まで映画館として使われていた。廃館後は物置として使われていたが、傷みが激しく10年ほど前スケッチしたときは廃墟寸前のような姿であった。先日、早速35o映画が上映されたそうだ。  2013/07/05記
雪の桂浜 高知       2011年  水彩    165x240 o      
パナソニックの2012年卓上カレンダー「松下幸之助の言葉-勇気」の12月には「勇気が道を切りひらく」という言葉に合わせ、新しい日本の夜明けを夢見て、志をたて、果敢に行動した坂本龍馬の像が立つ高知桂浜の絵を選んだ。 2012/12/13記
パナソニック2012年卓上カレンダー「松下幸之助の言葉-勇気」の12月に掲載
香川引田 かめびし醤油          水彩ケッチ  2011年  ポストカードサイズ 120x165mm
6月のとある日曜日、高速料が割引で安いうちにと、四国へスケッチに出た。早朝に出発したので引田には8時頃着いた。20年ほど前高松に住んでいた頃は引田町だったが、今は東かがわ市の一部。和三盆の三谷製糖の登録文化財の建物を描いた後、かめびし醤油のある町なかへ。建物は20年前のまま。ベンガラを壁に塗った、インパクトのある一画を描く。10月2日からは神戸で個展。著書「神戸街角ものがたり」の原画などのほか、最近の作品も展示する。上の作品も額装した。                   
                                          
 

野良時計 畠中家住宅 高知安芸          ポストカード水彩スケッチ 2009年 120x165mm
二年前の夏、徳島から高知へ海岸沿いを旅した時のスケッチの5枚目。高知県安芸市へ行き、野良時計を描いた。このあたり安芸市土居には、江戸時代に形づくられた武家屋敷の集落「土居廓中」があり、観光客も多い。野良時計の畠中家も全国的に有名になり、近くには観光バスもとまれるりっぱな公営の駐車場や休憩所もできている。20年ほど前に訪れたときに較べ、建物も手を入れられたのか、こころなしかきれいになっているような・・・。ここを訪れる観光客への配慮からか、前の畑にはきれいに花も植えられていた。  2011/7/29記
    
高知室戸 室津港          ポストカード水彩スケッチ 2009年 120x165mm
二年前の夏、徳島から高知へ海岸沿いを旅した時のスケッチの4枚目は、高知県室戸市にある室津港。古くから捕鯨で知られた港で、現在は遠洋マグロ漁業の基地になっている。近代的な大きな漁船は海に近い前港に出入りする。この絵は、江戸時代17世紀、野中兼山などにより、苦心の末、大規模な掘削によってできた内港で、海面は道路がある地面から10m近くも低い。美しいエメラルドグリーンの海面に舳先を並べてもやう漁船がおだやかな風にゆられ、右に左に漂うさまは、見飽きず心和む。  2011/7/27記
    
                      
               
高知田野 濱川醸造場の蔵          ポストカード水彩スケッチ 2009年 123x163mm
二年前徳島から高知へ海岸沿いを旅した時のスケッチの2枚目は、高知県田野町の酒蔵。高知の人は、男は「いごっそう」、女は「はちきん」といって、気が強く、豪快で、酒もよく飲む。高知の名物皿鉢料理は、刺身、焼物、煮物、デザートの果物や菓子まで、大きな皿に一緒に盛ってドンと卓の上に置いて宴が始まるが、これは、料理や給仕で席を立つことなく、女性も一緒に腰を落ち着けて飲むためと聞いたことがある。したがって高知には旨い酒を造る蔵元が多い。ここは高知にある19の蔵のうち、最も東にある蔵で、杉の名産地魚梁瀬に由来する名水で造られる「浜之鶴」や「美丈夫」という銘柄で知られる。  2011/7/23記
            
徳島宍喰 古目の浦          ポストカード水彩スケッチ 2009年 120x165mm
台風6号が去った。神戸ではさして大雨もなく、風もなく、大過なかったが、四国南部や和歌山、三重などでは大雨で被害も甚大だとか。災害の多い国だ。だからこそそれを乗りこえる叡智と忍耐力を培ってきた民族ともいえる。二年前徳島から高知へ海岸沿いを旅した時のスケッチ。この日は雨だった。人里離れた浦を車で走っていたとき見つけた景色。こんな辺鄙なところにも防波堤があり、養殖いかだが見える。  2011/7/22記 
    

水彩スケッチ 「四万十川 深木の沈下橋」 2005年 (120x165mm)