徳島県立城北高校
人形会館
  

2017年 
水彩 
120x165mm4 

関西経済連合会発行広報誌「経済人」2017年4月号表紙は徳島市を歩いたスケッチで構成した。
淡路で農民の芸能として始まった人形浄瑠璃。蜂須賀家が淡路を加増されたことによって、人形浄瑠璃を庇護し、徳島城下にも広め、阿波人形浄瑠璃として藩全域に根付いた。農民の奉納芸として栄え、県下に多くの農村舞台が残る。徳島県立城北高校には、本格的な芝居小屋が設けられ、若い世代が伝統芸能を守る拠点となっている。建物は国の登録有形文化財。
■関西経済連合会発行広報誌「経済人」2017年4月号表紙に掲載
2017/10/04記

旧脇町劇場 
オデオン座 
徳島
      



水彩  
2009年  
120x165mm
関西経済連合会発行広報誌「経済人」昨年2015年10月号は徳島県の脇町のスケッチ。脇町に一つ残った劇場。かつて山田洋次監督が取り壊し寸前のこの劇場を舞台に映画を撮り、それでこの劇場が知られるようにもなり、取り壊されずに残った。その頃から、昔日本中の映画館で使われていたオデオン座の名が、この劇場にも使われるようになったようだ。小さな町にも若者や家族持ちがいっぱいいて、町のあちこちで笑顔がこぼれていたあの頃。
2016/10/22記
■関西経済連発行広報誌「経済人」
  2015年10月号表紙に掲載。

YASUDA YASUYUKI

脇町 吉田家「佐直」の船着場 
徳島
  



2006年 
水彩 
120x165mm
関西経済連合会発行の広報誌「経済人」の昨年2015年10月号は阿波徳島の脇町で描いたスケッチで構成した。重要伝統的建造物群保存地区に選定された南町通に面して立派な商家が軒を並べるが、ひときわ豪壮な商家が目を引く。阿波の特産藍の取引で財をなした藍商吉田家。屋号は佐直。大きな屋敷の裏は吉野川に接し、藍玉の運搬に使われた船着き場の様子が残る。
2016/09/17記
関西経済連発行広報誌「経済人」2015年10月号表紙に掲載。

水彩画スケッチ紀行


安田泰幸アート&スケッチ

四国スケッチ旅行                                                 02 

水彩画スケッチ紀行
四国スケッチ旅行

01 02


[再掲]
馬路村相名 
高知 
 

2009年  
水彩  
157x203o
ずっと以前、日立造船のカレンダーで日本の里の風景がテーマになったことがあり、四国は高知の馬路(うまじ)村を訪ねたことがあった。すれ違う車もほとんどない奥深い山や渓谷の道を何時間も走って訪ねた。馬路村は魚梁瀬(やなせ)の森林と、森林鉄道と、ゆずの生産で知られる。村の相名地区は「日本の里100選」にも選ばれた、ゆず畑と水田の豊かな里山が周囲を森に囲まれて維持されていた。小高い畑の端でスケッチしていたら、畑の主があらわれた。なぜまた、こんなところで絵を描いているのかという話から始まって、しばらくこの村の話を伺った。勤めを定年でやめたばかりと言っておられたが、村には相当愛着をもっておられる様子であった。車の中で食べろと畑からもいできたばかりのトマトやきゅうりをいただいた。後で調べたら村の要職についておられた方だった。先日、その方から連絡があり、相名地区のガイドを手作りしていて、そのとき描いていたスケッチを使いたいと言ってこられた。そして、できあがって、送っていただいたリーフレットがこれ。添えられた手紙には、いま、田植えの時季で、当時のスケッチと今の景色を見較べると、水田の耕作放棄地はまだ1枚もないとのこと。ただ、近所の方が稲作をあきらめたのでその分を引き受けたとのこと。あと10年はこれらの水田を維持していくのが、自分の務めだと、稲作からの収入には見合わないかもしれないが、新しいトラクターを購入したと、綴ってあった。かつて豊かで活力があった地方の村の過疎化や高齢化にけんめいに立ち向かう人がいる。
2017/06/10記
■馬路村相名ガイドマップリーフレットに掲載
高橋家住宅
徳島
  

2017年 
水彩 
120x165mm4 

関西経済連合会発行広報誌「経済人」2017年4月号表紙は徳島市を歩いたスケッチで構成した。
18世紀末に建てられた茅葺き屋根の高橋家住宅は、四方に瓦の庇を設けたこの地方独特の造り。阿波藍の製造に関わっていた家でもある。青石の屋敷塀が美しい。建物は文化財にもなっている。
2017/10/08記
関西経済連合会発行広報誌「経済人」2017年4月号表紙に掲載

水彩画スケッチ紀行TOP

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日和佐漁港
フラップゲート式
可動防潮堤

2017年
水彩
158x205cm
日立造船2018年 卓上カレンダー
「くらしと水をつなぐ」2月
徳島の日和佐港に、日立造船の技術でつくられた最新の防潮設備を描いた。平常は地味だが、いざ災害の際優れた性能を発揮するらしい。


三河家住宅 
徳島
  

2017年 
水彩 
120x165mm4 

関西経済連合会発行広報誌「経済人」2017年4月号表紙は徳島市を歩いたスケッチで構成した。
徳島市の中心近くの富田浜に残るこの洋館は、産婦人科医を開業していた三河家の病院兼住宅。当主の三河義行がドイツ留学中に意気投合した建築家木内豊次郎に設計を依頼したコンクリート造りで、ドイツ風のユニークなデザインが目を引く。1929年竣工。国の重要文化財に指定された。
■関西経済連合会発行広報誌「経済人」2017年4月号表紙に掲載
2017/10/
05


徳島藩御召鯨船
千山丸
  

2017年 
水彩 
120x165mm4 

関西経済連合会発行広報誌「経済人」2017年4月号表紙は徳島市を歩いたスケッチで構成した。
戦国時代、名を馳せた阿波水軍。徳島城博物館には藩主の御座船に随行した船足の速い鯨船「千山丸」が残されている。このような船はもう残ってないらしく、国の重要文化財に指定されている。舳先や船縁など要所は黒の漆塗り。胴に描かれた、極彩色の団扇尽くしの模様も、剥げかかってはいるが、美しく、興味深い。
■関西経済連合会発行広報誌「経済人」2017年4月号表紙に掲載
2017/10/02記


旧長岡家住宅
徳島
脇町  



2009年 
水彩 
120x165mm
関西経済連合会発行の広報誌「経済人」の昨年2015年10月号は阿波徳島の脇町で描いたスケッチで構成した。脇町の市街地から入り組んだ細い坂道を山麓に入っていく。わかりにくい。途中、地元の人、3人ほどに訪ねたが、教えてもらった通り行っているつもりがたどり着かない。やっとのことで見つけた茅葺きの家。江戸時代中頃に建てられた阿讃山脈南麓の特徴を残す民家、非常に質素なつくりだか、風格のあるたたずまい。国の重要文化財。
2016/09/18記
■関西経済連合会広報誌「経済人」 2015年10月号表紙に掲載

  



2015年 
水彩 
105x150mm
関西経済連合会発行の広報誌「経済人」の昨年2015年10月号は阿波徳島の脇町で描いたスケッチで構成した。脇町は阿波特産の藍玉の取引で発展した。
収穫された藍の葉は、1日天日で乾燥させると緑から紺色に変わる。これを集めて水をかけ、攪拌しながら3カ月ほど発酵させると、?(すくも)と呼ばれるものができる。これを餅状につき固め、乾燥させたものが藍玉で、この地方から全国に出荷された。
2016/09/17記
■関西経済連発行広報誌「経済人」2015年10月号表紙に掲載。

脇町茶の子町 
徳島
     



2006年  
水彩 
120x165mm
関西経済連合会発行の広報誌「経済人」の昨年2015年10月号は阿波徳島の脇町で描いたスケッチで構成した。重要伝統的建造物群保存地区に選定された南町通から枝道を入ったところ。うだつが上がる屋敷の裏側にあたる道。こちらは観光客も少なく、落ち着いたたたずまい。白壁がまぶしい。
2016/09/11記
■関西経済連発行広報誌「経済人」2015年10月号表紙に掲載。

脇町南町 徳島 



2006年  
水彩 
120x165mm
関西経済連合会発行の広報誌「経済人」の2015年10月号は阿波徳島の脇町で描いたスケッチで構成した。重要伝統的建造物群保存地区に選定された南町通は道の両側に商家が軒を連ねる。それも立派な構えの家ばかり。商売で成功したら、本来火事での類焼除けの壁であった卯建を屋根に設けることがこのあたりの人たちの誇りであったらしく、競い合って、凝った卯建をあげたために、独特の景観の家並みが形成された。描きながら、いつまでたってもうだつが上がらないのを羞じるのみ。
2016/09/09記
■関西経済連発行広報誌「経済人」2015年10月号表紙に掲載。

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旧高原ビル 
徳島
  

2017年 
水彩 
120x165mm4 

関西経済連合会発行広報誌「経済人」2017年4月号表紙は徳島市を歩いたスケッチで構成した。
誌面の都合で掲載できなかったが、市内の中心地近くに近代建のビルがある。石油などを卸売していた高原商店が1932年に建てたビル。設計は夏目漱石の義弟でもあった鈴木禎次。徳島大空襲でも焼け残ったが、窓ガラスなどに当時の爪痕を残す。国登録有形文化財。

2017/10/09記
■関西経済連合会発行広報誌「経済人」2017年4月号表紙に掲載


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佐古配水場ポンプ場
徳島
  

2017年 
水彩 
120x165mm4 

関西経済連合会発行広報誌「経済人」2017年4月号表紙は徳島市を歩いたスケッチで構成した。
当時よく流行した伝染病対策と、近代都市としての機能を整えるため、大正時代の末期に建設された徳島市水道局のポンプ場。煉瓦造りで国の有形文化財に登録されている。
■関西経済連合会発行広報誌「経済人」2017年4月号表紙に掲載
2017/10/03記

徳島城跡  

2017年 
水彩 
120x165mm4 

関西経済連合会発行広報誌「経済人」2017年4月号表紙は徳島市を歩いたスケッチで構成した。
徳島城は徳島藩蜂須賀氏二十五万石の居城であった。明治初めの廃城令によって、城内の建築物はすべて取り壊された。徳島市内にある眉山の石を使って築かれた石垣が一部残っている。表御殿庭園は阿波特産の青石を立体的に組み、変化のある池泉や築山の景観をつくっており、巡るのが楽しい。
■関西経済連合会発行広報誌「経済人」2017年4月号表紙に掲載
2017/09/30記