和束 
石寺の茶畑 
京都府
 

2017年  
水彩  
120x165mm
関西経済連合会発行の広報誌「経済人」2017年7月号の表紙は、宇治茶の里、和束町の歴史文化を訪ねたスケッチ。
和束の西に位置する白栖・石寺地区の茶は「早場」と呼ばれ、このあたりで一番早く茶摘みが行なわれる。石寺の茶畑は山全体がきれいに刈り込まれた緑のジオラマ。うっとり見入ってしまう美しさ。
2017/12/09記
関西経済連合会発行広報誌「経済人」2017年7月号表紙に掲載
[再掲]
馬路村相名 
高知 
 

2009年  
水彩  
157x203o
ずっと以前、日立造船のカレンダーで日本の里の風景がテーマになったことがあり、四国は高知の馬路(うまじ)村を訪ねたことがあった。すれ違う車もほとんどない奥深い山や渓谷の道を何時間も走って訪ねた。馬路村は魚梁瀬(やなせ)の森林と、森林鉄道と、ゆずの生産で知られる。村の相名地区は「日本の里100選」にも選ばれた、ゆず畑と水田の豊かな里山が周囲を森に囲まれて維持されていた。小高い畑の端でスケッチしていたら、畑の主があらわれた。なぜまた、こんなところで絵を描いているのかという話から始まって、しばらくこの村の話を伺った。勤めを定年でやめたばかりと言っておられたが、村には相当愛着をもっておられる様子であった。車の中で食べろと畑からもいできたばかりのトマトやきゅうりをいただいた。後で調べたら村の要職についておられた方だった。先日、その方から連絡があり、相名地区のガイドを手作りしていて、そのとき描いていたスケッチを使いたいと言ってこられた。そして、できあがって、送っていただいたリーフレットがこれ。添えられた手紙には、いま、田植えの時季で、当時のスケッチと今の景色を見較べると、水田の耕作放棄地はまだ1枚もないとのこと。ただ、近所の方が稲作をあきらめたのでその分を引き受けたとのこと。あと10年はこれらの水田を維持していくのが、自分の務めだと、稲作からの収入には見合わないかもしれないが、新しいトラクターを購入したと、綴ってあった。かつて豊かで活力があった地方の村の過疎化や高齢化にけんめいに立ち向かう人がいる。
2017/06/10記
■馬路村相名ガイドマップリーフレットに掲載
飛騨白川の合掌造り
大阪服部緑地 
    

2017年  
水彩 
F4
朝日カルチャーセンターのYY街旅スケッチ講座の5月は大阪・服部緑地の民家集落博物館。
受講の方々の絵にアドバイスをしながら、先日TVで見た、伝統を受け継ぐ高齢の職人と、何百人もの村人やボランティアの力を借りて、何十年に一度の屋根の葺き替えを実行した若い家族の感動的なドキュメンタリーを思い浮かべながら、飛騨の合掌造りを描いてみた。
2017/11/16記

YASUDA YASUYUKI

水彩画スケッチ紀行

高橋家住宅
徳島
  

2017年 
水彩 
120x165mm4 

関西経済連合会発行広報誌「経済人」2017年4月号表紙は徳島市を歩いたスケッチで構成した。
18世紀末に建てられた茅葺き屋根の高橋家住宅は、四方に瓦の庇を設けたこの地方独特の造り。阿波藍の製造に関わっていた家でもある。青石の屋敷塀が美しい。建物は文化財にもなっている。
2017/10/08記
関西経済連合会発行広報誌「経済人」2017年4月号表紙に掲載
熊野古道 
和歌山県有田市
  



2015年 
水彩 
120x165o 

関西経済連合会発行の広報誌「経済人」2015年3月号の表紙「スケッチ紀行-歴史を歩く」は、和歌山県の有田市を歩いたスケッチで構成した。
東西に流れる有田川を渡って南北に熊野古道が通る。大阪、八軒家浜から熊野本宮まで九十九王子と呼ばれる沿道の神を祀る祠の内、有田市内に43番から45番と数えられている、
蕪坂王子、山口王子、糸我王子と、三つの王子がある。後鳥羽上皇が昼食をとったという糸我峠のふもとの道は、みかん畑を縫うように続き、道の端の木陰に糸我王子の小さな祠があった。
2016/01/15記
■関西経済連合会広報誌「経済人」 2015年3月号表紙に掲載

The Aridagawa (River), Arida, Wakayama pr.

有田川 
和歌山県有田市
 








2000年 
水彩 
120x165o 

関西経済連合会発行の広報誌「経済人」2015年3月号の表紙「スケッチ紀行-歴史を歩く」は、和歌山県の有田市を歩いたスケッチで構成した。有田川は有田市の中心を流れ、川の両岸には山の斜面の上の方までみかん畑が続く。有吉佐和子の小説「有田川」の舞台でもあり、広い空の明るい風景は主人公の前向きな姿勢と重なる。
2016/01/06記
■関西経済連合会発行「経済人
 2015年3月号表紙に掲載

安田泰幸アート&スケッチ

日本の里の四季                                                03 

和束 
原山の円形茶園 
京都府 
  

2017年  
水彩  
120x165mm
関西経済連合会発行の広報誌「経済人」2017年7月号の表紙は、和束町の歴史文化を訪ねたスケッチ。
原山地区は鎌倉時代、このあたりで初めて茶が栽培されたところ。海住山寺の慈心上人の手によって植えられた。かなり急で曲がりくねった坂道を15分ほど上ると、山中にみごとな茶畑が出現する。陽が沈みかけて、静寂の谷に、丹精をこめて手入れされた茶畑がえもいわれぬ造形美をつくっている。こういうのを見ると、われわれ日本人は新たに無から発想してものを創りだすことはあまり得意とは言えないが、すでにあるものを研ぎ澄まして精度を究める才能は素晴らしいと思ってしまう。
2017/12/04記
関西経済連合会発行広報誌「経済人」2017年7月号表紙に掲載

越中五箇山 
相倉合掌造り集落



2009年  
水彩  
120x165mm
パナソニック2016年卓上カレンダー「松下幸之助の言葉-素直」9月は「すべてのものに感謝」。すべての恵みに感謝し、それに応えようという気持ちをもちたい。そうすれば苦しみに負けず生きよう、明るい人生を生み出そうという、思いが湧きおこる…と。合わせたのは、山あいの狭い耕作地にも豊かな実りの季節がやってきた、越中五箇山の相倉合掌造集落のスケッチ。
2017/04/06記
■パナソニック2016年卓上カレンダー「松下幸之助の言葉-素直」9月に掲載

手入れされた棚田 砺波庄川町  


水彩  
2009年  
120x165o

パナソニック2014年卓上カレンダー「松下幸之助の言葉-希望」の9月は、’しばし待て しばし耐えよ’ という言葉。辛いことはいつまでも続かない、いずれ事態は好転するので、それまで、希望をもって、なすべきことをしっかり果たせ・・・という。この言葉に合わせた絵は砺波市の山あいの棚田。厳しい天候の変化に耐え、嵐を乗り切り、やがて実りの季節を迎える。すみずみまで、美しく手入れされた田は、大きくはないけど、土を丁寧に耕し、稲を丹精込めて育てた人のまごころを感じる。 
2015/03/31記
■パナソニック2014年卓上カレンダー「松下幸之助の言葉-道を拓く」9月に掲載

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水彩画スケッチ紀行
日本の里の四季

01 02 03 

旧宮地家住宅
安土城考古博物館
近江八幡

2018年
水彩
120x165
関西経済連合会発行広報誌「経済人」2018年4月号は滋賀県安土のスケッチ。
旧宮地家住宅は江戸時代後期、現在の長浜市国友町に建てられた民家。重要文化財。おおらかな茅葺きの屋根のカーブに安らぎと温もりを感じる。
2018/07/10記
■関西経済連合会発行広報誌「経済人」2018年4月号表紙に掲載














和束 茶摘み
京都府 
       

2017年  
水彩  
120x165mm
関西経済連合会発行の広報誌「経済人」2017年7月号の表紙は、和束町の歴史文化を訪ねたスケッチ。
800年の歴史をもち、茶の文化を伝え、宇治茶の主産地として知られる、“茶源郷”和束。茶摘みは5月から6月にかけて。新しい枝の脇の新芽を残して、上から3枚ほどを人指し指で折る。折り摘みというそうだ。
2017/12/05記
■関西経済連合会発行広報誌「経済人」2017年7月号表紙に掲載
和束 
釜塚の茶畑 
京都府 
 

2017年  
水彩  
120x165mm
関西経済連合会発行の広報誌「経済人」2017年7月号の表紙は、和束町の歴史文化を訪ねたスケッチ。
鎌倉時代に茶の栽培が始まったとされ、800年の歴史をもつ。茶の文化を伝え、宇治茶の主産地として知られることから、“茶源郷”と呼ばれる。釜塚山の茶畑は、瓦屋根の民家と接する。地元ではこれを“生業(なりわい)の景観”と称している。町は「日本で最も美しい村連合」に加盟している。
2017/12/03記
■関西経済連合会発行広報誌「経済人」2017年7月号表紙に掲載

美山 茅葺きの里



水彩  
240x3305o

京阪神エルマガジン社から「関西スケッチさんぽ」というムック本発行された。京都・大阪・兵庫・奈良・滋賀の名所を訪ねるスケッチのガイドブック。何人かの水彩画家やイラストレーターの作品とガイドが収録されている。その内、京都2点、大阪3点、兵庫4点、奈良1点、滋賀1点の計11点の作品が掲載された。
美山は、由良川の対岸から集落を見渡した風景。それぞれのスケッチには、スケッチのためのアドバイスも添えた。
2017/04/25記
■京阪神エルマガジン社刊「関西スケッチさんぽ」に所収

旧長岡家住宅
徳島
脇町  



2009年 
水彩 
120x165mm
関西経済連合会発行の広報誌「経済人」の昨年2015年10月号は阿波徳島の脇町で描いたスケッチで構成した。脇町の市街地から入り組んだ細い坂道を山麓に入っていく。わかりにくい。途中、地元の人、3人ほどに訪ねたが、教えてもらった通り行っているつもりがたどり着かない。やっとのことで見つけた茅葺きの家。江戸時代中頃に建てられた阿讃山脈南麓の特徴を残す民家、非常に質素なつくりだか、風格のあるたたずまい。国の重要文化財。
2016/09/18記
■関西経済連合会広報誌「経済人」 2015年10月号表紙に掲載

有田みかん 
和歌山県有田市
  






水彩 
120x165o 

関西経済連合会発行の広報誌「経済人」2015年3月号の表紙「スケッチ紀行-歴史を歩く」は、和歌山県の有田市を歩いたスケッチで構成した。
400年の歴史をもつ日本有数のブランドみかん.
2016/01/10記

■関西経済連合会発行「経済人
 2015年3月号表紙に掲載


Tangerine orchard, Arida, Wakayama pr.

みかん畑 
和歌山県有田市







2000年 
水彩 
120x165o 

関西経済連合会発行の広報誌「経済人」2015年3月号の表紙「スケッチ紀行-歴史を歩く」は、和歌山県の有田市を歩いたスケッチで構成した。有田市の中心を流れる有田川を望む山の斜面に広がるみかん畑。このスケッチを描いたときは、青々したみかんが木々に実をつけていた。
2016/01/09記
■関西経済連合会発行「経済人
 2015年3月号表紙に掲載

大和民俗公園 
国中の農家 
旧吉川家住宅


2014年  
水彩  
165x240mm
9月の朝日カルチャーセンターYY絵はがきスケッチ講座は奈良県大和郡山市の大和民俗公園で。公園に民族資料館と大和地方の各地から移築した民家が点在している。暑さが少し和らぎ、快晴の木陰はすがすがしく居心地満点。芝生の上にすわり古民家の風景を描いてもらった。受講されている方にまじって、橿原のほうにあった、茅葺きの農家と初秋の森の風景を描いた。講評会は公園近くの、自然素材の自家製パンを並べている小さな店で。
2015/04/20記