高取城跡 天守台


2015年  
水彩 
120x165mm
関西経済連合会発行の広報誌「経済人」9月号の表紙「スケッチ紀行・歴史を歩く」は、奈良県高取町を歩いて描いたスケッチで構成した。高取町は、標高583mにある日本最大規模の山城、高取城の城下町として栄えた。高取城は日本三大山城の一つに数えられ、幕末まで高取藩植村氏の居城であった。往時は30棟近くの天守や櫓が建ち、麓からの眺めは壮観であっただろう。明治の初め、廃城となり、建物の大半は売却されたり破却されたが、石垣だけはほぼ完全なかたちで残っているという。山を登り、大きな天守台の石垣の前に立つ。風雨にさらされた大杉が時代の移り変わりを物語っているようだ
2016/08/17記
■関西経済連合会刊「経済人」2015年9月号表紙に掲載

YASUDA YASUYUKI

水彩画スケッチ紀行


安田泰幸アート&スケッチ


名城を訪ねて                                                           01


大阪城天守閣




水彩 
2015年 
165x240mm   

朝日カルチャーセンターのYY街旅スケッチ講座の昨年2015年6月は大阪城の本丸で実施した。暑い日の平日であったが、、人出が多く、にぎやか。多くは外国の観光客なのだろう。飛び交う言葉がわからない。スケッチしていると、突然前に立って対象物が見えなくなったり、のぞきこんできて、仲間に何やら大声で話しかけたり、もうたいへん。講評会はソフトクリームをなめながら。
2016/05/15記
鶴ヶ城天守閣 
会津若松
        


2015年  
水彩  
120x165mm 

福島交流スケッチツアー一日目、蒲生氏郷が持ち込んだ近江や松阪の文化がより洗練されて息づく会津若松の町を、参加者で描いた後、昨年の「福島県と関西の水彩画交流展」に、福島側から参加していただいた、一人の先生の受講者の方々の教室展が若松市内でたまたま開かれており、関西からのツアー参加者全員で作品を見せていただきに行った。そして、二日目は、未明の雨が時折霧雨のように残るなか、鶴ヶ城へ向かった。2年前に来たときには八重のブームであちこちにポスターや幟が立っていたが、だいぶ落ち着いた様子。白虎隊は城山からこの城が町とともに炎上するのを見て、自決したという。がしかし、結局は焼け落ちなかった。維新後、全国の多くの城と同じように陸軍の財産となり、石垣や払下げられた一部の建造物をのぞいて天守閣は破却解体された。現在の天守閣は戦後に復興されたコンクリート造り。黒瓦葺であったが、近年元の赤瓦に戻された。

2016/03/28記
大阪城の梅     


ポストカード水彩スケッチ  
2011年 
165x241mm

春のような暖かい陽射しの日があるとおもえば、風が強く雪もちらつく寒い日に戻ったりと、気候の変化が激しいこのところですが、それでも1歩ずつ春に近づいているようです。2月は私がさせていただいている3つのスケッチ講座で梅を描きにいきました。上の絵はもっとも早い2月の初め、カルチャーハウス香里ヶ丘の教室で、大阪城の梅林を訪れた際に描いたものです。天気がよく、春を待ちきれないおおぜいの人々が咲きほころびはじめた梅見に来ておられました。この梅林は梅の木の数も多く、種類も豊富で、紅梅、白梅、八重といろいろ楽しめます。受講のみなさんには天守閣が望める一角から紅色の梅を正面に描いていただきました。桜ととちがって小さな花が枝に控えめについて咲くので、手前の木と遠くの木の重なりの表現が難しかったと思います。

大阪城と
ホテル
ニューオータニ
冬 
  


水彩ミニアチュール   
2013年  
165x240mm
12月、この冬も、ホテルニューオータニのグリーティングカードに大阪城とホテルの絵を描かせてもらった。大阪城の天守閣とホテルが同時に眺められるアングルは限られており、二日ほどロケハンして描いたもの。クリスマスのシーズングリーティングということで、雪を描き入れた。  2014/01/28記
■ホテルニューオータニ大阪
 2013Winterグr-ティングカード、
  DMに掲載
鳥取城跡 


水彩    
2014年     
120x165o

関西経済連合会発行の広報誌「経済人」2014年8月号の表紙「スケッチ紀行-歴史を歩く」は、鳥取市を歩いて描いたスケッチ。
仁風閣のある久松公園の山に鳥取城跡がある。鳥取藩池田家の居城である。いま、城周辺は、長閑で平穏な景色を見せているが、戦国時代、羽柴秀吉による兵糧攻めの舞台として知られる。羽柴方が、米の買い占めや、周辺の毛利方の支城を攻略したことによって、補給路を断たれ、毛利方の城主吉川経家とその兵および領民がこもる城は、数週間で食糧が尽き、城内の家畜、植物も消え、次々に餓死するものが出てきて、4ヶ月後この凄惨なありさまに、城主吉川経家は、自決と引き換えに開城したという。世に言う「鳥取の飢え(かつえ)殺し」である。最近、鳥取市が新しいキャラクター「かつ江さん」を発表したが、悲惨すぎるとして、市民の非難を浴び、そうそうに取り下げたことが話題になった。
2015/01/29記
■関西経済連合会発行「経済人」
  2014年8月号表紙に掲載
 


竹田城跡
兵庫和田山  


2014年   
水彩  
165x240mm  
関西経済連合会発行「経済人」4月号表紙 スケッチ紀行は兵庫県の和田山を歩いて描いたスケッチ。
なんといってもまずは今ブームのスポット。虎が臥せているように見えるということから虎臥城と呼ばれる竹田城。雲海の上に浮かび上がる「天空の城」として、ここ2年ほどで、にわかに人気を呼んでいる。城の全容を望むにはふもとの城下町をはさんで向かい合う、立雲峡がある山に登らなければならない。車は山の中腹まで。そこからは徒歩で登る。雲海に浮かぶ城を見るには秋から冬にかけてがよいらしいが、雲がなくても十分感動できる。  
2014/05/20記
■関西経済連合会発行広報誌「経済人」2014年4月号表紙に掲載 

大阪城 焔硝蔵    



2008年  
水彩  
12おx165mm
関西経済連合会発行広報誌「経済人」3月号“スケッチ紀行-歴史を歩く”は大阪城でのスケッチで構成した。
焔硝蔵は17世紀に建てられた火薬庫。江戸時代につくられた火薬庫として残る全国唯一のものらしい。建設の20数年前に起こった落雷による大爆発(当時の天守閣だけでなく、市内の千を超える家屋が倒壊した大惨事で、城門の扉が生駒の暗峠まで飛んで行ったという話も残る)の教訓で、天井・床・壁がすべて花崗岩で覆うなど頑丈につくられている。国の重要文化財。
2016/12/21記
■関西経済連合会発行「経済人」2016年3月号表紙に掲載


丹波亀山城址
亀岡
  


2014年    
水彩     
120x165mm               
関西経済連合会発行の「経済人」2014年3月号の表紙「スケッチ紀行-歴史を歩く」は亀岡のスケッチ。
亀岡は戦国時代に明智光秀が築いた亀山城の城下町。光秀はここから本能寺に向かったが、信長への謀反の動機はよくわからないらしい。自分が天下をとりたかったのか、信長の専横に危機を感じたか…。いずれにしても亀岡の城下は光秀によってよく治められていたらしく、今もこの地では人気が高い。五層の天守をもった亀山城は、明治以降、廃城令や大本事件で完全に破却された。現在は大本の聖地として亀岡本部になっている。本部の受付でスケッチの許可と掲載の許可を請うと、ていねいに対応していただいた。
2014/04/12記
■関西経済連合会発行の広報誌「経済人」2014年3月号表紙に掲載

                         
会津若松城 
福島 



2013年    
水彩
120x165mm 

裏磐梯高原ホテルの2014年カレンダー、3-4月は昨年「八重の桜」で人気になった会津の若松城。地元では鶴ヶ城と呼ばれる。会津若松城は、戦国時代に、近江の蒲生氏郷が移封されたことによって整備され、城下町も整えられた。幕末には、時の藩主松平容保が京都守護職として京都で新撰組を暗躍させ、ついには会津戦争によって、居城が破壊された。悲劇の城だが、いまは優美な表情を見せている。のんびりスケッチしていられる平和をたいせつにしたい。 
2014/09/18記
■裏磐梯高原ホテル 絵はがき
■裏磐梯高原ホテル
 2014年カレンダー 3-4月に掲載

水彩画スケッチ紀行TOPへ

TOP PAGEへ

Copyright (C) Yasuda Yasuyuki YY-STUDIO All Right Reserved

水彩画スケッチ紀行

名城を訪ねて

01  
02



大阪城天守閣・春



2008年  
水彩  
165x240mm
関西経済連合会発行広報誌「経済人」3月号は大阪城でのスケッチ。
復興天守は85年前に大阪市民の寄付によって建てられた登録有形文化財。バランスのとれたフォルムと安定感が美しい。夕暮れ、大阪空港着陸寸前に飛行機の窓から間近に見る大阪城は特にすばらしい。日本三名城にも数えられる。
2016/12/18記
■関西経済連合会発行「経済人」2016年3月号表紙に掲載


春爛漫の大阪城と
ホテル
ニューオータニ大阪
       







2014年  
水彩  
165x240o

ホテルニューオータニ大阪の2015年春のグリーティングカードに大阪城とホテルの春の景色を描いたスケッチを使用していただいた。
2016/01/31記
■ホテルニューオータニ大阪
 2015年春のグリーティングカード
 に掲載


大阪城と高層ビル群


水彩  
165x240mm
2014年に創立70周年を迎えた自転車・車両部品の貿易商社アキボウの「70周年社史」の本文、各章の扉に、何点かのスケッチを描かせていただいた。現在本社は堺市にあるが、大阪を基盤にして成長してきたということで、まとめの第5章では大阪市の中心部の全景を描いた。
2015/04/12記
■アキボウ「70周年社史」 
 本文第5章扉に掲載

大阪城と
ホテル
ニューオータニ大阪


水彩スケッチ
2010年  
160x226 m

ホテルニューオータニ大阪でつくられたシーズングリーティングのカードの原画です。あらためてスケッチにいきましたが、俯瞰で見ると、緑に包まれた大阪城と周りをとりまく高層ビル群が堂々とした景観で、描きごたえががありました。大きな紙にもう1枚スケッチしました。
2010/12/10記

■ホテルニューオータニ大阪
 2010冬シーズングリーティング
 に使用      
              
                                           
姫路城 桜 


2010年 
水彩  
165x240mm
パナソニックのことし2015年の卓上カレンダー「松下幸之助の言葉‐道をひらく」の4月は、「得意におごらず 失意に落胆せず」という言葉。
苦難にあってくじけず、また才能にもおぼれることなく、子孫にまで繁栄をもたらしたといわれる戦国武将、軍師黒田官兵衛ゆかりの姫路城のスケッチを添えた。折しも姫路城は天守台の修理を終え、ことしの春はその名の通り、白鷺のような城に、桜が映えた聞く。スケッチは修理直前の年に描いたものだが。
2015/04/07記
■パナソニック2015年卓上カレンダー「松下幸之助の言葉-道をひらく」4月に掲載
和歌山城天守閣  


水彩   
2014年   
165x240mm
  
2014年の2月の街旅絵日記講座は和歌山城を散策した。和歌山城は姫路城、松山城と並ぶ3大連立天守の城。この日は受講者の方と天守閣や御橋廊下、紅葉渓庭園と呼ばれる二の丸庭園などをまわってスケッチしたが、みな未完成のままなので、事前にお配りしたプログラムに載せた作品を。

明石城天守台
坤櫓と巽櫓 


水彩ミニアチュール  
2013年   
165x2400mm

神戸新聞文化センターのYY街角スケッチ教室の11月の講座は明石城を描いた。重要文化財の坤櫓と巽櫓が見える。絵にするにはどちらか一方を大きく描いた方がまとまるので、受講のみなさんにはそのようにしてもらった。ただ、当方は、構図としては中央が空いて、サマにならないのだが、両側に櫓を入れて全体を描いてみた。   
2014/01/23記