国宝を訪ねる旅                                       02

姫路城 桜 


2010年 
水彩  
165x240mm
パナソニックのことし2015年の卓上カレンダー「松下幸之助の言葉‐道をひらく」の4月は、「得意におごらず 失意に落胆せず」という言葉。
苦難にあってくじけず、また才能にもおぼれることなく、子孫にまで繁栄をもたらしたといわれる戦国武将、軍師黒田官兵衛ゆかりの姫路城のスケッチを添えた。折しも姫路城は天守台の修理を終え、ことしの春はその名の通り、白鷺のような城に、桜が映えた聞く。スケッチは修理直前の年に描いたものだが。
2015/04/07記
■パナソニック2015年卓上カレンダー「松下幸之助の言葉-道をひらく」4月に掲載
醍醐寺五重塔   


2012年    
水彩     
165x120mm       
025   
パナソニックの2014年卓上カレンダー「松下幸之助の言葉-希望」の3月の言葉は、「自分は運が強い」。―「運が強いかどうか、ほんとうはわからない。けれども自分にそう言い聞かせる。運が強いと思えば、困難に直面しても挫けず、心乱さず、希望をもって歩んでいける・・・」という、言葉に合わせ、小者から道を切りひらいた秀吉が盛大な花見を催した醍醐寺の桜の風景を選んだ。 ちなみに醍醐寺の五重塔は国宝・世界遺産。  
2014/04/17記
■パナソニック2014年卓上カレンダー「松下幸之助の言葉-希望」3月に掲載
飛雲閣 
西本願寺
 
  


水彩ミニアチュール   
2012年   
120x165o      
024 
関西経済連合会発刊の広報誌「経済人」の表紙にことしも作品を掲載していただいている。今年で32年目。気持ちを新たに1月号は、世界遺産でもある西本願寺ゆかりの町。国宝飛雲閣は西本願寺境内の庭園滴翠園にある滄浪池に建つ。1階は池から舟で入る。2階の歌仙の間の板戸には三十六歌仙が雅びに描かれている。初めてこの板戸の鮮やかな絵を見たときは、その斬新さに驚いた。江戸時代の封建的な世になるまでは、日本人の感性も文化もけっこう自由で活気があったのだとあらためて、中世の日本人の美的感覚に感心した。世界遺産。ふだんは非公開、写真撮影も禁止のようだが、以前親戚のものが西本願寺の聞法会館で結婚式をあげたとき、この滴翠園に案内してもらい、飛雲閣の前で新郎新婦は写真を撮ってもらい、その間にスケッチさせてもらった。  
2014/02/20記 
  
■関西経済連合会発行「経済人」2014年1月号表紙に掲載
浄土寺浄土堂 
小野
 

2013年    
水彩ミニアチュール    
165 x 120 o              021 

関西経済連合会発行の機関誌「経済人」の9月号の表紙「スケッチ紀行ー歴史を歩く」は199回。兵庫県の小野市を歩いたスケッチで構成。昭和の一時期、そろばんの生産で湧いた街も、電卓を通りこしてパソコン・スマホの今は、ひっそりと。しかし伝統の産業は息づいている。小野の町の中心から少しはずれた、浄土谷という田園の丘陵に平安時代に東大寺を再興した名僧重源が開いた古刹がある。極楽山浄土寺。建物や仏像など多くの国宝・重要文化財が残る寺として知られている。特に国宝の浄土堂は大仏様で建てられた全国的にも貴重な遺構。快慶作の本尊、国宝木造阿弥陀如来立像は高さ5m30cm、両脇侍3m70cmもある巨大な仏像で、浄土堂の西背面を蔀戸にして夕陽を入れ、金色に輝く阿弥陀如来の来迎のようすを表現しようとする演出はすごい。
2013/10/14記
■関西経済連合会発行「経済人」2013年9月号表紙に掲載
長保寺多宝塔 
下津  
 
Chohoji Tahoto,
Shimotsu,Wakayama pr.


2013年   
水彩ミニアチュール  
120 X 165 o  
020 
関西経済連合会発行の機関誌「経済人」8月号表紙「スケッチ紀行・歴史を歩く」は第198回。和歌山の海南市下津の町を歩いたスケッチ。港、紀州徳川家歴代の墓所がある古刹、熊野古道など、東京中心のマスコミにはめったに採りあげられないから、一般に知られていないが、見応えのある歴史の町散策だった。長保寺は、長保2年西暦1000年一条天皇の勅願により創建された古刹。紀州藩主徳川家の歴代の墓所がある。大門、本堂、多宝塔が国宝。門・本堂・塔の三つそろって国宝なのは法隆寺とこの寺だけなのだとか。その他にも多くの文化財がある。多宝塔は南北朝時代に建てられたもので、小ぶりではあるが姿が美しい。  
2013/08/29記 
■関西経済連合会発行の機関誌「経済人」8月号表紙「スケッチ紀行・歴史を歩く」に掲載 

水彩画スケッチ紀行

比叡山延暦寺
根本中堂 
滋賀
     



水彩 
2015年 
120x165mm   
関西経済連合会発行の広報誌「経済人」7月号表紙「スケッチ紀行-歴史を歩く」は比叡山。延暦寺は平安時代初めに僧・最澄によって開かれた天台宗の総本山。山内は東塔、西塔、横川の三塔と呼ばれる広大な地域に広がる。世界遺産。中心は延暦寺発祥の地にたつ本堂、根本中堂。最澄自作と伝わる薬師如来像を安置する。ふつう寺院の内陣(本尊を安置する所)は外陣より高くなっているが、この堂の内陣は外陣より3mも低い。初めて見るととても神秘的に見える。本尊の前のつり灯籠の灯は、最澄の時代から消えることなく、1200年以上も続いているといわれる「不滅の灯」として知られる。本堂に至る回廊は、新緑の木々が清々しく気持ちよい空間だった。
2016/06/04記
■関西経済連合会発行「経済人」2015年7月号表紙に掲載

安田泰幸アート&スケッチ


国宝を訪ねる旅                                                   02  

根来寺大塔 
和歌山岩出
  

水彩  
2017年  
120x165o

関西経済連合会発行広報誌「経済人」2017年12月号の表紙「スケッチ紀行・歴史を歩く」は和歌山の岩出市を歩いたスケッチで構成した。
根来寺は平安時代、高野山を離れた覚鑁(かくばん)が開いた新義真言宗の総本山。室町時代には根来衆と呼ばれる1万余りの僧徒を擁する大勢力となったが、羽柴秀吉の根来攻めにあう。大塔と呼ばれる多宝塔は真言密教の教義を形に表わしたものといわれる。勉強不足でよく理解できないが…。1547年の建立で、日本最大の多宝塔という。秀吉の根来攻めで残った数少ない建築物の一つで、国宝になっている。正面に立つと壮大さに圧倒される。
2018/03/16記
■関西経済連合会発行広報誌「経済人」2017年12月号表紙に掲載   


Nikko Toshogu-Yomeimon


日光東照宮
陽明門
     
2007年  
水彩  
120x165mm

Panasonic2015年卓上カレンダー「松下幸之助の言葉-道をひらく」の1月は、「自分だけしか歩めない道がある」。戦国時代群雄割拠の中を生き抜き、江戸幕府を開いた徳川家康を祀る日光東照宮陽明門のスケッチを充てた。かけがえのない自分の人生、たいせつにしたいもの。
2015/11/13記
■パナソニック2015年卓上カレンダー
 「松下幸之助の言葉-道をひらく」
 1月に掲載


西本願寺唐門 


水彩ミニアチュール 
2012年   
120x165o  
023 
関西経済連合会発刊の広報誌「経済人」の表紙にことしも作品を掲載していただいている。今年で32年目。気持ちを新たに1月号は、世界遺産でもある西本願寺ゆかりの町。西本願寺にお参りする人たちは御影堂門、阿弥陀堂門というそれぞれのお堂の前の大きな門をくぐるが、この門は、国宝の白書院・黒書院など対面所である書院の正門。したがってふだんは閉じている。金の錺や極彩色の彫刻で装飾され、一日じゅう見ていても飽きないことから、「ひぐらし(日暮らし)門」とも呼ばれている。国宝。装飾は外側にも内側にもほどこされている。桃山文化の華やかな美しさを絵にするのは難しい。  
2014/02/15記
■関西経済連合会発行「経済人」2014年1月号表紙に掲載

YASUDA YASUYUKI

浄瑠璃寺三重塔 
木津川市 
     



水彩  
2011年  
120x165mm
関西経済連合会発行の広報誌「経済人」2016年6月号の表紙「スケッチ紀行歴史を歩く」は第232回、京都府木津川市加茂を歩いたスケッチで構成した。
平安時代に創建された浄瑠璃寺。極楽浄土を表した庭園は池を中心に三重塔と本堂が東西に配置されている。三重塔には秘仏薬師如来を安置する。国宝。
2017/02/09記
■関西経済連合会発行広報誌「経済人」2016年6月号表紙に掲載

東大寺法華堂



2016年 
水彩  
240x330mm

朝日カルチャーセンターYY街旅スケッチ講座の2016年4月は奈良の東大寺法華堂へ出かけた。快晴のスケッチ日和。日なたにいると汗ばむほど。法華堂は三月堂とも呼ばれ、東大寺に残る唯一の奈良時代の堂。大仏開眼より以前からあったとされる。国宝・世界遺産の建物を間近で描けさせてもらえるのはうれしい。屋根の緩やかな傾斜と反りがおおらかな印象で晴れ晴れとした気持ちになる。西側の側面を描いたが、建物の左半分の正堂部分が奈良時代の建築。右の部分は鎌倉時代につながれた。
2017/01/27記




興福寺五重塔 


2013年  
水彩  
317x237mm      
026  
      
つい先日のことのように思うのだが、もう半年以上も前になる。昨年10月のカルチャーハウス香里ヶ丘のYYスケッチ教室の土曜クラスは奈良興福寺の五重塔を描いた。上層になるほど逓減する、屋根の幅や軒の高さなど、デッサンの実習にはうってつけの風景だ。講評会は抹茶カフェ万年堂で。
二条城
二の丸御殿 
京都
  


1999年   
水彩ミニアチュール  
165x240o                 
022 
関西経済連合会発行の広報誌「経済人」の2013年10月号。表紙「スケッチ紀行-歴史を歩く」は今号でちょうど200回。第1回目は1997年1月号。17年よく続けていただいたものだ。今回は京都二条城の周辺を歩いたスケッチ。世界遺産二条城の二の丸御殿は徳川家康の将軍宣下と徳川慶喜の大政奉還が執り行われたところ。内部には3,000点にのぼる障壁画が残り、うち1,000点余が重要文化財だとか。すごい数!  
2013/11/11記       
■関西経済連合会発行 広報誌「経済人」2013年10月号表紙に掲載   
     
京都 
知恩院三門
  


水彩ミニアチュール   
2011年    
165 x 240 o             019 
関西経済連合会発行の広報誌「経済人」の表紙はことしも担当させていただくことになり、32年目になる。感謝。「スケッチ紀行-歴史を歩く」シリーズは2013年1月号で、第191回。今号は京都の東山、神宮道あたりを歩いたスケッチで構成した。知恩院は東山三六峰の一つ華頂山のふもとにある、法然上人開基の浄土宗総本山。広大な伽藍が山麓に広がる。国宝の山門は江戸時代初期の建立で、高さ24m。日本最大の寺院の門である。屋根を支える肘木の重なりのリズム感がためいきがでるほど美しい。  2013/01/28記
■関西経済連合会発行広報誌「経済人」2013年1月号表紙


彦根城天守閣



1998年  
水彩  
120x165mm

関西経済連合会発行の広報誌「経済人」2016年4月号の表紙「スケッチ紀行−歴史を歩く」は彦根を歩いたスケッチ。金亀城ともいう。彦根藩井伊家の居城。天守は現存12天守の一つで国宝。
2017/01/14記
■関西経済連合会発行広報誌「経済人」2016年4月号表紙に掲載
2017/01/14記

榮山寺八角円堂
奈良 五條
   






2014年 
水彩 
120x165o 

関西経済連合会発行の広報誌「経済人」2015年2月号は奈良の五條市のスケッチ。
榮山寺は奈良時代8世紀に藤原武智麻呂が創建したという古刹。寺は門らしき門もなく、拝観料を払うため無人の小屋の呼び鈴を鳴らす。おおらかな山寺の風情に気分も晴れる。国宝の八角円堂は均整のとれた美しいフォルム。凛とした冷気につつまれ、時折鳥の鳴き声が聞こえるだけの静けさの中でのスケッチ。
2015/12/14記
■関西経済連合会広報誌「経済新」2015年2月号表紙に掲載









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国宝の旅
01  02


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