YASUDA YASUYUKI

水彩画スケッチ紀行

安田泰幸アート&スケッチ

九州スケッチ旅行

南阿蘇村 
明神池名水公園 


2010年 
水彩 
120x165mm
日立造船の2017年卓上カレンダーは、日立造船の企業ドメインである、風、太陽、水など自然のエネルギー活用をテーマにしているが、8月は熊本県南阿蘇村の明神池名水公園。熊本市内を流れる白川は阿蘇のカルデラに降った雨が南阿蘇村の白川水源で湧き出た水でできている。水量は豊かで毎分60トンもの水が湧きだしているという。数年前、同じ日立造船の企業カレンダーで阿蘇山を取材スケッチした際、訪れたことがあるが、青く透き通った水が砂を吹き上げ湧き出る神秘的なようすは、じっと見ていて飽きない。この白川水源をはじめ、南阿蘇村には10を越える水源がある。明神池名水公園もその一つ。夏の終わりのスケッチであったが、湧水池の上を渡る爽やかな風が心地よかった。
2018/01/11記
■日立造船2017年卓上カレンダー8月に掲載

三池炭鉱万田坑 
熊本荒尾 
 



2008年  
水彩  
165x240mm
パナソニック2016年卓上カレンダー「松下幸之助の言葉-素直」の7月は、「きょうの最善 あすの最善」という言葉。時々刻々と変化する世の中のニーズに素直な心で迅速に最善を尽くすことが重要という。この言葉に、当時、最善の技術で日本の近代化を支えた、三池炭鉱万田坑のスケッチを合わせた。このカレンダーの入稿のあと、世界遺産に登録された。スケッチに行った2008年の夏、あたりには人影もなく、荒涼たる空き地の廃墟だった。国重要文化財。国史跡。経産省近代化産業遺産。
2017/03/10記
■(財)全国建設研修センター発行「国づくりと研修」表紙に掲載
■パナソニック2016年卓上カレンダー「松下幸之助の言葉-素直」7月に掲載
熊本城
宇土櫓と大天守


2007年  
水彩  
ミニアチュール 157x204 o

パナソニックの卓上カレンダー「松下幸之助の言葉」をことしも担当させていただいた。ありがたいことで15年目になる。私の周囲では「痛い」カレンダーとしてちょっと人気がある。ことしのテーマは「信頼」。1月のページは「信頼は些細なことの積み重ね」という言葉に対し、築城と石垣普請の名手であった戦国武将加藤清正が手がけた熊本城のスケッチを添えた。重要文化財の宇土櫓の石垣はシャープで威風堂々としていて、殊に見事である。石を一つ一つ積み重ねた地味な石垣が、強固で壮大な城の礎となって歴史に残る。しかしこの「些細なこと」が難しい。ことしも新年からちょっと痛い。 
2013/01/22記     
■パナソニック2013年卓上カレンダー「松下幸之助の言葉-信頼」1月に掲載                       
セミ凧 
戸畑 


水彩 
2012年  
100X147 mm
財団法人全国建設研修センター発行の広報誌「国づくりと研修」は、財団が50周年を迎えるにあたり、創立50周年特別号としてこのほど発行された。今回の表紙には同じく開通50周年を迎えた若戸大橋を描く。裏表紙には、若松の旧古河鉱業若松支店と戸畑の旧松本健次郎邸と、戸畑の民芸玩具孫次凧のスケッチを掲載。孫次凧は明治の頃孫次という人が作り始めた。いくつかの種類があるようだが、セミ凧は全国的に有名。 
2012/12/23記      
■財団法人全国建設研修センター発行の広報誌「国づくりと研修」創立50周年特別号裏表紙に掲載
旧古河鉱業
若松ビル
北九州若松 


水彩  
2012年  
120X165 mm

財団法人全国建設研修センター発行の広報誌「国づくりと研修」は、財団が50周年を迎えるにあたり、創立50周年特別号としてこのほど発行された。今回の表紙には同じく開通50周年を迎えた若戸大橋を描く。若戸大橋は洞海湾をまたぎ、若松と戸畑を結ぶ。若松は洞海湾に面したバンドで、大正から昭和にかけ、日本一の石炭積み出し港として栄え、火野葦平の「花と竜」の沖仲士玉井組組長玉井金五郎が活躍したところ。当時の波止場やごんぞう小屋が残され、職を求めて全国から集まった人々が懸命に生きた時代の気分が伝わってくるようだ。  
201/12/21記    
■財団法人全国建設研修センター広報誌「国づくりと研修」2012年創立50周年特別号裏表紙に掲載     
旧松本家住宅
北九州戸畑


水彩  
2012年  
120X165 mm

財団法人全国建設研修センター発行の広報誌「国づくりと研修」は、財団が50周年を迎えるにあたり、創立50周年特別号としてこのほど発行された。今回の表紙には同じく開通50周年を迎えた若戸大橋を描く。若戸大橋は洞海湾をまたぎ、若松と戸畑を結ぶ。戸畑には、明治時代、現在の九州工業大学の前身、明治専門学校を設立し、明治紡績や安川電機の設立に加わった実業家松本健次郎が建てた自宅兼迎賓館が残っている。辰野金吾の設計で国の重要文化財になっている。現在は西日本工業倶楽部として使用されており、スケッチに行った日も会合があったらしく、邸前の庭に高級車がずらり。スケッチをさせてほしいと頼んだら、芝生の庭へ案内してくれた。  
2012/12/19記
■財団法人全国建設研修センター広報誌「国づくりと研修」2012年創立50周年特別号裏表紙に掲載
若戸大橋と
若戸渡船の「くき丸」



水彩  
2012年  
165x240mm

財団法人全国建設研修センター発行の広報誌「国づくりと研修」は、財団が50周年を迎えるにあたり、創立50周年特別号としてこのほど発行された。今回の表紙には同じく開通50周年を迎えた若戸大橋を描く。北九州地方は石炭と製鉄の町として栄えたが、若松と戸畑の間は洞海湾でへだてられ、交通の手段は渡船に頼っていた。昭和の初めに多数の死者をだした渡船の転覆事故があり、連絡道路の計画が持ち上がった。戦争で一時頓挫したが、戦後法整備がなされ、橋梁による連絡道路が実現した。長さ627m、建設当時東洋一と謳われ、日本の長大橋のさきがけとなった。橋はできても生活の足として渡船は健在。爽やかな海風に吹かれながら3分の航海を楽しめる。 
201/1/18記
財団法人全国建設研修センター発行の広報誌「国づくりと研修」創立50周年特別号表紙に掲載
阿蘇 
草千里ヶ浜から中岳



2010年
水彩
165x240cm

日立造船2011年カレンダーの5-6月のページには阿蘇山のスケッチが掲載されています。昨年、現地でスケッチしたものです。阿蘇は高校の修学旅行以来。噴煙を上げる中岳のエメラルドいろの火口湖をのぞくと、自然の驚異にあらためて心うたれます。草千里では、高校のときの友達と風に吹かれながら歩いたのを思い出します。 
2011/5/7記   

■日立造船2011年カレンダー
 5-6月に掲載 

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旧黒田藩蔵屋敷
大阪天王寺


水彩ミニアチュール  
2013年     
120x165o

関西経済連合会発行の「経済人」12月号の表紙「スケッチ紀行-歴史を歩く」は、大阪の天王寺界隈のスケッチ。
黒田藩蔵屋敷長屋門は天王寺公園から市立美術館に向かう途中にある。江戸時代の中頃、中之島に建てられた蔵屋敷の遺構で、ビル建設のため大阪市に寄贈、移築された。「天下の台所」大坂には17世紀頃に80、19世紀には120を越える藩の蔵屋敷が集中していたという。 
2014/01/18記   
■関西経済連合会発行の広報誌「経済人」12月号の表紙に掲載    
孫次凧 
戸畑


水彩ミニアチュール
2012年  100X147 mm
財団法人全国建設研修センター発行の広報誌「国づくりと研修」創立50周年特別号裏表紙に戸畑の民芸玩具孫次凧のスケッチを掲載。戸畑の夏祭り祇園山笠をあしらったものと、武者を描いたもの。色使いが華やか。  
2012/12/23記      

■財団法人全国建設研修センター発行の広報誌「国づくりと研修」創立50周年特別号裏表紙に掲載