パリオ 
シエナカンポ広場
イタリア
 
水彩   120x165mm
積水ハウスの2017年カレンダー「絆をはぐくむ世界の街の時計台」7月は、マンジャの塔がたつイタリアの世界遺産シエナ旧市街。塔の前のカンポ広場では、毎年7月と8月に競馬の祭りパリオが行なわれる。中世の美しい衣装を身にまとった各地区の人びとのパレードや、カラフルな旗、騎馬隊など、イタリア人にかかるとすべてが格好良くて美しい。シエナには、チベタ(梟)、ブルコ(芋虫)、オッカ(あひる)、レオコルノ(ユニコーン)、バルディモントーネ(雄羊)、パンテーラ(豹)、オンダ(波)など面白い名のついた17の地区(コントラーダ)がある。その中から10地区が出場し、広場に特設された1周300mの馬場を3周余、1000mで競う。コントラーダを代表する騎手は派手で奇抜で、個性的なデザインの服を着て登場する。馬には鐙(あぶみ)も鞍もなく、騎手は手綱だけで乗る。他の馬の手綱を引っ張る以外は、談合を含め何をしてもかまわない。駆け引きで焦らして興奮を煽る独特のスタート。レース中の殴り合い、落馬、馬の転倒…、そして凱旋。広場の中心と、広場をとり巻く建物に集まった群衆の熱狂的な地元愛と闘争心で、広場は興奮のるつぼとなる。
2017/12/14記
積水ハウスの2017年カレンダー「絆をはぐくむ世界の街の時計台」7月に掲載   
  
ヴェネツィア 
ブラーノ島 
 



水彩  
120x165mm
パナソニックの2016年卓上カレンダー「松下幸之助の言葉-素直」の8月は、「あるがままに認める」。「十人十色、千種万様が自然の理、お互いの特性をあるがままに認め合い、活かしあってこそ、彩り豊かな繁栄の社会が築かれていく。」と説く。イタリアのブラーノ、霧深い冬の漁に出る漁師が、自分の家を識別するために塗ったのがはじまりという個性的な色の家々が独創的な街並みをつくっている。男たちが海に出ている間、島の女たちが集まり、漁網を作ったり繕う技術で編んだ繊細で美しいレースでも知られている。魅力的な街には数々の物語がある。個性の発露と、表現の自由、そして多様性の持続…,、戦前に後戻りしていると識者が警鐘を鳴らす今こそ、大切にしたい。
2017/03/29記
パナソニック2016年卓上カレンダー「松下幸之助の言葉-素直」8月に掲載
イタリア トスカーナ ヴィンチ村  



水彩  
170x250mm
パナソニックの2016年卓上カレンダー「松下幸之助の言葉-素直」の5月の「探そう、まだ知らない自分」という言葉に、飽くなき探求心で、美術・建築・工学・数学・音楽・地学…と多くの分野で顕著な業績を残したレオナルド・ダ・ヴィンチの故郷ヴィンチ村のスケッチを合わせた。
2017/02/07記
■パナソニック 2016年卓上カレンダー「松下幸之助の言葉-素直」5月に掲載
■Panasonic 2016年海外向卓上カレンダー 5月に掲載
ミラノ スカラ座                  


1991年    
水彩       
100x150mm   
パナソニック2014年卓上カレンダー「松下幸之助の言葉ー希望」の4月は発意・実行・反省という言葉。せっかく抱いた希望を絶やさないために日々発意・実行・反省を繰り返して毎日を心新たに生きることと説いている。この言葉に、天井桟敷の耳の肥えたオペラファンのヤジで有名なミラノのスカラ座を絵を合わせた。この劇場の舞台に立つ出演者は、聴衆を満足させるため日々練磨を重ね、最高の演技をめざすという。  2014/10/05記
■パナソニック2014年卓上カレンダー「松下幸之助の言葉ー希望」に掲載

YASUDA YASUYUKI

水彩画スケッチ紀行

エノテカ・イタリアーナ
イタリアシエナ  


水彩 
157x205mm
積水ハウスの2017年カレンダー「絆をはぐくむ世界の街の時計台」7月は、マンジャの塔がたつイタリアの世界遺産シエナ旧市街。
イタリアは世界第2位のワイン産出国。シエナのあるトスカーナ州はキャンティなど、ワインの名醸地として知られる。そして、シエナにイタリア唯一のワインに関する国立の施設、エノテカ・イタリアーナがある。メディチ家の地下要塞を利用したワインの博物館やレストランがあり、試飲や購入もできる。さすがイタリアだけあって、空間もヴィジュアルも演出もおしゃれなセンスが行き届いている。
2017/12/17記
積水ハウスの2017年カレンダー「絆をはぐくむ世界の街の時計台」7月に掲載
シエナ カンポ広場
イタリア

水彩 
170x225mm
積水ハウスの2017年カレンダー「絆をはぐくむ世界の街の時計台」7月は、マンジャの塔がたつイタリアの世界遺産シエナ旧市街。塔の上からみたカンポ広場。世界で最も美しいといわれるこの広場は14世紀につくられた。市場として、布告の場として、処刑場として、賭博場として、競技場として、宗教的行事の場として、そして市民の憩いとコミュニケーションの場として使われてきた。中世から都市条例とデザイン専門の役人によって、建物の高さや幅、窓や扉の形状、建築素材などが規定され、景観が維持されてきたという。文化の先進国らしい。
2017/12/12記
積水ハウスの2017年カレンダー「絆をはぐくむ世界の街の時計台」7月に掲載
客船
コスタ・フォーチュナ
神戸港 
       

2017年  
水彩  
120x165mm
7月1日、2日イタリアのコスタクルーズ社の客船「コスタ フォーチュナ」が神戸に初寄港した。台湾の人たち約2,000人を乗せてアジアクルーズ。さっそくスケッチに出かけた。船は102,587tの巨体。2003年イタリアのフィンカンティエリ社の造船所で建造された、シャープなデザイン。
2017/12/02記

安田泰幸アート&スケッチ

イタリア旅情


マンジャの塔 
イタリア
シエナ カンポ広場

水彩 
165x240mm
積水ハウスの2017年カレンダー「絆をはぐくむ世界の街の時計台」7月は、イタリア、トスカーナ州のシエナにあるマンジャの塔。シエナは、中世に交易や金融で栄えた街、いまも営業を続けている世界で最も歴史のある銀行はこの街が発祥。シエナの中心にある広大なカンポ広場は世界で最も美しい広場といわれる。シエナ歴史地区として世界遺産にも登録されている。この街が最も栄えた14世紀、広場に面した市庁舎プブリコ宮にマンジャの塔が建てられた。広場には立ち話に興じる人や、腰をおろして休んだり、寝そべったり、思い思いのスタイルで楽しむ人々の姿がある。シエナ歴史地区として世界遺産に登録。
2017/12/11記
■積水ハウスの2017年カレンダー「絆をはぐくむ世界の街の時計台」7月に掲載
      


シエナ大聖堂 
イタリア  
 

水彩 
157x205mm
積水ハウスの2017年カレンダー「絆をはぐくむ世界の街の時計台」7月は、マンジャの塔がたつイタリアの世界遺産シエナ旧市街。
カンポ広場を含む世界遺産シエナ歴史地区の中心、シエナ大聖堂。13世紀初めから建設が始まり14世紀半ばに現在のような姿になったという。大理石の象嵌でつくられた縞模様は印象的で、特に多色大理石とモザイクで装飾されたゴシックのファサードは、イタリアで最も美しいといわれる。まさに人類の想像力と創造力の結晶として永遠に残したい美しい遺産だと思う。
2017/12/16記
積水ハウスの2017年カレンダー「絆をはぐくむ世界の街の時計台」7月に掲載
シエナの家並み
イタリア  


水彩 
157x205mm
積水ハウスの2017年カレンダー「絆をはぐくむ世界の街の時計台」7月は、マンジャの塔がたつイタリアの世界遺産シエナ旧市街。
私たちが普段使っている絵具にバーントシエンナ(焦げ茶色)やローシエンナ(赤茶色)という色がある。街や建物を描くときによく使う色である。この色の顔料はシエナで採れる土からできたという。塔から眺めるシエナの美しい調和のとれた街並みは、この「郷土色」で染められている。
2017/12/15記
積水ハウスの2017年カレンダー「絆をはぐくむ世界の街の時計台」7月に掲載


イタリア アマルフィ



水彩ミニアチュール    
119 x 158 o
Panasonicの2013年卓上カレンダー「松下幸之助の言葉―信頼」の7月は、「世間を信じる」(人生も仕事もうまくいかないときは、世間が間違っていると思いがち。しかし世間の判断はおおむね正しい。…)という言葉に対して、町の人が知恵を出し合い、互いに協力し合って外敵から港を守り、貿易で繁栄したイタリアのアマルフィの絵を重ねた。  2013/09/18記
■パナソニック2013年卓上カレンダー「松下幸之助の言葉-信頼」7月に掲載
ミラノ
ドゥオモ横の路地




1991年
水彩
100x150mm
ミラノのドゥオモから脇にちょっと入ったところの路地の様子。カンヌ国際映画祭最高賞パルム・ドールを受賞した、1978年のイタリア映画「木靴の樹」をみていたら、この場所が出てきてびっくりした。

イタリアの
古い電気機関車



1992年
水彩
100x155mm
かなり以前、イタリアミラノのポルタ・ジェノヴァ駅でスケッチしたイタリア国鉄の電気機関車。車両番号はE636 291。個人主義のヨーロッパ。自己責任のお国柄からか。柵も注意書もない。「次は○○、お降りの方はお忘れ物のないよう、扉にご注意ください。」なんて、子供に言っているような親切かつおせっかいなアナウンスはない。

ヴェネツィア
リアルト橋
たもとのホテル



1992年
水彩

イタリアへ仕事で出張していたころ、めてヴェネツィアへ行ったときのスケッチ大運河にかかる橋は観光客いっぱいで、私も初めて見る水の都に動したのを憶えている。昼食のとき、運河のほとりのトラットリアのテラスに腰かけて描いたもので、
そのときの感激を思い出す。

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イタリア 東リビエラ
ポルトフィーノに来た



1992ン年
水彩
120x165mm