YASUDA YASUYUKI

水彩画スケッチ紀行

旧小樽倉庫
小樽市総合博物館
運河館




水彩
1998年
110x154mm
小樽運河のそばに、明治時代に建てられた旧小樽倉庫があって、当時小樽市博物館になっていました。絵は煉瓦造りの事務所棟ですが、屋根の上の鯱鉾が目立つ和様折衷の建築でした。この両側に石造倉庫がつづき、その長さは90m近くあります。中庭があってカフェテラスになっていました。スケッチをした日、描いている途中で冷たい雨が降ってきて慌てた思い出があります。現在この建物は小樽市総合博物館運河館になっていて、小樽の歴史や自然が展示されているそうです。
 ■「れんが・街ものがたり」所収。

安田泰幸アート&スケッチ

海猫屋
小樽市色内




水彩
1998年
110x154mm
小樽市色内の街に蔦でおおわれた煉瓦造りの倉庫のような建物があった。説明の札を読むと、小林多喜二の小説「不在地主」に登場する磯野商店の倉庫だったという。「海猫屋」の看板がある欧風料理の店で、雨に降られたので、早めにスケッチを終え、食事をさせてもらったことがあります。
■ 「れんが・街ものがたり」所収。

北海道スケッチ旅行





高田屋嘉兵衛の
資料館 
函館
   



1998年 
水彩 
120x165mm
パナソニックの2015年卓上カレンダー「松下幸之助の言葉-道をひらく」の11月は、”夢を見るほど真剣に”。がんばっていると自分では思うが、その真剣さに甘さはないだろうかと。夢に見るほど一心不乱に取り組むことによって、自らの壁を破り、新たな創造を生み出すという。
江戸時代、自らの財産を投じて、蝦夷地との交易と北洋漁業の開拓に情熱を燃やした高田屋嘉兵衛の、函館にある資料館のスケッチを重ねた。
2016/10/31記
■パナソニック2015年卓上カレンダー「松下幸之助の言葉-道をひらく」11月に掲載
小樽運河



水彩スケッチ
2000年
157x266mm
小樽は北海道開拓の拠点として栄えた街です。当時は樺太貿易なども盛んで、たくさんの物資がこの街の港に集まりました。北海道の金融の中心も札幌より小樽の方がその役割をになっていました。小樽と札幌を結ぶ鉄道は新橋―横浜、京都―神戸についで、日本で3番目に開通しました。当時の繁栄ぶりを想わせる倉庫街はレトロな雰囲気の街におしゃれなショップが集まっていて、小樽きっての観光スポットになっています。

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日本銀行小樽支店
小樽市色内




水彩 
1998年
115x158mm
小樽駅から港の方へ向かうと小樽運河に行きつきますが、そのあたりが色内という街で、明治大正にかけて、小樽が最も繁栄していた頃、近代的な建物が建ち並び「北のウォール街」と呼ばれたところです。いまも銀行やホテル、海運会社などレトロな建築がたくさん残っています。日本銀行小樽支店のビルもそのひとつ。優れた意匠の堂々とした建物で、当時の小樽の街の繁栄ぶりがしのばれます。設計は東京駅や日本銀行本店を設計した辰野金吾とその弟子長野宇平治です。現在は金融資料館として活用されているそうです。
 「れんが・街ものがたり」所収。切手は1998年に原画を描かせていただいた明石海峡大橋の記念切手です。