上海 新天地
旧フランス租界
の建物


もうすぐ上海で万国博が開幕します。テレビなどの映像で見る現代の上海は目をみはるものがあります。かつて東洋一の近代都市で、東洋の魔都と呼ばれていた時代をも超える発展ぶりです。6年前に上海を訪れたとき、旧フランス租界の一画が再開発され、租界当時の煉瓦建築が修復整備され、「新天地」と名づけられた新しい街になっていました。建物はレストランやカフェ、ギャラリーなどモダンにリノベーションされたショップになり、すぐとなりの、軒先で蟹を洗面器に入れて売っている家が続く、昔ながらの生活のにおいがする街とのギャップに驚きました。2010/4/26記

安田泰幸アート&スケッチ

YASUDA YASUYUKI

水彩画スケッチ紀行

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中国写生旅行                                01  

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 ポストカード水彩スケッチ 「上海のフランス租界 黄陂南路と興業路の交差点」 1995年 100x148 mm  

北京 鐘楼


ポストカード水彩スケッチ 「蘇州 盤門付近の外城河の家並み」 2004年 (120x165mm)

尖沙咀鐘楼 香港   2016年 水彩 203x158mm  
積水ハウス2017年カレンダー「絆はぐくむ、世界の街の時計台」の2月は、香港の尖沙咀鐘楼。香港の九龍と中国の広州を結ぶ九広鉄路の終点、尖沙咀(チムサアチョイ)駅の時計塔として1915年に建てられた。駅舎そのものは1970年代に取り壊されたが、かろうじてこの時計塔だけが残された。高さ44m。近くにはペニンシュラホテルや香港文化センターがあり、対岸の香港島中環(セントラル)の景観、特に夜景を見るスポットになっていて、広場はいつもにぎやか。  2017/07/22記
■積水ハウス2017年カレンダー2月に掲載

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上海のフランス租界
黄陂南路と
興業路の交差点


昨日は、6年前に上海を訪れたとき、描いた旧フランス租界の一画のスケッチを紹介しましたが、この絵は15年前に上海を訪れたときの同じ場所のスケッチです、近くにある第1回全国人民代表大会(全人代)がおこなわれた第一会址の博物館を見た後、描いたもので、当時は黒と赤の煉瓦でできた租界の建物も、民家として使われていて、ベニヤ板やトタンで思い思いに改造されていたり、生活用具が乱雑に置かれていたり、生活感あふれる街角でした。そばでリヤカーの粗末な屋台で串に刺した羊肉を焼いていて、近所の子供たちや老人が集まっていました。描き終わったあと、夕どきでお腹がすいていたので、こうばしい煙に負け、1本わけてもらって食べました。けっして衛生的とはいえませんが、とてもうまかったことを憶えています。

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蘇州
盤門付近の
外城河の家並み


2004年、蘇州・上海を旅行した時のスケッチの一つ。蘇州の外城河に面してわずかに残る、古い家並みの一画です。この周辺の区画は、古い家屋を壊していたり、立ち退きのあとの空家の路地であったり、今思えば、急激に変わろうとする中国の街の姿であったような気がします。その後この街はどうなったのか、見てみたいものです。

上海 外灘
和平飯店北楼
旧サスーンハウス


きょう、上海万国博覧会の開会式がありました。15年前初めて上海を訪れ、黄浦江のバンド外灘にある旧サスーンハウスをスケッチしました。世界の名建築をテーマにした積水ハウスのカレンダーでのために描いたものです。東洋の魔都と呼ばれた20世紀初頭の上海で、不動産業を中心に上海の経済を牛耳ったサスーン財閥の当主ヴィクター・サスーンが建てたアールデコ様式のビルです。戦後は中国を代表するホテル和平飯店として使用されています。6年前、2度目に上海を訪れたとき、あこがれだったこのホテルの1室に宿泊しました。
2010/4/30記

 ポストカード水彩スケッチ 「上海 新天地 旧フランス租界の建物」 2004年 120x165 mm  

蘇州 望星橋
運河の夕暮れ



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天壇祈年殿 中国北京       1995年  水彩  120x165mm
パナソニックの新しい年2016年の海外向け卓上カレンダーは世界各地の建物のある風景。1月は、15世紀、明の永楽帝が建立したとされる北京の天壇。天壇祈念殿は中国に伝わる宇宙観、天円地方にならってつくられており、毎年正月に皇帝が五穀豊穣を祈ったという。世界遺産。  2016/11/30記
■Panasonic2016卓上カレンダー海外向-1月に掲載

万里の長城        水彩ポストカード   120x165mm   

■パナソニック2015年海外向卓上カレンダー8月に掲載

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大雁塔 中国西安大慈恩寺        水彩ポストカード   120x165mm   
パナソニックの2014年卓上カレンダー「松下幸之助の言葉-希望」の5月は、「成功に安易な道はない」。
楽して成功することに思いをめぐらすより、いまの現実を直視し、ひたすら自分の道を歩んでいこうという。
単身インドに渡り、巡礼や研究に15年を費やし、多数の仏典を唐に持ち帰り翻訳に没頭した僧玄奘の経典を納めた大雁塔。  2014/11/23記
■パナソニック2014年卓上カレンダー「松下幸之助の言葉-希望」5月に掲載
上海方浜中路        2004年    水彩     120x165mm               
上海は豫園商場に続く老上海街の町並み。瓦と白漆喰の商家の並びが魅力的。
阪神百貨店梅田本店で開催中の水の会展で展示中。4月8日まで  10:00-20:00 (最終日は17:00まで)  阪神梅田本店9F 美術画廊 
2014/04/08記             
中国上海 外灘   水彩ミニアチュール   2013年      120 x 165 ㎜
panasonicの海外向け卓上カレンダーの2013年7月に掲載されている上海外灘の風景。1年で世界一高い、800mを越えるビルを建てようか…、という国。現在の風景はこのスケッチを描いたときより、もっと高層ビルが増えていることだろう。  2013/10/01記
■パナソニック海外拠点向け2013年卓上カレンダー 7月に掲載
南陽 武侯祠          水彩 ミニアチュール   120 X 165 ㎜ 
Panasonicの2013年卓上カレンダー「松下幸之助の言葉ー信頼」の2月は、「公私のケジメしっかりと」という言葉に対し、中国三国時代の蜀の丞相諸葛亮孔明を祀る武侯祠のスケッチを入れた。彼の政治は善悪に公平で、自分の死後も普段の服で、副葬品も一切入れずに葬らせたという。  2013/02/06記
■パナソニック2013年卓上カレンダー「松下幸之助の言葉ー信頼」2月に掲載
上海 候家路40番の建物       2004年  水彩  ポストカードサイズ  120x165 ㎜      
日立造船の2012年カレンダー「つどいの風景」11月-12月は、中国老上海の通りのスケッチ。観光地豫園の周辺は建ち並ぶ高層ビルのエアポケットのような空間。路地に迷い込むように入っていくと、より人々の暮らしのにおいのようなものが漂ってくる。このあたりは玩具の問屋街のような一画らしい。大阪でいうと松屋町筋のようなところ。租界だったのだろうか、古い洋風の建物の間口に、さまざまな文具や玩具が山積みされている。かたわらには道いっぱいにとめられた自転車。路地に渡したロープに洗濯物。何でもありのたくましさ。  2012/12/11記
■日立造船2012年カレンダー「つどいの風景」11月-12月に掲載
上海 沉香閣路       2004年  水彩  ポストカードサイズ  120x165 ㎜      
日立造船の2012年カレンダー「つどいの風景」11月-12月は、中国老上海の通りのスケッチ。観光地豫園の周辺は建ち並ぶ高層ビルのエアポケットのような空間。古い2階建の家や店がぎっしりと並び、ありとあらゆる品物が店先や露店にあふれかえり、騒々しいほどの声が飛び交う。人にぶつかり、人をかきわけながら進まなくてはならない道は、商売をする人、物を運ぶ人、買い物をする人、そして観光客で、熱気にあふれている。  2012/12/09記
■日立造船2012年カレンダー「つどいの風景」11月-12月に掲載

 ポストカード水彩スケッチ 「蘇州 盤門付近の外城河の家並み」 2004年 (120x165mm)

ポストカード水彩スケッチ 「蘇州 盤門付近の外城河の家並み」 2004年 (120x165mm)

 ポストカード水彩スケッチ 「上海 外灘 サスーンハウス」 1995年 152x106 mm  

2004年に和平飯店北楼(サスーンハウス)329号室に宿泊したときのメモスケッチ

北京 板厂胡同
四合院


オリンピック開催を控えて市内に
残る古い胡同をどんどん壊して
いると聞いて、北京へ行ったとき
のもの。
インターネットで四合院を改装した
ホテルを予約し宿泊した。
ちょうどホテルがある界隈の
胡同にはいくつかの四合院が
残っていた。
四合院は中国の伝統的な
家屋建築の様式の一つで、
風水の影響を受け、
中庭の四方を取り囲むように、
居間や応接間にあたる「正房」、
家長の寝室「耳房」、家族の寝室・
書斎・食堂にあたる「廂房」などを
配置した住居建築。
濃い灰色の煉瓦と木部の臙脂色
の塗装との対比が印象的。

蘇州
盤門 呉門橋


水郷の風景が開発でどんどんなくなっているというのを、何かで聞いて出かけたが、ちょっと遅かった。観光名所には水郷の雰囲気が少し残ってはいるが、街の中はものすごい勢いでスクラップ・ビルドされている。この絵の場所も、橋の手前の盤門は公園化して、整備されているのだが、運河の対岸の、この絵にある右の家々の区画は潰している最中で、かろうじて残っていた家を描いた。ここからしばらく市中に行くと、西欧資本の巨大なそして豪華なホテルが並んでいる。いいことかよくないことかわからないが、圧倒的なエネルギーが横溢していることはまちがいない。

 ポストカード水彩スケッチ  「中国蘇州 盤門呉門橋」 2004年 120 x 165 mm  

ポストカード水彩スケッチ「蘇州 望星橋近くの運河の夕暮れ風景」 2004/10 120x165mm

 ポストカード水彩スケッチ 「北京の胡同(フートン) 四合院」 200年 120 x 158 mm 

 ポストカード水彩スケッチ「北京 鐘楼」 2005/10 120x158mm